蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

エブリシング・エブリウエア・オール・アット・ワンス

2025年02月04日 | 映画の感想
エブリシング・エブリウエア・オール・アット・ワンス

アジア系移民2世?のエヴリン(ミシェル・ヨー)はアメリカでコインランドリーを営む。頑固な父と気弱な夫と反抗的でレズビアンの娘に挟まれて日夜悪戦苦闘。IRSで女性の担当官にツメられたのを契機?に多元宇宙に生きて悪の首領?ジョブ・トゥパキ(見た目は自分の娘)と戦う立場に覚醒?する・・・という話(なのか?)

「考えるな、感じろ」という感じの映画。
なのだが、わけがわからなくなる前あたりまでの話(エブリンがコインランドリー経営に孤軍奮闘し、頼りにならない父と夫を引き連れてIRSの役人と対峙するあたりまで)をそのまま続けていっても面白い映画になりそうだった。

数え切れないほどのマルチバース世界と、そこにそれぞれ異なったコスチュームでエヴリンが登場するので、撮影順序やスケジュールの調整や編集がとても大変そう。それを破綻なく??まとめたあたりがコンペでは評価されたのかも??

夫役のキー・ホイ・クァンは、ココリコ田中に見た目や雰囲気がとてもよく似ていた。なんと同い年らしい。
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春に散る(映画)

2025年02月04日 | 映画の感想
春に散る(映画)

ボクサーとして輝かしい経歴を持つ広岡(佐藤浩市)は、年老いて心臓病を抱えていた。かつてのジムの仲間だった佐瀬(片岡鶴太郎)と同じ家で暮らし始める。不可解な判定で試合に負けた現役ボクサーの黒木(横浜流星)は広岡にトレーナーになってほしいと頼み込むが・・・という話。

原作は沢木耕太郎。ノンフィクションやエッセイはどれもほぼ例外なく傑作なのだけど、どうも小説は私の肌?にあわず、本作も小説は読まないまま映画を見た。

黒木とチャンピオンの中西(窪田正孝)の試合シーンはよくできている(横浜流星と比べると窪田の動きが見劣りしてしまうのは仕方ないが)ものの、必殺技?がクロスカウンターというのは、ちょっと古めかし過ぎるかも・・・

広岡は、どう見てもトレーナーには見えない。一方、佐瀬の方は仕草とか試合中の声掛けとかが本物っぽい。まあ鶴太郎は本物の経験者だからなあ(今となってはその過去を知る人もすくなそうだが)。しかし、いっそ片岡鶴太郎が広岡役の方がよかったかも・・・
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