さよなら妖精(米澤穂信 東京創元社)
山間の観光都市に住む高校生の主人公は、(日本での寄宿先となるはずだった知人が死去していて)途方にくれていたユーゴ人の女の子に出会い、友人の親が経営する旅館にホームステイできるように取り計らう。
美人で明るく様々なことに興味を持つ彼女と主人公たちは街を巡る。
やがて彼女は、内戦が始まったユーゴに帰国するが・・・という話。
彼女がユーゴ内のどの地域に帰ったのか(そしてその地域は内戦に巻き込まれていないか)を、彼女の言動から推理するのがメインストーリー。その前に日常的な謎を主人公とその友人たちが解決するという構成。
ちょっと前に読んだ「氷菓」と同じような流れで、舞台も同じ街をモデルにしているので、「古典部」シリーズの一つにしても良さそうなものだが、登場人物等に共通点はなかった。
中盤までのふんわりとしたムードから一転して苦いラストになっている点も「氷菓」に通じるものがあるが、「氷菓」に比べるとヒネリがないというか、そうなるだろうな、と思う通りに落着してしまうのが、ちょっと残念。
山間の観光都市に住む高校生の主人公は、(日本での寄宿先となるはずだった知人が死去していて)途方にくれていたユーゴ人の女の子に出会い、友人の親が経営する旅館にホームステイできるように取り計らう。
美人で明るく様々なことに興味を持つ彼女と主人公たちは街を巡る。
やがて彼女は、内戦が始まったユーゴに帰国するが・・・という話。
彼女がユーゴ内のどの地域に帰ったのか(そしてその地域は内戦に巻き込まれていないか)を、彼女の言動から推理するのがメインストーリー。その前に日常的な謎を主人公とその友人たちが解決するという構成。
ちょっと前に読んだ「氷菓」と同じような流れで、舞台も同じ街をモデルにしているので、「古典部」シリーズの一つにしても良さそうなものだが、登場人物等に共通点はなかった。
中盤までのふんわりとしたムードから一転して苦いラストになっている点も「氷菓」に通じるものがあるが、「氷菓」に比べるとヒネリがないというか、そうなるだろうな、と思う通りに落着してしまうのが、ちょっと残念。