午後の日差しがまぶしくて、寝ぼけながら目を覆うさくら。
そのちらっと見える口元がかわゆいのよ。
冬となれば寒さで体のあちこちが痛くなり、
どうにか温まるまで毛布にくるまってしまう季節。
そのまま、うっかりソファーで昼寝してしまったら…。
お嬢さんがソファーの背に飛び乗って、わたしの顔を覗き込んでいた。
あの…何か汚いものでも触るみたいに、
時々わたしの頬を軽く叩いていたのは…あなたでしょうか…。
「おかあさん、超寝起き悪い…」
鳴いたり叩いたりして、何度も起こそうとしていたようです。
ごめんなさい。
(ごはんはあげていたのに、不満げな顔…)
こちら共犯者。
またわたしの足の間に挟まって寝ていた。
「ふわ~~っ。もう次のごはんか」
人間と毛布で暖をとるのが好きなエル坊であった。
ぽかぽか、べたべたできれば、こちらは満足げ。