さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

小満・蚕起きて桑を食う~毒展&沖縄フェア

2023-05-23 | たわごと・できごと
新暦の、およそ5月21日~25日ごろの今の時期は
旧暦では小満の初候、
「蚕起きて桑を食う(かいこおきてくわをくう)」
です。

小満とは、いのちが、次第に満ち満ちていくころのこと。
草木も花々も、鳥も虫も獣も人も、
日を浴びて輝く季節。

蚕起きて桑を食う とは、
蚕が桑の葉をいっぱい食べて育つころ。
美しい絹糸となる繭を、小さな体で紡ぐのですね。

折しも、つい先日
和歌山におさと帰りしてこられた着物のお仲間さんに、
桑の枝を見せていただいたところでした。
都会育ちの私が、桑の葉や実を、
これが桑だよと言われ目にして、認識したのは、
生まれて初めてのことです。
おはずかしいですが。。。

実も食べさせてもらいました。
すっぱいような、少し苦いような…
(草餅を食べたあとだったし??)^^;
でも、キライな味ではありませんでした。

今では、桑の葉ではなく人工飼料で育つお蚕さん。
水の性質も変わってしまい、
糸の強度も、染めた色も、もうむかしと同じにはできません。
化学繊維を混ぜて強度を増したものを、それでも
「正絹」
の表示がゆるされる現在。
ほんものの「正絹」であったむかしの着物が貴重である理由のひとつですね。

しかし、これもつい最近知ったことですが、
むかしどおり桑の葉で蚕を育て、
水もその地で性質を保ったものを使い、
糸を紡いで布に織り上げ、染色をしている方々は
少数ですが今もおられます。
とても根気のいる、手間ひまのかかる仕事を、技術を
受け継いでおられることに、感謝と尊敬の思いです。


さて、先日おでかけしたのはこの展示。

 

食物から、植物、動物、鉱物まで
「毒」となりうるモノたちの展示や毒の歴史など。
興味ぶかく見せていただきました。

そしてコレを買って帰りました。 
この手の本は見過ごせず…    ↓

 


広い公園の中に会場があり、そこまでのちょっと長い道を
新緑の木々を眺めながら歩くのも気持ちがいい。。。
のですが、この日は暑かった;;;

帰り道の百貨店で沖縄フェアが開催されていることを知り、
立ち寄りました。
亡き母のふるさとは、沖縄・宮古島。
私も学生時代にはたびたび親戚の家に遊びに行ったものですが、
もう何年、何十年?行けてないのでしょう。
いつでも、飛んでいきたい気持ちはあるのに。

ちょうどお昼ごはんにいいわと、沖縄そばを♪
そして、暑い日だわねえと、クラフトビールを♪
選んだのは、シークヮサーホワイトエール。
私の好みにドンピシャでした^^

伝統工芸品なども、しっかり眺めてまわり、
目の保養もたっぷり。
 これほしい~
 これ買いたい~
の誘惑に負けなかった自分をほめながら帰ろうとして…

最後の最後で、マケマシタ。

 

お茶碗とお皿、ゴーヤの箸置き。
さっそく食卓で活躍してくれています。
この器を作っておられる「いちむし堂」さんの
すっかりファンになってしまいました。

ヤンバルクイナやアカショウビン、
コウモリ、カエルなど、
描かれている動物たちに呼ばれてしまう。。。

「毒展」に一緒に行く予定だった友人の都合がつかず
ひとりでのおでかけでしたが、
自由気ままに歩きまわり、食べ歩き、眺めてまわった、
楽しい休日でしたとさ。


 さじ加減ひとつで毒は良薬に さくら



コメント (6)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立夏・竹笋生ず~GWが明ければ

2023-05-15 | たわごと・できごと
新暦の、およそ5月15日~20日ごろの今の時期は
旧暦では立夏の末候、
「竹笋生ず(たけのこしょうず)」
です。

ひとつとばしてしまったのは
立夏の次候、
「蚯蚓出ずる(みみずいずる)」
…みみずが土の中から出てくるころ
でした。

竹笋生ず とは、
たけのこが、ひょっこり出てくるころ。
伸びすぎないうちにとれたてを…
もう味わいましたか?
花の開花と同様に、たけのこも今年はやはり早いようですね。
私もすでに、お福分けをいただいて
天ぷらや筍ごはん、若竹煮で少しずつですが、しっかり味わいました^^

さてGWが明けてみれば、
仕事の忙しい毎日が続いています。
忙しさの内容は、その日その日日変わりですが。。。

最近気になるのは、
入院が必要最低限の短期間なのはいいとしても、

 「えっ、この状態で病院から自宅に帰す??」

と思わせるようなケースが増えていること。

以前なら、
術後の抜糸やある程度のリハビリができてから退院となったものですが、
今では、手術(治療)さえ終われば、
抜糸もリハビリも退院してからどうぞ、です。

放射線療法や抗がん剤治療も、基本的に通院が普通のことになりました。
それはもちろん、よい面もありますが。。。

自宅で過ごすには、まだ体力や日常生活動作の回復が不十分であるとか、
血糖や血圧のコントロールが不十分で、
毎日のように外来に通院してもらう必要があったりだとか、
入院中にしておいてほしい薬剤の調整や服薬指導がきちんとなされていないとか。。。

