前回に書いた
ひとりで歌うときの 曲の調性の話。
次回の発表会で歌う2曲のレッスンを受けていて
考えたのは
これからは、
原調に こだわることなく
いろいろためしてみて、
それぞれの曲を
自分の声で よりよい味わいの表現ができる調で
歌おう! ということ。
これまでも ドイツリートの会で、
ひとりで歌う場合
原調(作曲者が作曲した、もともとの調) か
すこし低めに 調整した調か
の 選択の余地があったのだけれど、
原調は 作曲者の確かなひとつの意志だから
できるならば
それを歌うのが のぞましい気がしていた。
それに、
だいたいの曲において
原調のほうが 明るく 華がある感じに聴こえるし…。
でも 時々、
あれ… この曲は、
原調でなく、低めに調整した調のほうが
しっくり落ちついていて
あったかい雰囲気に聴こえるなあ
と 感じることもあった。
そう感じつつも、
低音や 中音域の声が きれいに響かないと自分で思っていたので
たいていは 高い調性のほうを選んで歌ってきた。
これまでは…。
ところが、
今回 女声二重唱で歌うにあたって
先生に聴いていただいたところ、
私がソプラノパートを歌うよりも
アルト(メゾソプラノ?)パートを受け持ったほうが
ハモリが 断然イイ!
と言われ、
慣れない低音部の音とりに苦労しながらも
ヤル気満々で がんばっているところなのだが
(もとより、合唱でも
アルトの 味のあるハモリの旋律は
歌えるものなら、と憧れているし)
それと 先生が
「これ 歌いませんか??」
と 提案して下さったシューマンの組曲
「女の愛と生涯」の1曲目。
これも、メゾ・ソプラノ用に書かれた曲で
中音域の音しか 出てこない。
「高い音 ぜんぜんないし、
つまらない~と思うようなら、
ほかのを歌ってもいいよ」
と 先生は言われたが
これがまた ハデでもなく
ごく短い曲なのだけど、
なんとも味のある
歌いごたえのある曲で
歌詞に共感できて
きもちも こめやすい。
自分だけ 歌に入って
表現が イヤミにならないようにしなきゃあな
と 思うくらい。
(そんな心配しなくても
きっと 緊張で そこまでいかないんですけどね。。。)
とまあ、こんな経過があって、
私は
ふむ。。。
では、中音域の声の響きもうまく出せるようになれるかな??
より深い味わいが 低い調性の曲で表現できるなら、
なにも 高い調性にこだわる必要は
まったくないのかも
と 考えたわけで…
これから どんな歌にであうかわからないけれど
さまざまな曲を歌うにあたって、
また いろいろ楽しみが(悩みも??)できたなあ
と思うこの頃です。