野ブタ。をプロデュース(TV)
木皿泉さんのエッセイが好きで、出版されているものはたいてい読んでいるのだが、脚本した作品を見たことはほとんどなくて、出世作といわれる本作を見てみたいと思っていた。
長年通ったレンタルビデオ店が閉店すると聞いて、なぜか最後に本作4本を借りてみた。多分10年くらい誰も借りていなかったんじゃないかと思う。
東京下町の高校生の桐谷修二(亀梨和也)は、社交性抜群の人気者。学校一の美人でバスケ部のキャプテンのまり子(戸田恵梨香)が毎日弁当を作ってくれるという誰もがうらやむ存在だが、本人は虚しさを抱えている。
同じクラスの草野彰(山下智久)は企業オーナーの息子だが、跡を継がせようとする父と対立し、知り合いの豆腐屋に下宿していた。
転校生の小谷信子(堀北真希)は、クラスの坂東らにいじめられている。修二と彰は、面白半分に小谷を人気者に仕立てようとするが・・という話。
学校の先生などが演じるコメディタッチの部分をたくさん挿入してまぶしているものの、テーマは、アイデンティティの探索という重いもので、信子の最初の友達だった蒼井(柊瑠美)のサイコな正体は、けっこう迫力のある怖さだった。
亀梨和也と山下智久は、今の姿とはかけ離れた見かけで、20年近く前の風俗もあいまってか、有体にいうと山出しにみえる。
しかし、
8話あたりで、人気者だった修二がある事件をきっかけにクラス全員から無視されるあたりの複雑な心象を演じる姿は、一皮むけた?と短期間での成長を感じさせた。
とぼけたキャラだった彰も、信子への恋心が明らかになるころから、人格が確立?して魅力が増した。
キャスティングからして、最後に信子の美貌が花開くという筋に(普通のドラマなら)収束すると思うのだけど、修二や彰と違っていつまでたっても一皮向けなくてうつむいたまま、という意外性に満ちた?展開も木皿脚本ならでは、なんだろうか。っていうか、堀北さんおよび事務所とかがよく了承したもんだなあ。
木皿泉さんのエッセイが好きで、出版されているものはたいてい読んでいるのだが、脚本した作品を見たことはほとんどなくて、出世作といわれる本作を見てみたいと思っていた。
長年通ったレンタルビデオ店が閉店すると聞いて、なぜか最後に本作4本を借りてみた。多分10年くらい誰も借りていなかったんじゃないかと思う。
東京下町の高校生の桐谷修二(亀梨和也)は、社交性抜群の人気者。学校一の美人でバスケ部のキャプテンのまり子(戸田恵梨香)が毎日弁当を作ってくれるという誰もがうらやむ存在だが、本人は虚しさを抱えている。
同じクラスの草野彰(山下智久)は企業オーナーの息子だが、跡を継がせようとする父と対立し、知り合いの豆腐屋に下宿していた。
転校生の小谷信子(堀北真希)は、クラスの坂東らにいじめられている。修二と彰は、面白半分に小谷を人気者に仕立てようとするが・・という話。
学校の先生などが演じるコメディタッチの部分をたくさん挿入してまぶしているものの、テーマは、アイデンティティの探索という重いもので、信子の最初の友達だった蒼井(柊瑠美)のサイコな正体は、けっこう迫力のある怖さだった。
亀梨和也と山下智久は、今の姿とはかけ離れた見かけで、20年近く前の風俗もあいまってか、有体にいうと山出しにみえる。
しかし、
8話あたりで、人気者だった修二がある事件をきっかけにクラス全員から無視されるあたりの複雑な心象を演じる姿は、一皮むけた?と短期間での成長を感じさせた。
とぼけたキャラだった彰も、信子への恋心が明らかになるころから、人格が確立?して魅力が増した。
キャスティングからして、最後に信子の美貌が花開くという筋に(普通のドラマなら)収束すると思うのだけど、修二や彰と違っていつまでたっても一皮向けなくてうつむいたまま、という意外性に満ちた?展開も木皿脚本ならでは、なんだろうか。っていうか、堀北さんおよび事務所とかがよく了承したもんだなあ。