越後湯沢へ行く
とまりぎ
異業種交流会では、今回はエネルギーを考える一環で、新潟県南魚沼郡湯沢町三国にある奥清津発電所へ行くことになった。
新宿西口に集った15人が、マイクロバスで出発したのは朝8時30分だった。
関越自動車道で、湯沢ICから比較的近い健康保険組合の保養施設へ午前中に着いた。庭に見る木は、本格的ではないが紅葉が始まっている。
昼食のリストの中から頼んでおいた「海老と鯵のフライ」が来る。新潟の海産物は日本海から運ばれる。
予定していたゴンドラでの山の上へ登ることは風が強くて、急きょ予定変更で湯沢元町にある雪国の宿「高半」へ行く。
上越新幹線の線路の上にある。越後湯沢駅から近い。
ここが「雪国」を川端康成が執筆した宿だ。改築したため、その部屋は二階に移築保存されていた。映画の撮影風景の写真があった。すでに故人の人が多い中に、八千草薫も写っている。高半は800年以上の歴史があるとのことだ。入館料500円。
その部屋の窓から山が見える。案内板に書かれている山の名前を良く見ると、奥に見えるのは谷川岳だ。
以前、谷川岳一ノ倉沢を間近で観たのは、ちょうど反対側になる。
新幹線の新潟方向が見えるはずだと、行ってみるとトンネルの中だ。ちょっと目を右へずらすとガーラ湯沢駅がすぐ近くだ。
湯沢の街を越後湯沢駅まで歩くことになって、過去に泊った双葉を見た。
雪のない雪国は、山間にのどかな観光地といった雰囲気だった。越後湯沢駅からほくほく線に乗れば、十日町は近い。友人の一人が十日町の郊外に住んでいるが、今回は会う時間がない。彼の案内で、松代町の温泉宿に泊ったこともあった。来月の同窓会には出てくるようだから、その後の近況を聞くことができる。
さて、駅の売店を一通り見たら、宿へ戻ることにしよう。