日曜日の昨日、トシヤは相方とふたりで高尾山にハイキングに行ってきました。
毎年のように、神奈川大のボランティアの学生さんが(スペシャルオリンピックスの)企画して下さっているのですが、今年も参加しました。
相方と二人でどこかへ行く(泊りがけも含めて)のは、もう普通のことですが、この登山の課題は「待てるかどうか」ということでした。
人気のある高尾山は登山者も多く、下山してくる人とすれ違う時に、登る方はしばらく待つという状況があるようなのですが、トシヤはこれが呑み込めずに待てなくなってしまうのです。
とにかく散歩に行く時も、走る時も一番先にタターッと行きたいタイプなので、足止めされるのが我慢ならないんでしょう。
怒ったり自傷したりということが過去にあったようで、今年はそれをせずに登りたいというのが二人の目標でした。
トシヤはこの2週間ほどは、活動ホームで作業の環境を整えてもらったりして、大変機嫌よく過ごしていたのですが、土曜日にちょっと雲行きが怪しくなって、時々泣きじゃくったり、久しぶりに自傷したりと突然崩れ気味になって、どうしたんだろう?と心配していました。
実は相方がこのところとても忙しくて、帰宅も深夜になったりと疲れていたのですが、そのせいか急に歯が痛むと言い出して。土曜日も鎮痛剤を飲んでも眠れないなどと言っていたのです。
それがトシヤの動揺の原因でした。
トシヤは家族(身近にいる人)が具合悪くなると、それをまともに受けてしまいます。
心配や不安を抱えるんでしょうが、高性能の受信機のように邪気のようなものを受けてしまいます。
相方の歯痛も心配ですが、トシヤの様子が心配だったところにハイキングだったわけです。
幸い前日にショートステイが入ったのと、相方も歯痛が治まったのとで、いいコンディションで出かけたそうです。
結局、ボランティアの学生さんの手に噛みつこうとした!?ということですが、昨年ほど荒れることはなかったそうで、私が早起きして作ったお弁当もペロリと完食
二人とも元気に帰ってきました。
感受性が強いってことは悪いことではありません。
しかし、人によっては「扱いづらい」と言われてしまいます。
現に活動ホームの担当者には、そう言われてるようです(代理人が話を聞いた)。
お世話をする側は誰だって、素直で言うことを聞いておとなしい障がい者の方がいいでしょうよ。
それでも、自分側の都合のみで相手を評価するのは、福祉や教育という側面ではどうなのかな?と思います。
大変なのは十分に理解できますが、今までの学校時代を見ていても、それ止まりの先生とかが圧倒的に多かった。
だから、レイヤーという考えが必要になるんです。
この話はまたいずれみっちり書きたいと思います。