中秋の名月と園生の狸
今夜9月25日は中秋の名月。お月様は、十五夜(満月・望月)ではありませんでしたが、この月は中秋の名月です。澄んだ空に凛としたお月様を眺めました。(www.moonsystem.to/calendar.htm 月齢カレンダー)
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そう言えば園生の狸クンはどうしているのかしらと思い出してしまいました。こんなに冴え冴えと輝く月光を浴びて「ぽんぽこぽんのぽん!」なんてお囃子を練習して鼓や太鼓を叩いているのでしょうか?
3年前(平成16年)の8月10日(9:32)、 ふと庭を見ると犬にしては尾がふさふさして〔狐?〕に化かされているのかと目を凝らしました。耳が丸い…痩せてスマートだけど、〔狸〕のようでした!
画像はピンボケです。夢かと慌てて、デジカメを手にしました。訪問客は3匹。両親と子どもらしい1家族のようでした。
だんだん落ち着いて手元がぶれないように気をつけて撮影を続けました。
当時まだ整備されていなかった「園生の森」近くで、自家用車、タクシーも抜け道としてよく利用されている道路が、我が庭との遮断を考えられるものの、辛うじて繋がっているとも言えるような場所。
人影も無いし雑草も細く伸びだした庭、大理石のガーデンテーブルとチェアが日差しで暑く熱してくるちょっと前の時間帯です。初めて訪れたとは言えない様子でうろついて、勝手に散歩中という風情でした。
「おや~?」と狸の夫婦。網戸をそっと開けて撮影をしている私を見つけました。
子どもの狸は怖いもの知らず!草むらで日向ぼっこをしようとして、折角良いところを探し当て寝そべってみようかとしてたのに…と、落ち着いたしぐさで私を変な仲間かも?と見つめました。
好奇心の強いのは人間の子ばかりではないと、立派に私を観察して何もしないようだと分かって、結構ゆっくりと庭で遊んでいきました。子どもにつられて親狸も安心して居心地よく過ごしていたようでした。
これはそれから12日後の8月22日(9:13)、網戸越しに濡れ縁間近をうろうろする狸を発見、また遭遇してしまったね。何か悪戯をしようと物色中のようす。
最近、雨戸を開けるとそのあたりに置いてあったサンダルが、片方なくなっていたり、両足分揃ってはいたけれど、じゃれついて噛んだような歯形を残してとんでもない所に散らばして行ったり…。また、夜にゴソゴソと物音を立てて何事かと思わせたり…。狸の仕業ではないかと疑っていました。
このたびは、馴れ慣れしい狸クンに私は親しみを込めて目の前で網戸を開けました。しかしそれは狸にとってはビックリ仰天だったのかも知れません。あの風変わりな訪問客は、その後まったく姿を見せなくなったのですから。
素晴らしく澄んだ夜空の月を眺めながら、あの狸クンはどうしているかと懐かしく思い巡らすひとときを持ちました。