さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

呼ぶ人

2014-12-24 | おしごと(なーすのなすこと・その後)


なんだかちょっと不本意なうえ
ナットクしかねているのだが、
職場で時々 こんなふうに言われる。

  さくらさん、呼ぶ人 だから。。。

別に、霊を呼ぶとかではない。

人です、人。


うちの職場の患者さん、
ある人は病状が、ある人はキャラクターが、
ある人は家族的背景やら状況が…
またある人はそれらすべてにおいて、
とにかく

濃ゆい…

という人たちが多い。

長年関わっている方が多いので、
医院と患者さん(ご家族もふくめて)
との人間的関係も深くなってくる。

人ひとりと長く深くおつきあいすれば、
それぞれのキャラクターが際立ってくるというもの。
だからこそ、濃ゆくも感じるのだろう。
以前にも書いたかな。

で、毎日何かしらの出来事があり、
それらは予定されたこともあれば
予定外のアクシデントもあるわけだが、
日々、通常どおり流れていても
おなじ日はなく(あたりまえだが)
その日その日の忙しさ、たいへんさがある。

出勤すれば、とにかく気をぬけない。
患者さんの数が多くてたいへんなこともあれば
質的に重く、たいへんになることもある。
その両方のこともある。

で、終わればいつもぐったり。
ここちよい疲れのこともあるが、
なんとなく重い疲れが残ることも。

けれど、人間として医療機関として
誠実な対応をめざしつづけてのことなのだから、
意味のない疲れではない。
この医院はこのありかたでいいんだ、と思っている。

だから、とにかく行けば忙しくて疲れるのも当然…
なのだと思っている。
思っていた。
が。

時折、スタッフの誰彼がふとこぼす。

 「やっぱり、さくらさんがいるからですよ…」

 「人を呼ぶんですよ…」

  
これはどういう意味なんだろう。

いつもはこんなに忙しくないって??

忙しいのはいつも同じだと思うけど、
わたしが人を呼ぶわけもないと思うけど、
もしそれらしき傾向があるなら。。。

かんべんしてほしいわ~!

正直な話、
わたしは とりたててできのいいナースでもないし
心身ともにタフでもない…

とりえと言えるのは、
まじめで、一生懸命で、けっしてイジワルではない(たぶん) 
ということくらい。

疲れやすくて、むりのきかない体力なしのあかんたれである。
予備力も乏しい。

極力、アクシデントに見舞われることなく
平和におだやかに日々が流れてほしいと
切に願っている。


職場は、忘年会も終わり
今年ラストの週に入った。
残るはあと3日!

まあ、多少の忙しさはカクゴしているが、
ぶじクリアできますように。

昨日今日の連休は、体力温存 体力温存。。。
を決め込んで過ごした。
なまけた言い訳のように聞こえる気がしないでもないが、
気のせいだということにしておこう。

これからは、
人を呼ばないオーラをかもし出すよう念じてみようかしら。

それも何だかちがうような。




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おいしいものを食べると

2014-12-23 | お酒ほかおいしいもの


ほとんど1日中 雨が降り続いた先日の土曜日、
職場の忘年会があった。

忘年会は、もうここ何年もずっと、
水曜日か土曜日の午後、ランチタイムに行うのが
うちの職場。
水曜日は1日休診、土曜日は午前診だけなので、
午後には全員が空いて集まりやすい。

で、スタッフはほとんどが主婦なので、
夜よりは昼間の方が…というわけだ。

今年の忘年会は、
神戸のこじんまりした家庭的なお店での
ふぐ料理。
もう何度か連れて行っていただいている。

こちらで出るふぐのてっさ、
お味ももちろんいいが、量がまたすごい。

 これ、ひとりで食べちゃっていいんですか?

というくらいある。

 お持ち帰りして、家族全員に食べさせてやりたい

と、毎回思ってしまう。

それが、たっぷりの薬味とともに、
石でつくられたすてきなコンポートに盛られてくる。
この器…よいなあ。
わたしの、こちらでのお気に入りの一品は、
器もふくめて このてっさである。

お昼でなければ、職場の忘年会でなければ、
絶対地酒もいただいて、じっくりゆっくり味わいたい。
このてっさだけでもじゅうぶんなごちそう!

