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猿ヶ京行き
とまりぎ
指定の列車、快速アーバンへ大宮駅から乗り込む。全員で6名がここで集結した。天気もよくこれから行く猿ヶ京の景色が楽しみだ。
高崎駅で乗り換え、沼田駅で降りる。過去に鳩待峠から尾瀬へ入った時に降りた駅だ。昼を過ぎていたので駅前の食事処をさがすと、手打ち十割そばの文字が目にはいった。ここにしよう。
松乃家という店だが、橋袋に「当店は沼田駅開設の前年に開設いたしました(大正12年)」と書いてあって、建物は新しいが歴史は古そうだ。
石臼挽十割そばを盛り蕎麦でいただく。十割そばといってもつなぎに何か使っているような感じだが、特に聴くこともなく食べ終えて店を出る。ここで幹事は翌日の昼食用のパンを駅前で購入。
このあたりの地図が出ているが、尾瀬方面が重点だ。猿ヶ京方面の本数が少ないバスに乗る。JR在来線の後閑駅、新幹線の上毛高原駅を経由して、小一時間も揺られていると猿ヶ京温泉停留所へ着き、ここで降りる。
目の前には赤谷湖が広がっていて、湖水近くまで歩いて降りる。漁の人がひとりで舟に居る。他には誰も見えないので、静かだ。時折鶯の鳴声が聴こえる。
奥の方に相俣ダムの堤防があるようだ。
元の道へ戻って、国道「三国街道」を歩く。
関所資料館が見えたので、中へ入る。コーヒー付きでひとり500円の入館料だ。
関所の歴史は古代、中世、戦国、江戸の時代まであったというから古い。明治になり、明治二年まで関所として使われていたとのことだ。
良寛もここを通ったことがあったようで、和紙に書かれた手形と、自筆の文章が展示されていた。
江戸と新潟を繋ぐ道はこの三国街道と、中仙道から分岐して長野から北上する北国街道があった。
さて、宿は近いから、そろそろ行こうか。