さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

2017・夏の尾瀬

2017-07-28 | 旅・自然・動物

ちょうど2年ぶりに、夏の尾瀬を訪ねました。
2002年に初めて訪れてから、
今回でなんと10回目になります。

撮った写真をいくつかご紹介いたします。
撮影は、すべて2017年7月21日です。

15年前に初めて尾瀬を訪れた頃からしばらくは、
行くたびに古い(重い!)ペンタックスXPを持参して
扱いに手間取りながらも写真を撮ったものですが、
それが壊れてしまってから新しいカメラも買っておらず、
写真はデジカメ持参の友人におまかせです。

カメラを持たないわたしはスマートホンで、ちょいちょいと撮るだけ。
ところが、電波の届かない高山で電池の消耗が激しいものですから、
1日目の沼にいる間にほとんどアウトになってしまいました。
充電器も持って行かなかったので、
下山するまでスマートホンは、ただの板~状態です。
まあ、たまにはそんなのもいいでしょう、と
緊急の連絡が来ていないことを祈りつつ…

そんなわけで、1日目の尾瀬沼付近で撮ったものだけで、
2日目の見晴(みはらし)~尾瀬ヶ原~下山口の鳩待峠までの写真は1枚もありません。
友人の撮ったものを後日、楽しみにみせてもらうことにします。




群馬県からの入山口のひとつ、大清水から尾瀬入り。
少しきつい登りもありますが、がんばって三平峠まで来ました。
ここまで来るとホッとします。




湿地帯で、つつましやかに出迎えてくれたギンリョウソウ。




1日目の尾瀬沼での宿・長蔵小屋の前に咲いているヒメサユリ。
自生したものではなく、むかしここに持ち込まれたものらしいと聞いていますが、
初めて訪れたときから目にしているわたしには、
ここで咲いていることが自然のように思えます。
可憐なピンクの花です。




大江湿原に咲いていたハクサンチドリ。
今回の尾瀬で、元気にたくさん咲いていた花のひとつです。




これも大江湿原に咲いたホソバノキソチドリ(と思われます)。
見分けのむずかしい花のひとつで、まちがっていたらごめんなさい。




大江湿原の木道。
ニッコウキスゲとワタスゲが同時期に群生しているという、
めずらしい風景がみられた今年の夏の尾瀬でした。




大江湿原。
こんな絵が、360度見渡すかぎり広がります。
ニッコウキスゲが黄色い絨毯のようになる最盛期には、それはみごとです。
それでも、訪ねるたびに、以前より花の数はかなり減っているように感じます。




夏の尾瀬を代表するニッコウキスゲ。
今年は、雪どけが遅かったためか、花の開花時期も遅れているようです。
今週末あたりが最盛期でしょうか。

それにしても、
15年前に初めてこの季節に訪れて、
言葉をうしなうほどこころに迫ってきたニッコウキスゲの群生は
あれ以来みられません。

シカの食害が進み、株じたいが激減しているのでしょうか。

それでも、ここ十数年くらいの間に、
池塘などで無残に荒らされていたミツガシワ(シカの好物)が、
設けられた柵のおかげか、少し復活しているような場所も見かけられました。
写真には撮れていないのですが…


尾瀬では、ザックにつけたクマさん除けの鈴を鳴らしながら歩きます。
クマさんには出会わずにすみましたが、
会いたいオコジョさんにも、今回も出会えずでした。
いつかきっと~!

写真には撮れませんでしたが、であえた花や虫、鳥たち。
とてもかわいい花が多いのですが、おみせできないのが残念です。
興味のあるかたは、調べてみてくださいね。

林の中では、
ミヤママタタビ、ケナツノタムラソウ、レイジンソウ、オオウバユリ、
マイヅルソウ、ゴゼンタチバナ、ズダヤクシュ、ギョウジャニンニク、
ショウキラン、ハクサン(?)シャクナゲ、ヤマオダマキなど。

尾瀬ヶ原では、
カキラン、コタヌキモ、オニノヤガラ、サワラン、トキソウ、タテヤマリンドウ(花も跡も)、
モウセンゴケ(花も)、ナガバノモウセンゴケ、、ミズチドリ、
ヒメシャクナゲ、ツルコケモモ、キンコウカ、ニガナ、
ヒオウギアヤメ、カキツバタ、ヤナギトラノオ、レンゲツツジ、
クロバナロウゲ、ミタケスゲ、ミカヅキグサ、ミヤマホタルイ。

オトギリソウとスミレは、その種類まではわからず。
アオヤギソウ、コバノトンボソウ(?見分けが難しい)、
ノアザミ、チングルマ、ネバリノギラン。

沼でたくさん見られたワタスゲはなく、
原で群生していたのは、
サギスゲ(ワタスゲのように丸まっておらず、筆のようにみえます)。

池塘ではヒツジグサ(開花前のつぼみがひとつ)、オゼコウホネ(開花したのが3つくらい)。

緑はとんでもなく成長したミズバショウの葉。
(白い苞…花と思われているものがきれいに残っている株もひとつふたつ、発見!))
ヤチヤナギ(いい香りです)、コバイケイソウ、ヤマドリゼンマイ、チシマザサ。

ルリイトトンボとハッチョウトンボ。
鳥はホオアカ。
鳴き声だけなら、カッコウも。


いつもそうですが、
尾瀬を出るときは名残り惜しく、
下山して帰ったとたん、
尾瀬を訪れ歩き、見た風景の数々は夢ではなかったのか
という気になってしまいます。

その風景にもういちどであうために、
風や空気を味わうために、
あれが夢でなかったことを確かめるかのように、
またわたしは尾瀬を訪ねずにはいられないのでしょう。

大阪から夜行バスで東京へ。
早朝、新宿からバスか鉄道を使って(今回バスが予約できず鉄道で)
登山口の大清水まで5時間弱。

はるかな尾瀬です。


それにしても、山で食べるごはんは、
なぜあんなにもおいしいのでしょうか。
食材や日用品の数々を黙々と運んでくださる歩荷(ボッカ)さん、
山小屋のみなさんに感謝です。

もちろん、おいしいお酒も味わいました。

なぜかさいごは食い気に。。。^^;







コメント (2)
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