高尾蕎麦
高尾蕎麦
とまりぎ
高尾山には蕎麦屋が多い。
毎年、冬のそば祭りを京王線と一緒に企画している。
今年の冬の「そば処参加」全19店は次のようだった。
むぎとろつたや、栄茶屋本店、飯島屋、橋詰亭、琵琶家、稲毛屋支店、川魚料理にいの、高橋家、紅葉屋本店、高松屋、竹乃屋支店、割烹橋本屋、日光屋、香住、十一丁目茶屋、高尾山門前もみじや、やまびこ茶屋、大見晴亭、曙亭
このうち香住、十一丁目茶屋、山門前もみじや、やまびこ茶屋、大見晴亭、曙亭の6店はケーブルカー高尾山駅より上にある。
栄茶屋本店は鮎の塩焼きまで出していて、人気がある。
せいろを頼んで出してもらったところ、昔より太くなっている。
そばつゆが良くできているので、蕎麦湯もうまいのが人気なのかもしれない。
もう一軒、ケーブルカー清滝駅に一番近い高松屋へ入って見る。
昔と変らない雰囲気だ。
高松屋の蕎麦は以前から太目で、変らない。
奥の方へ入って、窓の外の琵琶滝からの涼しげな流れを観る。
この感じが以前から変らない。
高尾山を南北に貫く圏央道を建設中で、出来上がると高尾山へ来る人が増えるかどうか。
高尾山駅から高速道路の中央道の向こうに、圏央道のトンネルが見える。
最初に高松屋へ入ったのは小学生のとき、弟と歩いて登って、稲荷山コースで降りたときだった。
帰り道で初老の人が、ケーブルカーの帰りの切符を持っているので、ケーブルカーへはどこへ行ったらいいのかと聞かれた。
もう稲荷山コースをしばらく降りていたところだったから、このまま下まで行ってケーブルカーへは乗らない方が早い。
それで、心配だったが先へ降りて行く途中、分岐点では山道に矢印を書いておいた。
最初に目に入るのが高松屋だから入ったのだが、しばらくしてその人も同じ店に入ってきた。だいぶ疲れたようだが店の人と話していて、この子たちに教えてもらって降りたというようなことを言っていた。
蕎麦を食べ終えていたところだったので、稲荷寿司を分けてくれたことを覚えている。赤い紅生姜を刻んだものがついて、赤い色が稲荷にも移っていたのが目に焼きついている。
隣にみやげ物の店も出していて、これも変わりなく営業を続けている。