秋の夜長に
(といっても 帰宅の遅いことが多く、
すぐに ねむけが来る私にとって
夜はあまり長くないのだが。。。)
近頃は
DVDをレンタルしてきて
家で 楽しむことが ちょくちょくある。
もともと 映画はすきなのだけど
長らく 映画館にも足を運ばず
レンタルで…と思っているうちにも
日が あわただしく過ぎる
という日々が 何年も続いていた。
時間のやりくりも ヘタなことに加えて
きもちの余裕も なかったのだと思う。
あれほど話題になった
「世界の中心で愛をさけぶ」
だって、レンタルして観たの
つい最近のことだもんね
物語の内容すら知らず
”セカチュー” って
ポケモンの ピカチュウの仲間か何かだと
思っていたし。。。!
平井 堅 の「瞳をとじて」は すきだなーと
思っていたけど
あれが 主題曲だとは知らずにいたし
今さら
「きのう観たよ」
なんていっても
「へっ 今ごろ??」
って あきれられるのが オチだろうな
でもね
ブームが過ぎようと
話題にのぼらなくなろうと
いいものは いいし
いつ観たって いいじゃんか (遅れたって。。。)
と 私は思ってる。
そんな私が 最近、観たのが
「タッチ・オブ・スパイス」
という映画。
これは、そんなに古くはない(ハズ)。
イスタンブールが舞台となる、ギリシャ映画なのだが
主人公の男のコは
ちいさいときから
スパイスのお店をしている
だいすきなおじいちゃんに
スパイスや料理、天文学、ひいてはそこから
人生を 教えてもらってきたのだけど
戦争で はなればなれになってしまう。
再会の日を夢みながら
男のコは おじいちゃんに教えられた
スパイスを通じての知恵を
人生において 実践してゆくのだけど…
追憶や 現実のシーンで語られる
せりふが 絶妙だ。
う~んと うなってしまう。
人生は 料理とおなじ。
だいじなのは スパイスのさじかげん。。。
味気ないと みじめだ
たいせつなものは 目には見えない
トルコと ギリシャの
歴史的背景も 語られていて
愛する家族が
はなればなれにならなければならなかった
かなしい歴史が 胸に痛い。
宗教を変えれば(改宗すれば)
どこよりも愛するこの地に残れると きいたとき…
私は 5秒間 悩みました
人生で最悪の 5秒間でした
主よ おゆるしを
と のちに告白する
おとうさんが 印象的だった。
日本のことでさえ そうなのだけど
私は 歴史を知らなさすぎる。
いつも 思う。
歴史を学ぼうと思って 映画をみるわけではないけれど
こんなとき
ああ 知らなかったことを
またひとつ知ることができたなあ
って
その映画に より価値を感じたりする。
楽しんで、感動をもらえて、
知らないことを知って、
知らない世界に つれていってもらえて…
そんな映画を
これからも たくさん観たいなあ
「タッチ・オブ・スパイス」
ラストは ちょっとせつないけれど、
あとあじよく、深い余韻がのこります。
よろしかったら ごらんあれ