ニューヨークから帰国して、時差ぼけも治りました。天気悪かったなぁ~
海外学会発表に行くと、このように論文執筆時間をかなりロスしますので私はあまり好きではありませんが、エスノセントリズムとの戦いでもありますから仕方がありません。
今日から新年度、診療報酬も改訂されました。患者の皆さんはあまり意識しないかもしれませんが、今日から再診料が変わります。昨年度までは病床数200未満の病院の再診料は600円で、病床を持たない診療所・クリニックの再診料は710円でした。患者から見れば、いや誰から見ても、病院の規模で再診料が違うなんておかしな話です。
それが今年度から、病床数200未満の病院の再診料は600円から690円に引き上げられ、病床を持たない診療所・クリニックの再診料は710円から690円に下げられました。つまりやっと同じ料金になったのです。
さらにその前は病床数200床以上の病院は570円、200未満の病院は700円、病床を持たない診療所・クリニックは710円でした!
病床数200床以上の病院の場合は以前の570円が→690円!一つ一つの差額は小さいかもしれませんが、その増収で開業医と比較して少ない勤務医の給料を少しでも引き上げられれば、勤務医不足も少しだけ解消されるかもしれません(期待はしていませんが)。
これは、以前政権を取っていた自民党と開業医を中心とする医師会との間に、「票を集めてもらう代わりに医師会を優遇する」というギブ・アンド・テイクが成立していたからです。患者の立場を無視した価格設定でした。裏返せば、病院に勤める勤務医の組織力不足とも言えました。
民主党の政策にも賛否両論がありますが、評価されるべき改革だと思います。
さて、さらに今日から病院でもらう領収書には医療行為の明細が記載されます。これまでは、注射料、再診料、検査料というおおまかな表示でしたが、これからは注射薬の銘柄とその価格、検査項目なども記載されることになります。
この制度には医師会(開業医が中心となっています)から多くの反対意見がありました。その理由と、私なりに考えた意見を述べたいと思います。
まず、「注射薬の銘柄を表示しても一般の人には分からない」
これは本当にお馬鹿な反論ですね。私は車の専門家ではないのですが、車を車検に出すとその明細書には、意味がわからない私にも、タイヤアライメント調整##円、ミッションオイル交換##円などと詳細な領収書がもらえます。まさに、「依らしむべし、知らしむべからず」の発想です。
次ぎに、「忙しい医師に明細書を発行させると、それに時間が取られ医療が崩壊してしまう」
これも企業努力不足と言わざるを得ません。車検業者は潰れないようにやらざるを得ないのですから。
しかし、「注射薬の銘柄や腫瘍マーカー検査などが本人に分かってしまえば、ガンの場合、自分がガンだと分かってしまう」
これは、もし自分の親に50%ガンの可能性があると判明したとき、息子の自分としては、「ガンでなければ後から半分ガンの可能性があったけれどガンじゃなかったよと笑い話にできる。本当にガンであった場合に本人に状況を考えて告知しよう」という「知らされない権利」を剥奪する行為ともいえます。
一部の専門家からは、本当のことが分からないと不安と不満が募るという意見がありますが、本当の事を知った方が不安と不満が募る場合もあるのです。
これは国による強制告知制度と受け止めるべきです。ガン患者が「悪性腫瘍管理料」とかで、告知前の心のケアの前に自分がガンだと知って自殺したら国が責任を持つべきです。
こういうような事に対する抑止力にはなりますが・・
ミサワホーム九州、売上げ前倒し計上
ともあれ、領収書明細発行制度が今日スタートします。
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一日一善!
「ブログランキング」
海外学会発表に行くと、このように論文執筆時間をかなりロスしますので私はあまり好きではありませんが、エスノセントリズムとの戦いでもありますから仕方がありません。
今日から新年度、診療報酬も改訂されました。患者の皆さんはあまり意識しないかもしれませんが、今日から再診料が変わります。昨年度までは病床数200未満の病院の再診料は600円で、病床を持たない診療所・クリニックの再診料は710円でした。患者から見れば、いや誰から見ても、病院の規模で再診料が違うなんておかしな話です。
それが今年度から、病床数200未満の病院の再診料は600円から690円に引き上げられ、病床を持たない診療所・クリニックの再診料は710円から690円に下げられました。つまりやっと同じ料金になったのです。
さらにその前は病床数200床以上の病院は570円、200未満の病院は700円、病床を持たない診療所・クリニックは710円でした!
病床数200床以上の病院の場合は以前の570円が→690円!一つ一つの差額は小さいかもしれませんが、その増収で開業医と比較して少ない勤務医の給料を少しでも引き上げられれば、勤務医不足も少しだけ解消されるかもしれません(期待はしていませんが)。
これは、以前政権を取っていた自民党と開業医を中心とする医師会との間に、「票を集めてもらう代わりに医師会を優遇する」というギブ・アンド・テイクが成立していたからです。患者の立場を無視した価格設定でした。裏返せば、病院に勤める勤務医の組織力不足とも言えました。
民主党の政策にも賛否両論がありますが、評価されるべき改革だと思います。
さて、さらに今日から病院でもらう領収書には医療行為の明細が記載されます。これまでは、注射料、再診料、検査料というおおまかな表示でしたが、これからは注射薬の銘柄とその価格、検査項目なども記載されることになります。
この制度には医師会(開業医が中心となっています)から多くの反対意見がありました。その理由と、私なりに考えた意見を述べたいと思います。
まず、「注射薬の銘柄を表示しても一般の人には分からない」
これは本当にお馬鹿な反論ですね。私は車の専門家ではないのですが、車を車検に出すとその明細書には、意味がわからない私にも、タイヤアライメント調整##円、ミッションオイル交換##円などと詳細な領収書がもらえます。まさに、「依らしむべし、知らしむべからず」の発想です。
次ぎに、「忙しい医師に明細書を発行させると、それに時間が取られ医療が崩壊してしまう」
これも企業努力不足と言わざるを得ません。車検業者は潰れないようにやらざるを得ないのですから。
しかし、「注射薬の銘柄や腫瘍マーカー検査などが本人に分かってしまえば、ガンの場合、自分がガンだと分かってしまう」
これは、もし自分の親に50%ガンの可能性があると判明したとき、息子の自分としては、「ガンでなければ後から半分ガンの可能性があったけれどガンじゃなかったよと笑い話にできる。本当にガンであった場合に本人に状況を考えて告知しよう」という「知らされない権利」を剥奪する行為ともいえます。
一部の専門家からは、本当のことが分からないと不安と不満が募るという意見がありますが、本当の事を知った方が不安と不満が募る場合もあるのです。
これは国による強制告知制度と受け止めるべきです。ガン患者が「悪性腫瘍管理料」とかで、告知前の心のケアの前に自分がガンだと知って自殺したら国が責任を持つべきです。
こういうような事に対する抑止力にはなりますが・・
ミサワホーム九州、売上げ前倒し計上
ともあれ、領収書明細発行制度が今日スタートします。
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更に、病院での受付の方々にも、病名が知れてしまう事も、患者の「守秘義務」はどうなのでしょう―大きな病院は忙しく、患者を捌くだけで大変なのだから、それどころではない―と、仰るのは承知の上で、書かせていただきました。
医療従事者として、当然守るべき事項でありますが…
もし、受付の方(医療従事者の方)が知り合いであったなら、知られる確率が高くなる可能性は否めません。
更に不安要素が増えてしまった―と、感じています。
どの様におもわれますか?