ふくいんちょのつぶやき

山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長Kazuyoshiの
日常を通してのつぶやき

歯が折れたら

2007-06-05 20:20:16 | 外傷
 山形県 米沢市 笹生歯科医院 副院長のKazuyoshiです。


 小さなお子さんが、転んだり、なにかにぶつかったりして顔を怪我すると、唇
がきれたり、頬をすりむいたりということがありますが、歯が折れてしまったと
いうことも稀に起こりえます。

 折れたところが、神経に達していたり、根の中で折れていたりすれば、神経
の治療や、抜歯という選択肢になる場合もありますが、神経に達していないな
らば特殊な樹脂で形を補うことができます。(後日症状がでて神経をとること
も考えられますが)
 脱臼といって完全に歯が根っこから抜けた状態でもとれてから1時間から2時
間くらいならくっつく場合もあります。できたら30分以内だと可能性は高いようです。


 折れた歯がどこかに飛んでいってわからないときは仕方ありませんが、折れた
歯があるのであれば、特殊な樹脂でくっつけることができる可能性がありますか
ら、すぐには捨てない方がいいです。そして、歯科医院に持ってくる間は牛乳に
いれておくとよいです。
 専用の保存液があるのですが、そんなものを持ち歩いている人はまずいません
から、牛乳で代用しましょう。それが無理なときは口の中にふくませておくとよい
ですが、間違って飲まないように気をつける必要があります。

 なんで牛乳なの?と思われると思いますが、口の中の環境に近いんですねぇ。
保存液があるならばそちらの方がもちろんいいです。
 
コメント
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