桜子の † 智天使工房 † 

カラーセラピストでメタルスミスの私が歩む日々。
みんながハッピーになれるものを作りたい。

黄色物語 1 ichとしての黄色

2004-06-16 13:58:26 | F1
これからしばらく黄色についてのお話をしていきます。

>ようさん
こんにちは。ようさんも何か思うことがありましたら
どんどんコメント寄せてくださいね。

黄色はまさに光に近い色、太陽光線(本来は白色ですが)を彷彿させる色。
私にとって黄色というと、真っ先に「自己」「自我」の確立という言葉が浮かびます。
あたかも光が貫くように、まっすぐに地面に立つ自分。

って、初っ端から少々小難しくてゴメンなさい。
私はかつて、ゲーテの色彩論に基づいたシュタイナーの水彩画を学んでいた時期がありました。
その時、重い障害を持ち自分の意思を伝えるのもままならない子どもが、思春期に入った瞬間、それ以前は使いもしなかった黄色で画面を塗りつぶし、もの凄いパニックを引き起こしたことを目の当たりにしました。
内なる壮絶な葛藤の末、その子は子どもから大人の入り口へ渡った瞬間だったのです。


「黄は霊の輝きである」(『色彩の本質』シュタイナー)

「イエローはあらゆる色相の中でも最も多く光を与えるものである。通常“光を当てて見る”ということは、これまで隠されていた真実を認識するようになることを意味する」(『ヨハネス・イッテン色彩論』)

タイトルの「ich」は独語で一人称代名詞=私