さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

寒露・蟋蟀戸に在り~りん15歳

2020-10-20 | 愛犬りん
新暦の、およそ10月18日~22日ごろの今の時期は、
旧暦では寒露(かんろ)の末候、
「蟋蟀戸に在り(きりぎりすとにあり)」
で、きりぎりすが戸口で鳴くころ だそうです。

昔は蟋蟀(コオロギ)のことをキリギリスと呼び、
秋に鳴く虫の総称でもあったとか。

山野に出かけて虫の声を楽しむことを
「虫聞き」
というそうで、風情ある秋の楽しみかたが
日本ではむかしからされてきたのですね。

今日か明日かと待ちかねていた金木犀ですが、
こちらでは10月14日に
  あ、香った!
と思ったら、いっせいにあちらでもこちらでも咲きだしました。
ちゃんと今年も咲いてくれた~と喜んでいると、
今度は急にやってきた晩秋のような冷え。
あわてて衣替えです。

そうかと思えば、今日はまた気温も上がって
気持ちのよいあったかい秋晴れ。
ほっとするような陽ざしです。
めまぐるしい気候の変化に合わせていくのも
ひと仕事ですね。

職場の医院では、例年より1か月早く、
10月から高齢者のかたを優先としてインフルエンザワクチンが
開始されています。

わたしも早々と接種ずみ。
毎年の苦行…
薬液に多少アレルギーがあるのか、
薬液注入時に毎回かなりの痛みを伴うのです。
そして接種したそばから腫れてきます。
2~3日のことなので、
医療従事者としての義務ではあるしと覚悟を決めて?
(おおげさな;)
毎年受けています。
(というか、職場で受けさせられます^^;)

そしてわがやのりんは、12日に15歳になりました。
1日おきの点滴、何種類もの薬と
彼女にも難行苦行のある毎日ですが、
のんびりお散歩もでき、そこそこ食べて、
元気におるすばんもしてくれています。

1年ほど前、定期的な点滴が必要になったころ、
動物病院の先生にはこう言われました。

「16歳は難しいかも知れないけれど、
 15歳の誕生日を目標にはしていいんじゃないかな」

と…。

ひとつの目標としていた15歳をぶじに迎えることができて
感謝、感謝の気持ちです。
特にここ数年は、父母の病や看取りで、
いつも何かしら心配を抱えて、
家の出入りもバタバタと落ちつかぬ日々でした。

それは、りんにとっても老いてゆく日々で、
腎機能低下の状態もありながらでしたが、
大きな不調をきたすことなく
変わらずいてくれて、本当に救われました。

病気があってもなくても、寿命はだれにもわからない。
難しいと言われた16歳だって迎えられるかも知れない。
長く生きることだけがすべてでもない。
りんの自然な寿命のときが訪れるのはいつか、
まだわからない。
その日がずっと先でありますようにと祈りながら、
飼い主も犬もむりなくゆったりのんびり、
これからも一緒に暮らしていきたいです。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

秋分・水始めて涸る

2020-10-05 | 今月のことば
新暦の、およそ10月3日~7日ごろの今の時期は、
旧暦では秋分(しゅうぶん)の末候、
「秋分・水始めて涸る(みずはじめてかれる)」
です。

水始めて涸る
とは、田から水を抜き、稲刈りにとりかかるころ。
たわわに実った稲穂の、収穫の秋まっただなかです。

日中は暑くても、日暮れが早くて夜はひんやりですね。
午後からの暑い時間帯に出勤する日には、
家から駅まで&駅から職場までを歩くと、
今でも汗ばむことが多いです。
でも、帰りはすっかり暗くなってひんやり…
日中と朝晩の気温差に注意しなければならない季節になりました。

今年まだ、金木犀が香ってきません。
毎年いつごろだったかなあ。
たいていいつも、通勤道を歩いているときなどに、
予期せず甘やかな香りでその存在に気づかされることが多かったので
今日かな明日かなと待っているような秋は初めてかも。。。

ご近所のお寺さんの今月のことばです。

 

