さくら・たわわにたわごと

四季折々、愛しきものたちとの日々と思いを綴ります。

白露・玄鳥去る

2019-09-20 | 今月のことば
やっと9月に入ったと思えば、
もう残すところ10日ほどですね。

新暦の、およそ9月17日~21日ごろの今の時期、
旧暦では白露(はくろ)の末候・「玄鳥去る(つばめさる)」。

白露とは、大気が冷えてきて露を結ぶころのこと。
ようやく残暑が引いていき、本格的に秋が訪れてくる、
とあります。

玄鳥去るとは、つばめが南に帰るころ。
春先に訪れた渡り鳥と、しばしのお別れです。

近年、いつも秋は不意打ちのように訪れるなあと感じます。
前からそうだったのかしら…

暑い暑いと言っていたら、
ある朝、ある日暮れ、急に秋の風になる。

それでも、
日中はまだまだ暑くて、日傘や帽子がいりますし
半袖のままでいたいですが、
日が暮れると急に風が冷えて、1枚はおるものが欲しくなったり、
朝方に冷えを感じて目が覚めたりと、
朝晩の寒暖差が大きいので、体調管理に特に気をつけたい時期ですね。


 

ご近所のお寺さんの今月のことばは、このように書かれてありました。

何やらむずかしく、すぐにはピンとこなくて、
ちょっと考え込んでしまいました。

賢くなろうとつとめなければならないけれど、
賢くなるほどに(物事をよく知って知識を得たり、経験を積んだりしても)、
賢くなったつもりになってはいけないということでしょうか。

自分のなかにあるおろかさ、いたらなさ、
ひとのなかにあるおろかさ、限界。

そのようなものがどうしようもなくあることを、
いつもこころに留めておくように、
という戒めかなと、とらえました。



コメント (2)
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2019・夏の終わりの尾瀬

2019-09-14 | 旅・自然・動物
お盆が明けた次の週、
尾瀬を訪ね、歩いてきました。
滞在は8月23日~25日。

いくつか心配ごとを抱えていたので、
ぎりぎりまで、行けるかどうかハラハラでしたが、
ぶじ行くことができ、トラブルやケガもなく楽しんで帰って来られて
しあわせです。

8月22日の夜行バスで大阪から東京・新宿へ。
23日、関越バス・尾瀬号で戸倉へ。
そこからまたバスを乗り継ぎ…
大阪からだと、入山口にたどり着くまででも、いつもはるかな尾瀬です。

今回は、案内してくれる友人にお願いして、
鳩待峠から入山し、原を抜け、沼に向かい、大清水から下山するという、
いつもとは逆のコースで歩きました。

尾瀬の夏を代表する花、ニッコウキスゲのシーズンは終わっていましたが
夏の名残りの花、秋の咲き始めの花、これから咲こうとする花のつぼみたちに
たくさん出会うことができました。

滞在中はお天気に恵まれ、1度も雨具の出番はなし。
こんなことはめずらしいです。




入山した1日目にお世話になった山ノ鼻小屋。
こちらに泊めていただくのは初めてでした。




尾瀬ヶ原の池塘(ちとう)で、1輪だけ、咲いているのを見つけたオゼコウホネ。




ハンゴンソウ。




チョウジギク。
今回初めて見ました。
なんともユニークな姿の花で、1度見たら覚えていられそう。






トリカブト。
猛毒がありますが、尾瀬の秋を彩る美しい花です。




ワレモコウ。
ほっと癒される花です。




サワギキョウ。
これも、尾瀬の秋を代表する花のひとつです。




ミズオトギリ。
今回初めて見ることができた、可憐な花です。




大江湿原に咲く花たち。
コオニユリ、サラシナショウマ。

わたしはこの湿原がとても好きで、ここへ来ると、
ああ尾瀬に来たんだなという気持ちになります。










大清水平。
今回初めて行った場所です。




大清水平から戻る木道で遭遇した白っぽいアナグマさん!
うれしいサプライズでした。
しっかり目が合って、しばらく見惚れたまま、写真は撮れず…
ゆっくり動いてくれたので、じゅうぶん撮れそうだったのですが。
これは、友人がなんとか撮ってくれた写真。
また会えたらいいな。オコジョさんにも。




尾瀬沼。




2日目、尾瀬沼の見晴(みはらし)で泊まった長蔵小屋。
こちらは初めて尾瀬を訪れた2002年から、
何度もお世話になっているおなじみの小屋。




長蔵小屋の前にある水くみ場(冷たい清水で、とてもおいしい)。
その傍らに咲いていたチョウジギク、トリカブト、ゴマナ。




長蔵小屋の前に群生していたヤナギラン。


最後に、ヒツジグサを。
とても好きな花ですが、季節により、時間帯により、
ひらいているときに出会えるとは限りません。
今回はたくさんのヒツジグサが、
あちらにもこちらにも咲いているのが見られて大感激でした。

が、写真が撮れなかったので、これまた友人の写真を拝借。








今回は、クマの目撃情報が多く、注意を促されることがたびたびありました。
クマにこちらの存在を知らせるための熊鈴を、いつも鳴らしながら歩きますが
今回の旅では、その重要さをつよく感じたことでした。

こちらには書けていなかったのですが、
昨年の夏にも訪ねているので、今回が12回目の尾瀬への旅になりました。

シーズンオフ、と言われる時期でも、
その時期、その日、その時間でしか見られない花たちが、
風景が出迎えてくれます。

何度訪ねても、見たことのない絵を毎回見せてくれる尾瀬。

またできれば来年に、
来年がだめなら、また近いうちに行けますように。



コメント (2)
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