さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

雨水・霞始めて靆く

2021-02-24 | 旅・自然・動物
新暦の、およそ2月24日~28日ごろの今の時期は、
旧暦では雨水(うすい)の次候、
「霞始めて靆く(かすみはじめてたなびく)」
です。
靆く(たなびく)…難しい漢字ですね。

雨水とは、降る雪が雨へと変わり、
氷が解け出すころのこと。
昔からこの季節は、
農耕の準備をはじめる目安とされてきたそうです。

霞始めて靆く とは、
春霞がたなびき、山野の情景に趣きが加わるころ。
遠くかすかな眺めが、ほのかに現れては消える移ろいの季節。
春のまぼろしに出遭いそうですね。

また冬の寒さが戻りましたが、
日中のひざしはあたたかでした。
ご近所でモクレンのつぼみを見かけました。
咲いてしまうと、あっという間に散ってしまう花なので、
時期をのがさず愛でたいと思います。

 


久しく会えていない年長の友人、同期の友人からそれぞれ、
梅見に行きましょう、一緒にランチをしましょう
と、3月のお誘いをいただきました。

わたしの住む兵庫県では、大阪府、京都府とあわせて
3月7日を待たず緊急事態宣言が解除されそうな気配ですが、
来月の半ばごろには、どんな状況になっているでしょうか。
まだまだ、油断することなく
毎日の感染対策の習慣を続けながら暮らしていく必要があると思います。



立春・魚氷に上る

2021-02-18 | 旅・自然・動物
新暦の、およそ2月14日~18日ごろの今の時期は、
旧暦では立春(りっしゅん)の末候、
「魚氷に上る(うおこおりにあがる)」
です。

魚氷に上る とは、
あたたかくなって湖の氷が割れ、魚が跳ねあがるころ。
そんな春先の薄く張った氷のことを、薄氷(うすらい)
と呼ぶそうです。

とはいうものの、昨日今日は冬の寒さ。
春寒、余寒と言われる、冬の名残りの寒さでしょうが、
めったに雪の降らないこのあたりでも雪がちらつくほどです。
地方によっては、雪の積もったところもたくさんあることでしょう。
いちどあたたかくなったあとの寒さ、
春先になってまた積もる雪…
は、心身にこたえますね。

それでも、花たちは着々と春への準備にいそしんでいます。

 

ご近所の沈丁花がほころんできました。
花ひらき、香りだす日が楽しみです。
水仙、梅とともに、だいすきな香り。
春を教えてくれる香りですね。


 

こちらもご近所の梅。
可憐な色です。

春の兆しを見つけながら、通勤やお散歩の道を楽しんで歩いています。



立春・黄鶯睍睆く

2021-02-11 | 旅・自然・動物
新暦の、およそ2月9日~13日ごろの今の時期は、
旧暦では立春(りっしゅん)の次候、
「黄鶯睍睆く(うぐいすなく)」
です。

黄鶯睍睆く とは、
春の到来を告げる鶯が、美しい鳴き声を響かせるころ です。
かつては、
梅の咲く季節「梅花乃芳し(うめのはなかんばし)」
とも呼ばれていたとか。

今日の日中はあたたかく、
ここちよい陽ざしを浴びながら、愛犬りんとお散歩できました。

お散歩ついでに、お世話になっている動物病院に行って
必要な薬と、自宅で点滴するための輸液をもらい、
少し足を延ばしてみると、きれいに咲いた白梅が。

 

近くの枝には、
やってくる野鳥たちのためなのでしょう、
ミカンが刺してあって、
それをめざしてヒヨドリやメジロたちが
何羽も飛んできていました。

りんを連れたまま、
窓口で買えるお店のパン屋さんや、
ひとつから買えるからあげ屋さんなどを通りかかれば
それらをいくつか買いもとめ…

さらには酒屋さんにまで足を延ばし、
一升瓶の地酒を1種類。
主人が一緒だったからこそできた買い物ですが、
帰りは両手にいっぱいの荷物に。

いつもより長いお散歩になりましたが、
りんも元気にトコトコ歩いておつきあいしてくれました。

日が暮れたら、一気に気温が下がって寒くなるようです。
あたたかい、貴重な日中のひとときでした。



立春・東風凍を解く

2021-02-08 | 今月のことば
新暦の、およそ2月4日~8日ごろの今の時期は、
旧暦では立春(りっしゅん)の初候、
「東風凍を解く(とうふうこおりをとく)」
です。
旧暦の七十二候では、この季節が新年のはじまり。

立春とは、初めて春の兆しが現れてくるころのことで、
この季節から数えて最初に吹く南寄りの強い風が春一番。
今年は例年より1日早い2月2日が節分、
そして翌日3日が立春でした。
その立春を待ちかねたように、
観測史上もっとも早いとされる2月4日に春一番が吹いたのですね。

東風凍を解く とは、
あたたかい春風が吹いて、川や湖の氷が解け出すころ です。

ひとつずつ、春の兆しを見つけて歩くのが楽しい季節。
ご近所で、ちらほら咲きだしている梅を見つけました。
あれはメジロだ、と思われるシルエットの野鳥も見かけましたが、
暗い木陰ではっきりとは見えず…
スズメではなく、ヒヨドリでもなく、たしかにメジロだったと思うのですが。

人間が災禍にみまわれている中でも、
自然のいとなみはすこやかに行われていますね。

あたたかい週末でしたが、
週明けの今日はまた冬の寒さが戻るようです。
体調万全に、春を迎えましょう。

ご近所のお寺さんの、今月のことばです。

 

人のために動くとき、いつも以上のパワーが出るというのは
これまでを振り返り、実感できることも…
父母の晩年、通院や入院に際して、そして看取りのときにあたっては
つねに緊張状態で過ごし、
自分の体力気力を総動員させて行動していたような気がします。
たしかにきつくはありましたが、
父母がこの世に生きて、一緒に過ごせた、かけがえのない時間でした。