週末はキャンプに行ってきました
50歳を越えると年々大腸ガンの発症率が上昇するため、住民検診では便潜血検査が施行され、陽性であった場合には精密検査が勧められます。その中の1つである大腸内視鏡検査を受けて異常なかった後、どれくらいの頻度で施行すればいいのかというデータです。
Risk of Developing Colorectal Cancer Following a Negative Colonoscopy Examination: Evidence for a 10-Year Interval Between Colonoscopies
The Journal of the American Medical Association. 2006:295;2366.
(インパクトファクター★★★★☆、研究対象人数★★★★★)
大腸内視鏡検査で悪性所見の認められなかった35,975人が調査対象となりました。検査前にすでに大腸ガン、炎症性大腸疾患、大腸手術もしくは5年以内に検査を施行された場合は除外され、1989年から2003年まで後ろ向き(既に起きてしまった事を後から振り返って)に調査されました。
大腸内視鏡検査の施行にかかわらない人口全体の大腸ガン発症率は1,000人中6人で、その値と比較した場合、大腸内視鏡検査で悪性所見の認められなかった1年後の発症率は0.66倍(つまり1,000人中4人)、2年後は0.59倍(1,000人中3.5人)、5年後は0.55倍(1,000人中3.3人)、10年後は0.28倍(1,000人中1.7人)でした。
一度の大腸内視鏡検査で悪性所見の認められなければ、その後10年にわたり、大腸ガン発症率は低下していることが確認されました。
この論文が言いたいことはわかりますが、この結果を現実社会でどう利用するかは難しいところです。つまり、たとえ検査によって発症率が半分になることが確認されても、まだ半分の発症率があるのですから検査を受ける必要があるのは変わらないわけです。
ただし、人口全体から計算された大腸ガン発症率は1,000人中6人とそれほど高くはありませんから、一度「大腸内視鏡検査で悪性所見の認められない」と太鼓判を押されれば、その後は2年毎など定期的に大腸内視鏡検査をする必要はなく、便潜血検査で十分だということでもあります。
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50歳を越えると年々大腸ガンの発症率が上昇するため、住民検診では便潜血検査が施行され、陽性であった場合には精密検査が勧められます。その中の1つである大腸内視鏡検査を受けて異常なかった後、どれくらいの頻度で施行すればいいのかというデータです。
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大腸内視鏡検査で悪性所見の認められなかった35,975人が調査対象となりました。検査前にすでに大腸ガン、炎症性大腸疾患、大腸手術もしくは5年以内に検査を施行された場合は除外され、1989年から2003年まで後ろ向き(既に起きてしまった事を後から振り返って)に調査されました。
大腸内視鏡検査の施行にかかわらない人口全体の大腸ガン発症率は1,000人中6人で、その値と比較した場合、大腸内視鏡検査で悪性所見の認められなかった1年後の発症率は0.66倍(つまり1,000人中4人)、2年後は0.59倍(1,000人中3.5人)、5年後は0.55倍(1,000人中3.3人)、10年後は0.28倍(1,000人中1.7人)でした。
一度の大腸内視鏡検査で悪性所見の認められなければ、その後10年にわたり、大腸ガン発症率は低下していることが確認されました。
この論文が言いたいことはわかりますが、この結果を現実社会でどう利用するかは難しいところです。つまり、たとえ検査によって発症率が半分になることが確認されても、まだ半分の発症率があるのですから検査を受ける必要があるのは変わらないわけです。
ただし、人口全体から計算された大腸ガン発症率は1,000人中6人とそれほど高くはありませんから、一度「大腸内視鏡検査で悪性所見の認められない」と太鼓判を押されれば、その後は2年毎など定期的に大腸内視鏡検査をする必要はなく、便潜血検査で十分だということでもあります。
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