でも、お酒なしでも もちろんおいしいお料理は楽しめる。
落ちついたいいお店で、
今年もいちねん ともに働いてきたみんなで
おいしいふぐ料理を堪能して、
満腹になって帰宅する。
晩ごはんは、ごくあっさりと軽めにすませた。



父の生前、自営業が順調だった頃には、
冬になると毎年一度は、ふぐを食べに連れて行ってくれたものだ。

おいしいものがすきで、
家族と一緒に食事を楽しむのがすきなひとだった。

といって、美食家とかグルメとかいうのではなく、
凝っためずらしいものより、どちらかというと
素朴でシンプルな家庭料理を愛した。

でも、外でしかなかなか食べられないごちそうは別。

目の前でていねいに焼いてくれるステーキのお店や、
からあげのおいしいビアレストランの
行きつけのお店があって、
よく連れて行ってもらった。

母も、父のすきなステーキをじょうずに焼くし
からあげもおいしくつくってくれるけれど、
そのお店ならでは、の味や雰囲気もあるしで
外食は、ハレの日気分でおでかけ。

しっとりと落ちついていただく料亭の雰囲気も
似合うひとだった。


おいしいふぐ、
もう何年も食べに行けないまま 逝ってしまった。

とはいえ、
病床につく以前から、
父は家で食べる母の手料理で じゅうぶん満足していたようで、
あえて外食をしたがることはなかったが。

それでも、
ふぐ料理だけに限らないが、
おいしいものを食べるときにはいつも、

食べさせてあげたいな、
一緒に食べたいな と、いまでも思う。

父は、おいしいものがすきで、
家族にもそれを食べさせるのがうれしい、楽しい
というひとだった。

わたしは父と一緒にお酒をくみかわし
語り合う時間がとてもすきだった。





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ゆく年

2014-12-17 | たわごと・できごと


昨年、巳年の父は年おとこだった。
母の入院、自分自身の通院、長年不況つづきの仕事と、
苦難の多い日々だったが、
それでも自分のやるべきことを精いっぱいこなし、
毎日走り回っていた。

そして、今年は午年のわたしが年おんな。

これまでの人生で、もっとも重い、つらい、
けれどたいせつな年でもあった。

  馬車馬のように走った年おんな


自分の干支の年まわりって、
課題の与えられる年なのだろうか。
これまでは意識してこなかったけれど。

ふりかえってみれば、
そういえば12年前は、自分が入院して手術を受けた年だった。

その12年前は…
いま思えば、あれが大きな課題だったのかも、と
思いあたることは、ある。
わたしはそれをクリアできずに、ひとつの選択を誤ったかも知れない。

課題が与えられる、苦難が多い というのは、
成長の機会 でもあるのかな。
けれど、そのさなかにある時には、とてもそんなふうには思えない。

ずっとむかしから、わたしの内にある劣等感が
最近また前面に出てきて、
何をしていても、どこにいても、
いたらない自分を感じるばかり。

  友が皆 我より偉く 見ゆる日よ…

の歌の、石川啄木の気分。

友が を、人が にするとさらにぴったりな感じ。

そんな日はやはり、

  花を買ひ来て 妻と親しむ

こんなささやかななぐさめを必要とするのだろう。

ぬくいお湯に浸かったり、
あたたかいお茶にほっとしたり、おいしいお酒。
自然の花の色。 冬風にたえる木々のつよさ。
家族や友人。
うちで待っていてくれるりん。

支えや、自分のこころをぬくめてくれるものは
たくさんある。

けれど、どうしようもない孤独もある。

父をうしなったから だけではなくて、
愛するひとやものにかこまれていても、
つねに感じるうめようのない孤独感は、自分だけの問題。


  四季愛でてゆっくり歩く丙午

還暦を迎える次回の年おんなの頃には、
ぜひともこうでありたい。

あればいいなと夢みつつ…

いまは目の前のことをしよう。

あとは、年末までの忙しい仕事をクリアするだけ。

この年末は、年賀状書きに追われることもない。
さびしいことだが。

送っていただける年賀状はよろこんで受けとるけれど、
喪中はがき出しちゃったからなあ。
誰も送ってこないだろうなあ。

歌に関する、定期の練習日も 本番も
今年いっぱいの予定はすべて終わった。

一昨年までからすると、
昨年からは、歌う機会もレッスンもかなりセーブして、
これ以上縮小できないくらいに減らしている。
それでも、出かけていくだけで精いっぱいだ、
という状況が長く続いている。

さて、来年はどうなりますか。

いま望むのは、おだやかな日々でありますようにと、
ただそれだけかな。



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十二支の飾り棚

2014-12-11 | お買い物・かわいいもの


陶磁器や和風の小物などが売られている、
お気に入りのお店でみつけた十二支の飾り棚。

ひとめぼれして、何度か通いつめて、
迷いに迷って、
売り切れてがっかりしていたところ、
お取り寄せができると聞き、注文。

そしてわがやにやってきた。

そんなに大きなものではなく、
黒い飾り棚は、郵便局でもらえるポストの貯金箱と
ちょうど同じくらいの高さ。

十二支のひとつひとつが、土鈴になっていて、
とてもかわいい。

かわいいものを見ると、こころがなごむ。

わたしの干支であり、今年の干支・うまをてっぺんに飾れるのは
もうわずかの間だが、
来年てっぺんに置くひつじの年はどうか、
おだやかな年でありますように。



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演奏曲・ジュビラーテ編 2

2014-12-09 | 演奏曲・習った曲


2012年11月12日の記事以降から
2014年いっぱいまでの、 
ジュビラーテ演奏曲を 追加です。

演奏曲・ジュビラーテ編 1 は、こちら


2012年つづき

☆第48回 伊丹市民合唱祭(11.25 伊丹アイフォニックホール)