帰宅されてからの日常生活の手助けや、服薬の見守り・管理をしてもらえる
家族さんがおられれば、まだいいのですが、
それも望めない独居の高齢者のかたが多い現在、
帰宅後の生活にたちまち困ってしまうことが増えています。

介護保険や医療保険からの手助け…
訪問看護や薬剤の配達・服薬指導、ヘルパーさんの訪問などがあっても、
それだけではその人の24時間の安全が守れない
(というか、危険が目にみえている)
現実があり、いまだに、
自宅には専業主婦と同じ意味合いを持つ、
ずっと在宅して介護の担い手となれる「誰か」
の存在があることが前提となっている社会から進歩していないのだなあと
痛感させられます。

例えば一時的な下痢や食欲低下など、
通常なら通院・自宅療養で回復できるであろう急性疾患や症状も、
独居で介護の手がないために
(または、家族はいても別居で、一定期間ずっと泊り込める状況にはないなど)
食事や排泄も自力ではままならず、
回復どころか衰弱死のおそれがあるというのに、
入院して治療するべき疾患名がないために、
「療養目的」
では入院を受け容れてもらいにくいということがあります。
点滴や食事、排泄の介助が必要なくらいでは、
最近なかなか入院させてもらえません。

肺炎もない、尿路感染もない。血液のデータもわるくない。
早く治りそうだね、よかったねと喜びたいところが、
自宅で安全に療養できそうにないため入院が望ましい、
となったとき、

肺炎やら炎症の値が高いなどの所見があれば、
それを理由に入院依頼がスムーズにいくのに、
病院相手に知恵を働かせないと、なかなか入院させてもらえない
というのが、最近の現実です。
そして、ちょっとよくなればすぐ帰される。。。
あともうすこし、じゅうぶんな体力回復をはかってから帰してほしかった。。。
という、不安定な状態で。

高齢者は、これから先も増えるいっぽう、
国は医療費をどうにかして削減したい。
必要な医療や看護・介護を誠実におこないたいと思うほど、
このさき、ますます憂える状況がやってきそうです。


 

GW後半の週末、りんのお薬をもらいに行った動物病院そばにあるブラシノキ。
今年も元気に赤い花をつけていました。
本当に、花の姿はビンを洗うブラシそっくりですね^^

先週火曜に帰る予定だった夫の出張は、延びて、また延びて。。。
ようやく金曜日ぶじに帰宅しました。やれやれです。


  みえていたはずの少子化高齢化 さくら


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

立夏・蛙始めて鳴く~お留守番のGW

2023-05-06 | たわごと・できごと
新暦の、およそ5月5日~9日ごろの今の時期は
旧暦では立夏の初候、
「蛙始めて鳴く(かえるはじめてなく)」
です。

ひとつとばしてしまったのは
穀雨の末候、
「牡丹華さく(ぼたんはなさく)」
…牡丹の花が咲きだすころ
でした。

立夏とは、
次第に夏めいてくるころのこと。
気持ちいい五月晴れの季節です。

蛙始めて鳴く とは、
野原や田んぼで、蛙が鳴きはじめるころ。
オスの蛙が、メスの蛙を恋しがって鳴く声だとか。

温暖化の影響なのか、
今年は桜や藤の花も、通常の季節よりひと月ほど早い気がします。
裏地のついていない1枚仕立ての着物・単衣は、
本来6月と9月に着るものですが、
お茶席など正式な場でなければ、暑さ寒さによって
4月ごろから、盛夏には浴衣や夏着物を経て、
10月ごろまで着るようになってきました。

たびたび袖を通すわけではない着物。
暑くなる時期が早くて、
この春に着たかった袷のいくつかは着られないままでした。
また来年のお楽しみです。

昨年もそうでしたが、GW中は出張で不在の夫。
今年もりんとお留守番しています。

おうちでまったりお茶とか。

 

九谷焼の可愛らしい急須はアンティーク。
ちょうどカップ1杯分のお茶が入ります。
ソーサー付きのカップは古伊万里で、
もとは実家の母が使っていたティーカップ。
取っ手が取れてしまったので、やすりをかけてお湯呑みとして使っています。


 

冷える夜は、燗酒でまったりするとか。
(なんだか、昼も夜もまったりしているみたい??)
銅製の小さなやかんにぴったり納まってくれたお銚子。
半分しか浸からないけど^^;

 

ホントは「ひやべ~ぬくべ~」という、
燗酒にもできるし冷やすこともできるコンビの器ですが、
ふちがあちこち欠けてしまったので、
お銚子を浸からせる器の方は、花器にでもしようかなと思案中。
(捨てないの??)

こんなふうに、なかなか捨てられないから
モノが減らなくて困るのですが。。。
気がすむまで、好きなモノと一緒に暮らします。


 宿題の断捨離はまだあとまわし さくら


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする