ジェフリー・アーチャー著「裁きの鐘は」

Best kept secret



クリフトン年代記第３部

≪ストーリー≫
第２部の続き
＜第３部＞
ヒューゴー・バリントン亡き後、
法律に則ってバリントン家の後継者が第一子であるハリー・クリプトンに定められてはいるが、
新しいルールを持つため、議会で争われることになる、
そして、最後の最後でジャイルズ・バリントンが正統な後継者と認められることに、

その後、ジャイルズは婚約者ヴァージニアと共に、選挙戦を戦うことに
また、ハリーは執筆活動に、

しかし、レディ・バリントン（ヒューゴーの妻）が突然の死を迎える、
その遺書にはジャイルズがヴァージニアといるかぎり、財産はハリーに残すと、

ヴァージニアはあの手この手でそれを阻止するために動きます
～ここでも、アレックス・フィッシャーと手を組むんですね～

バリントン海運会社の株を持ち重役になって、

しかし、ヴァージニアは狡猾なフィッシャーを使い捨てにし、ジャイルズは晴れて離婚できます

一方ハリーとエマ夫婦は、
ヒューゴーとユダヤ人女性との間にできたジェシカを孤児院から引き取る
息子セバスティアンとジェシカは気の合う兄妹となっていきます

セバスティアンがいよいよ大学へ進学のとき、
校則を破り、志望校への推薦がキャンセルになります
セスはアメリカに仕事に行ってる父母に知らせず、友人のブルーノの家に行き、
ブルーノの父ドン・ペドロ・マルティネスから小遣い稼ぎにブラジルのブエノスアイリスから、ある荷物を運んでほしいと頼まれるが・・・

・.・*・.・*・.・*・.・*・.・*

憎らしいヒューゴーが死んだ後、それに勝るようなフィッシャー（かつてのジャイルズの同級生）が彼らを陥れようと画策しますが、ここは乗り越えられます、

セバスティアンのくだりはラストが痛ましいですね
突然物語りが終わるんですが、
きっと、作者はこの後も書くんでしょうねえ

長編で中だるみもありますが、
そこそこおもしろいし、イギリス的なことも少しはわかってきて
さら～っと読んだだけでしたけど、十分楽しめました

Best kept secret:タイトルの意味は、
それぞれ秘密にしながらのアクションがあるわけで、
とりわけ、最後のハリーがセバスティアンに対する秘密裏の行動は、本のカバーと共にそういうこと？って納得しました


でも、でも、やっぱり「ミレニアム」は最高
I love that.