指揮:小梶 史絵    ピアノ:山田 依子

・詩篇42より 谷川の流れを鹿が慕うがごとく  メンデルスゾーン


2013年

☆ジョイントコンサート~逢えてよかったね~(6.2 伊丹アイフォニックホール)

女声合唱 コーロ・セルクル、男声合唱 伊丹ヘルデン・コール、混声合唱 ジュビラーテ
3団体によるジョイントコンサート

♪オープニング/合同演奏 

指揮:才木 保彦    ピアノ:遠藤 千里

「夏のメドレー」

♪ジュビラーテ

指揮:小梶 史絵    ピアノ:松田 千夏

・ラシーヌ賛歌     J.ラシーヌ/G.フォーレ

・詩篇42より 谷川の流れを鹿が慕うがごとく  F.メンデルスゾーン

・このみち       金子 みすず/石若 雅哉

・聞こえる       岩間 芳樹/新実 徳英

♪クロージング/合同演奏

指揮:小梶 史絵    ピアノ:遠藤 千里

・花は咲く       岩井 俊二/菅野 よう子

・逢えてよかったね


☆ピッコロフェスティバル(8.17 ピッコロシアター)

指揮:小梶 史絵    ピアノ:松田 千夏

・逢えてよかったね   

・このみち

・Stand Alone

・Climb every mountain すべての山に登れ


  このピッコロフェスティバルには、残念ながら 参加できませんでした。
  母の入院中で、たいへんな時期だったので。


☆第49回 伊丹市民合唱祭(12.1 伊丹アイフォニックホール)

指揮:小梶 史絵    ピアノ:松田 千夏

・The Lord bless you and keep you    J.ラター

・トゥーレの王             ゲーテ/R.シューマン
 
・木を植える              谷川 俊太郎/木下 牧子


2014年

☆10th Anniversary Concert(6.22 西宮市甲東ホール)

結成10周年を記念しての、ジュビラーテ単独のコンサート。

わたしの個人的な状況は、父のことで心配が続き、毎日バタバタで落ちつかなかった時期。
当日になって出演できなくなる可能性も頭におきながら、
いいやきっとみんなと歌える、と信じて練習に励みました。

企画や準備、当日の進行、そしてもちろん演奏についても、
次からはもっとこうしていかなければ、
という課題がいろいろみつかりました。


指揮:小梶 史絵    ピアノ:土肥 永津子・松田 千夏

1st Stage ドイツ・ロマン時代の作品

・主よ、この時代に Verleih uns Frieden gnadiglich  F.メンデルスゾーン

・「詩篇42」より 鹿が谷の水を慕うがごとく  F.メンデルスゾーン

・トゥーレの王            J.W.v.ゲーテ/R.シューマン

・おお、美しい夜よ          J.ブラームス


2st Stage 木下 牧子の作品
 
・春に

・おんがく

・さびしいカシの木

・ロマンチストの豚

・夢みたものは。。。

・木を植える 


3rd Stage 小梶 史絵(ソプラノ)&松田 千夏(ピアノ)デュオステージ

・エリーゼのために     L.v.ベートーヴェン

・幻想即興曲        F.ショパン

・アベッグ変奏曲      R.シューマン


・竹とんぼに        岸田 衿子/木下 牧子 

・いつだったか/よろこびが集まったよりも
 今日もひとつ/二番目に言いたいこと    星野 富広/なかにし あかね

・あの眼差しに騎士は(ドン・パスクワーレより) G.ドニゼッティ

・くちづけ            L.アルディーティ


Finale

・このみち       金子 みすず/石若 雅弥

・Stand Alone      小山 薫堂/久石 譲/牧戸 太郎編曲 

・ふるさと       小山 薫堂youth case桜田 直子編曲

・瑠璃色の地球     松本 隆/平井 夏美/源田 俊一郎編曲     


みなさんご一緒に

・翼をください     山上 路夫/村井 邦彦/鶴原 勇夫編曲


☆第50回 伊丹市民合唱祭(12.7 アイフォニックホール)

・主、我らを愛す Du wirst uns immer lieben  W.A.モーツァルト

・ほらね、       いとう けいし/まつした こう


先日の日曜日に歌ってきたばかり。
今回は伊丹市民合唱祭50周年ということで、講評つきでしたが、
なかなかよい評価をいただき、喜んでいます。

そして、顔をあげて、いい顔で歌うために、
それぞれが何らかのメッセージや思いを発信するために、
暗譜で歌うことがたいせつな要素のひとつのようだ。。。
という、今後の方向を 先生とみんなで確認しあいました。

今年も、すばらしい先生がたのもとで、みんなと歌えて幸せでした。

来年もまた、よりよいハーモニーをめざして。。。






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