10月に入り、
仕事はやはり、ふだんにも増して忙しくなってきました。
この言葉を肝に銘じて、励むとしましょう。


コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

激動の今年

2020-10-02 | たわごと・できごと
コロナ禍にみまわれた世の中全体もそうですが、
わたしの個人的な身のまわりも、
この令和2年は激動・激変の年となりました。

昨年末から不調をきたした母の、
年明け早々の入院。
毎日の抗生剤の点滴と、排泄もベッド上でという安静の治療に耐えてくれた
およそ2か月半の入院でした。
このころはまだコロナのための面会制限はかかっておらず、
元気に退院できた3月末まで、毎日休まず母のもとに通いました。

それがたった3日後に急変して、
救急搬送途中で挿管までされての再入院になろうとは…
今後起こりうる急変ではありましたが、
まさかこんなに早くおとずれるなんて。

1週間ほどで人工呼吸器からも離脱できたので、
その後の順調な回復と、再び元気に退院できることをめざして
希望を持ちながら過ごした母との2か月。
このころには、コロナの影響による面会制限がかかり、
前回の入院時のように毎日会うことはかないませんでした。

それでも、病棟のロビーに車椅子で連れてきてもらい、
週に幾日かは面会することができました。
本当は、毎日顔を見て、どんなちいさなことでも
母の身のまわりのお世話や雑用をしてあげたかった。
落ちそうになってゆく母の気力を支えてあげたかった。

希望をつないで、
苦しいのをよく耐えて、
さいごまでがんばってくれました。
母の寿命は尽きてしまいましたが、悔いはありません。 
ただ、あえないさびしさだけがつのります。

今年のはじめから振り返ってみれば、

1月 母の入院
3月末 母の退院
3日後の4月2日 急変のため救急で再入院
4月7日 コロナの緊急事態宣言発令
4月8日 人工呼吸器から離脱・一般病棟へ
     この日、1冊だけ急いで仕上げていただいたわたしの川柳句集
     「さくらいろ」を編集部のかたが届けてくださり、
     それを持って母のもとに駆けつけました。
     生きているうちに手にとってもらえるのかどうかという思いで過ごしていましたが、
     まにあってよかったです。
     急いで届けてくださったこと、感謝にたえません。

6月2日 母永眠 4日 葬儀
7月 母の四十九日 
   忌明けを待って弟が入籍・引っ越し
8月 母の初盆 父の命日(七回忌)実家の片づけ 形見分け
9月 母の卒哭忌(百箇日)
   借家であった実家を大家さんにお返し

実はまだあります。
9月、長年一緒に歌ってきた歌のお仲間さんが天に召されました。
あいにく体調がすぐれなかったわたしはお見送りに行くことができず、
うちにいてそのかたをしのびましたが、
訃報をきいてからあと、
そのかたの姿や声や、たくさんのおもいでが次から次へと浮かんでなりませんでした。

ご病気のことはうかがっていましたが、
5月に電話でお話しして、お元気そうなご様子にほっとしたところだったのです。
もういちど、元気におあいしたかったです。
せめてものお供えにと、初七日にお花をおくらせていただきました。
たいせつな存在をうしなわれたご家族のかたがたに、
なぐさめと安らぎがありますように。

そしてもうひとつ。
主人が、わけあって20年ほども勤めていた会社を退職し、
べつの会社で働くことに。
これまでからも、なじみのあった会社ではあるのですが、
自分の職場として、あたらしい環境でやっていくには
はじめは気疲れも多いことでしょう。
1日1日の積み重ねで、
少しずつ軌道に乗っていければいいなと思います。

今年、これだけのことが身のまわりに起こるとは、
昨年には想像もしていなかったことでした。

そして10月。
今年はまだあとふた月残っていますが、
もうハラハラさせられるようなことは勘弁してもらって、
そろそろ落ちついてほしいなと願っているところです。

こんなバタバタの暮らしの中で、
わがやの愛犬りんが、
1日おきの点滴やら、毎日のいくつかのくすりやらが欠かせない状態ながらも、
元気でいてくれたことは、大きな救いでした。
今月、15歳を迎えます。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする