さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

山に登るということ

2009-08-23 | 旅・自然・動物


  (画像をクリックして下さいね。

     写真は 銀竜草…ギンリョウソウ)



今回の尾瀬では
これまで とったことのないコースも
たくさん歩いた。


今まで見たことのなかった尾瀬の顔に
いくつも出逢えたが
そこにいたるまでに、
わたしとしては かなり難航したところも…

雨つづきの天候だったこともあって、
思いのほか きつかった。


それでも、

それを越えたあとには
ここちよい疲れとともに 満足感だけが残るのだから
不思議といえば 不思議だ。


登山は よく人生にたとえられるが、

なんだか今回は しみじみそれを実感した気がする。


だれにも代わってもらえない、
生きるに必要な自分の荷物を背負って、
自分の足で ひたすら歩く。


時折 足を止めて休憩したり、
まわりの風景に目をとめたり、
汗をかいているときの
ここちよい風に癒されたり
甘露の水を 味わったりしながら。


これまで歩いてきた道を振りかえれば、

けっこう 登ったんだな
がんばったんだな

と チョット誇らしい気持ちに。


遠景の山の美しさに、
足元の花たちの可憐さに
こころを癒されながら、
めざすところまで 一歩一歩 ただ歩きつづける。


途中、雨に降られたら
もしくは 降られそうな時には

まず ザックカバーは早めにザックにかぶせておく。


小雨、もしくは すぐにやみそうな雨なのか

ひどくはなりそうでも やみそうにない雨なのか

それによって
折りたたみの傘だけでしのぐか、

傘に加えて
セパレートの雨具の 下だけはくとか、
傘はなしでフル装備するとか 検討する。

わたしの場合は、

リーダーであるぶるうぴーたーさんの指示をあおぎ、
それに従うから らくなのだが、

自分で判断して それを同行の人にも指示するのは
なかなか たいへんなことだと思う。

いったん 装備すると、
かんたんに 脱ぎ着したり 
出したり 仕舞ったりすることが むずかしいので…。


山では、天候の変化はつきものなので、
突然 降られることもあるし、
せっかく装備して出発したのに
とたんに 晴れてくることもしょっちゅう。


大雨や 嵐は困るけれど、
少々の雨などでは べつにがっかりもしない。

こんなもんさ、と思えば
いちいち 一喜一憂しなくなる。


一緒に歩く仲間は、
荷物を代わって持ってくれることはないけれど、
けわしい道では 手をかしてくれる。

ガンバレ と励ましあうこともできる。

遅れれば、すこしさきで待っていてくれる。

時々、振り向いて こちらを気にかけながら。


肩にくいこむように重い荷物も、
だんだん 慣れてくると
これも身のうち、と思えてくるから フシギだ。


そして、

そういう時間を ともにした人たちとは
絆が より深まった気がする。


こんなふうに、

自分の人生や 
いま自分が立っている位置や
仲間との絆を

実感するように、たしかめるように、

わたしは これからも時折 山に向かうのだろう。


たぶん、わたしにとっての山…尾瀬に。




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突然の尾瀬行き

2009-08-17 | 旅・自然・動物


  (画像をクリックして下さいね。

     写真は 2009年7月・尾瀬のニッコウキスゲ)


この夏、行けるとは思わなかった
予定外の尾瀬。


日本酒といい 尾瀬といい、
わたしを 多くの新しい世界に導いてくれた!?
ぶるうぴーたーさんは、

はじめての尾瀬行き のときからずっと
わたしの案内人をつとめてくれている。


今年は 夏と秋2回の尾瀬行きを予定しており、
秋には 
これまでとったことのないコースでの尾瀬行きを
計画しているという
ぶるうぴーたーさんに

仕事のことも おかねのことも含めて
年に2回も行ける状況ではない(と考えた)わたしは

 「夏も行きたいけれど、それはムリだと思うので
  秋のパーティーの一員として ご一緒させてね」

と お願いしていた。


  いいなあ、夏もそりゃあ 行きたいよ!
  今年は ニッコウキスゲ、どうかなあ。。。

とか 未練タラタラな気持ちで 


ところが。


出発2週間前になって、

 「パーティーのひとりが 仕事の都合で
  行けなくなった。

  さくらさん、どうにかして行ける状況をつくれるなら、
  ぜひ 一緒に行こうよ」

と ぶるうぴーたーさんから連絡が。


それでもやっぱり、
行きたい気持ちをおさえつつ
むりだと思うから と 言い続けていたわたし。


しかし、

彼もまた あきらめない。

なんとかならないか と熱烈に??誘ってくる。


仕事が…おかねが…

迷っているうちに、日が迫ってくる。

結局 ギリギリになって


 ええい、なんとかなるわっ!

(。。。なんの根拠もないのに)


ついに くどきおとされてしまった。

(行きたいという気持ちが勝ってしまった)


行ってみれば、

はじめて尾瀬に行ったときと同じくらいに
今年の夏のニッコウキスゲは みごとな咲きっぷりだった。


 「すごいね、今年のニッコウキスゲ…」

 「でしょ? そういう情報があったから、
  ぜひ見せたかったんだよ」

 「じゃあ なんでそう言って誘わなかったのよ」

 「実際は 来て見てみなきゃほんとかどうかわからないし、
  時期だって ばっちり当たるかどうかだし、
  来て ビックリさせたかったしね」

 「ふ、ふ~ん…」


ひとがいいんだか、わるいんだか。


なんだかんだ言いながら、

もう 6回目の尾瀬。


今回も、

あの風景のなかに立つことのできた自分を

しあわせだと感じた。


はじめてのアヤメ平。

きつかったがれきの山道。

何度もすべって こわい思いをした鳩待峠までの道のり。


これまで以上にしんどい思いをしたところもあったのに、

やはり また来ようと、来るぞと、

確信のように思ってしまう。


尾瀬に魅せられた人間には わかる感覚かな。

  

 

コメント (7)
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