以前、京大の医者は本当に私たちに有益なデータを公開してくださるというお話をしました。。
私が「循環器内科の良心」と認識している京大K教授、素晴らしいです。CREDO-Kyoto研究の益々の発展をお祈りしています。そんな京大からの報告です。
東大の場合は製薬会社の広告塔になっていかに名誉と講演料を増やすか考えている医者が障壁となりますから(全員ではありません)東大からはこういうデータはほとんど出ません。
これは「二次予防」すなわち一度狭心症や心筋梗塞にかかった方が次の発症を予防するためのデータです。
Intensity of Statin Therapy, Achieved Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels and Cardiovascular Outcomes in Japanese Patients After Coronary Revascularization
Circ J 2012;76:1369
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)
原文もここからダウンロードできます
↓
https://www.jstage.jst.go.jp/article/circj/76/6/76_CJ-11-1356/_pdf
この研究では心臓の血管に風船治療やステント治療を受けた(二次予防)患者で、初めて治療をうけ退院の時点で悪玉コレステロール低下薬を内服している患者7,299人が対象となり、その後2年間の、動脈硬化性心臓病の発症率が調査されました。
その結果、
図A、悪玉コレステロール値80mg/dl未満の患者と80~99mg/dlの患者で、その発症に差がありませんでした。
図B、悪玉コレステロール値80~99mg/dlの患者と100~119mg/dlの患者で、その発症に差がありませんでした。
図C、悪玉コレステロール値120mg/dl以上では80~99mg/dlの患者と比較して、その発症が増えました。
すなわち、悪玉コレステロール値100~119mg/dlであれば、それ以下すなわち80~99mg/dlや80mg/dl未満の場合と動脈硬化性心臓病の発症率に差がありませんでした。
欧米人と異なり、日本人の場合、二次予防であっても、悪玉コレステロール値は100~119mg/dlで良いということです。
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Intensity of Statin Therapy, Achieved Low-Density Lipoprotein Cholesterol Levels and Cardiovascular Outcomes in Japanese Patients After Coronary Revascularization
Circ J 2012;76:1369
(インパクトファクター★★☆☆☆、研究対象人数★★★★★)
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https://www.jstage.jst.go.jp/article/circj/76/6/76_CJ-11-1356/_pdf
この研究では心臓の血管に風船治療やステント治療を受けた(二次予防)患者で、初めて治療をうけ退院の時点で悪玉コレステロール低下薬を内服している患者7,299人が対象となり、その後2年間の、動脈硬化性心臓病の発症率が調査されました。
その結果、
図A、悪玉コレステロール値80mg/dl未満の患者と80~99mg/dlの患者で、その発症に差がありませんでした。
図B、悪玉コレステロール値80~99mg/dlの患者と100~119mg/dlの患者で、その発症に差がありませんでした。
図C、悪玉コレステロール値120mg/dl以上では80~99mg/dlの患者と比較して、その発症が増えました。
すなわち、悪玉コレステロール値100~119mg/dlであれば、それ以下すなわち80~99mg/dlや80mg/dl未満の場合と動脈硬化性心臓病の発症率に差がありませんでした。
欧米人と異なり、日本人の場合、二次予防であっても、悪玉コレステロール値は100~119mg/dlで良いということです。
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京都大のK教授は私も印象的で、小倉記念病院のライブデモでN先生が偽腔をつくってしまい、画像が別な症例に代わったあと、もくもくと真腔にアクセスしてリカバーしたのを今でも鮮明に覚えています。いろいろあるみたいですが、めげずに頑張っていただきたい先生です。
総コレストロール 120~220
HDL 40~ 70
LDL 70~139
中性脂肪 50~149
とありました。この数値に合わず要精検に指示されていますが、かかりつけ医の処方はありません。
もっとも循環器医からワーファリン2/日
胃腸科医からはワーファリン服薬者はPPI剤(パリエット・ムコスタを飲むようにと指示され服薬しておりますが、高脂血症対策はいかがなものでしょうか。80翁