ガンに罹患した場合、5年生存率などという言葉はよく耳にします。それではガン以外の場合はどうなのか。そんなことに関するユニークな論文が発あります。
Development and validation of a prognostic index for 4-year mortality in older adults.
Journal of American Medical Association. 2006;295:801.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)
まず、60歳以上の11,701人に関して、現在の健康状態などをアンケートしてその後の生存状況を4年間調査しました。その結果明らかになった死亡を予測する因子に関して、別の8,009人でその予測がどれくらい正しいかが評価されました。
11,701人の調査の結果、次のようなリスク評価表が完成しました。
1、 年齢(60-64: 1 point、65-69: 2 point、70-74: 3 point、75-79: 4 point、80-84: 5 point、85>: 7 point)
2、 性別(男性は2 point、女性は0 point)
3、 Body mass index、すなわち体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)が25以下なら1 point
4、 糖尿病か血糖が高いと言われたことがあるか、yesは2 point
5、 ガンと言われたことがあるか、yesは2 point
6、 慢性肺疾患と言われたことがあるか、yesは2 point
7、 心不全と言われたことがあるか、yesは2 point
8、 喫煙しているか、yesは2 point
9、 入浴に困難をともなうか、yesは2 point
10、 記憶の問題で金銭の扱いに問題があるか、yesは2 point
11、 健康の問題で数百メートル歩くのに困難があるか、yesは2 point
12、 運動能力の問題で椅子など移動させることに困難があるか、yesは1 point
以上の12項目です。該当があればその項目のポイントを加算していきます。ちなみに人種、高校以下の学歴などは死亡のリスクと関係がありませんでした。ユニークなところでは電話が使えなくなった方の死亡率はそうでない方の7.3倍であるとか、食事の用意ができない方の死亡率はそうでない方の4.9倍などという結果です。
こうして計算されたスコアーを別の8,009人で評価して、どれだけ正しいかが調査されました。上の図はその結果で、年齢別にスコアーがいくつであれば今後4年間の死亡率はどれくらいになるかが示されています。まあ当たり前の質問と言えばそうですが、このままでいくとあなたが死亡する確率は何パーセントですと言われれば現実味があり、喫煙なども止められるかもしれません。
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Development and validation of a prognostic index for 4-year mortality in older adults.
Journal of American Medical Association. 2006;295:801.
(インパクトファクター★★★★★、研究対象人数★★★★★)
まず、60歳以上の11,701人に関して、現在の健康状態などをアンケートしてその後の生存状況を4年間調査しました。その結果明らかになった死亡を予測する因子に関して、別の8,009人でその予測がどれくらい正しいかが評価されました。
11,701人の調査の結果、次のようなリスク評価表が完成しました。
1、 年齢(60-64: 1 point、65-69: 2 point、70-74: 3 point、75-79: 4 point、80-84: 5 point、85>: 7 point)
2、 性別(男性は2 point、女性は0 point)
3、 Body mass index、すなわち体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)が25以下なら1 point
4、 糖尿病か血糖が高いと言われたことがあるか、yesは2 point
5、 ガンと言われたことがあるか、yesは2 point
6、 慢性肺疾患と言われたことがあるか、yesは2 point
7、 心不全と言われたことがあるか、yesは2 point
8、 喫煙しているか、yesは2 point
9、 入浴に困難をともなうか、yesは2 point
10、 記憶の問題で金銭の扱いに問題があるか、yesは2 point
11、 健康の問題で数百メートル歩くのに困難があるか、yesは2 point
12、 運動能力の問題で椅子など移動させることに困難があるか、yesは1 point
以上の12項目です。該当があればその項目のポイントを加算していきます。ちなみに人種、高校以下の学歴などは死亡のリスクと関係がありませんでした。ユニークなところでは電話が使えなくなった方の死亡率はそうでない方の7.3倍であるとか、食事の用意ができない方の死亡率はそうでない方の4.9倍などという結果です。
こうして計算されたスコアーを別の8,009人で評価して、どれだけ正しいかが調査されました。上の図はその結果で、年齢別にスコアーがいくつであれば今後4年間の死亡率はどれくらいになるかが示されています。まあ当たり前の質問と言えばそうですが、このままでいくとあなたが死亡する確率は何パーセントですと言われれば現実味があり、喫煙なども止められるかもしれません。
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