セレンディピティ ダイアリー

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ジョジョ・ラビットに、ヒトラーがおかんむり

2020年02月01日 | +映画のよもやま

先日、息子に「ジョジョ・ラビット」を見たという話をしたら、Twitter の Jojo Rabbit 公式アカウントで見たというおもしろい動画を教えてくれました。

Reaction

ドイツ語のセリフに、勝手にウソの英語字幕をつけたもので

「ハリウッドでジョジョ・ラビットという映画が公開されるらしい。少年が想像上のヒトラーと仲良くなるというコメディだが、ヒトラーを演じるのはポリネシア系ユダヤ人のタイカ・ワイティティという俳優で、監督と脚本も務めている」

と知ったヒトラーが激怒するという内容になっています。^^

もとの映画は「ヒトラー~最期の12日間~」(Der Untergang / Downfall) というドイツ映画で、息子によると以前にもこのシーンにウソの字幕をつけるのが流行ったことがあるらしい。うまくセリフを合わせてあって、大笑いしました。^^

***

それで思い出したのが、大好きな「ライフ・イズ・ビューティフル」の中の、ウソの通訳の名シーンです。

Life is Beautiful (6/10) Movie CLIP - Creative Translation (1997) HD

収容所に入れられて不安になっている息子を守るために、父親が命がけでつく愛あるウソに、何度見ても涙してしまいます。

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ジョーカーの階段

2019年10月22日 | +映画のよもやま

続きますが... 映画「ジョーカー」に関する話題です。先日 Twitter で拾ったニュースですが、映画の中でホアキン・フェニックス演じるジョーカーがダンスをした階段 (ポスターにも使われています) が、ニューヨークの新たな観光名所として注目されているそうです。

映画「ジョーカー」に登場の階段、米NYの新たな観光名所に? (CNN.co.jp)

記事に、ブロンクスのシェイクスピアアベニューとアンダーソンアベニューを結ぶ階段とあったので、Google Mapsで探してしまいました。すぐに見つかりましたよ。

上の地図で黄色い線を引いたところです。167 Street 駅から歩いてすぐ。ヤンキースタジアムからも近いです (隣の駅です)。

Google Street View で見て確かめました。映画と同じですね。^^

↓ ニュース映像だともっとわかりやすいです。

‘Joker’ Fans Flock to Stairs From Dancing Scene

ブラジルやイタリアなど、海外からも人々が訪れているそうです。

ちなみにニュースの中で紹介されているエクソシストの階段と、ロッキーの階段も行ったことがあります。いつかジョーカーの階段にも行ってみたいです。(☆_☆)

【関連記事】ジョーカー (2019-10-19)

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ミシェル・ルグランに捧げる

2019年02月15日 | +映画のよもやま

1月26日にフランスの作曲家、ミシェル・ルグランが亡くなったというニュースを目にしました。1960年代から、数多くのミュージカルや映画音楽を手掛けてこられ、ジャズ・ピアニストとしても活躍されたミシェル・ルグラン。

私は一番好きな映画音楽家は誰か?と問われれば、最初に頭に浮かぶ作曲家です。特に「シェルブールの雨傘」と「ロシュフォールの恋人たち」が好きで、この2つの映画が組みになった2枚組のCDは大のお気に入り。2つともセリフがすべて歌になっているという画期的なミュージカルで、音楽を聴けば映画を”聴く”ことができます。

ハリウッドのミュージカル映画ももちろん好きなのですが、ヨーロッパならではの哀愁を帯びたメロディに心が震えます。ひとつ心残りなのは、ミシェル・ルグランは何度も来日しているのに、ライブを見逃してしまったこと。チャンスもあったのに、今となっては残念です。

さて、ミシェル・ルグランへの哀悼の気持ちを込めて、好きな3曲を映画のシーンとともにご紹介させていただきますね。どれも代表曲といえる作品です。

The Umbrellas of Cherbourg: opening credits

「シェルブールの雨傘」より 主題歌 (1963)

港町シェルブールを舞台に、戦争によって引き裂かれた恋人たちの物語。2人はのちにそれぞれ幸せになるのですが、完全なハッピーエンドといえないところにフランス映画らしい余韻を残します。名優カトリーヌ・ドヌーヴの出世作ですが、ドヌーヴはじめ歌はすべてプロの歌手が吹き替えをしています。

有名な主題歌は、アルジェリア戦争に出征するギイとジュヌヴィエーブの、シェルブール駅での別れの場面で歌われますが、私はオープニングのインストゥルメンタル・バージョンをご紹介します。石畳の上、クレジットに合わせて色とりどりの雨傘が上下左右に行き来するのが、なんともおしゃれですてきです。

LES DEMOISELLES DE ROCHEFORT - La Chanson des Jumelles

「ロシュフォールの恋人たち」より 双子姉妹の歌 (1967)

シェルブール~と同じく、ジャック・ドゥミ監督・ミシェル・ルグラン音楽・カトリーヌ・ドヌーヴ主演のミュージカル。田舎町ロシュフォールに住み、パリに憧れている双子姉妹の物語で、カトリーヌ・ドヌーヴと実の姉が双子姉妹を演じているほか、ミュージカルスターのジーン・ケリー、ジョージ・チャキリスも出演しています。

オープニングの「キャラバンの到着」は車のCMに使われたこともあるので、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、私が今回ご紹介したいのは「双子姉妹の歌」。フランスのエスプリが存分に味わえる一曲です。

Thomas Crown Affair opening sequence

華麗なる賭け」より 風のささやき (1968)

こちらはアメリカ映画。スティーブ・マックイーンが大泥棒の大富豪を演じ、彼の正体を暴こうと近づく保険調査員をフェイ・ダナウェイが演じています。スティーブ・マックイーンもかっこいいですが、フェイ・ダナウェイがとにかくゴージャスでしびれます。2人の駆け引きに魅了されました。

主題歌の「風のささやき」(The Windmills of Your Mind) のシャンソンのような憂いのあるメロディにも惹かれます。劇中にも登場しますが、ご紹介するのはオープニング。スプリットスクリーンがかっこいい。

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ボヘミアン・ラプソディのピアノ楽譜 &スウィーツ切手

2019年02月02日 | +映画のよもやま

時々ピアノ楽譜について検索でいらっしゃる方がいらっしゃるので、この場を借りてご紹介させていただきますね。今発売中の月刊Pianoに、ボヘミアン・ラプソディのピアノ楽譜が載っています。

月間Piano 2019年2月号

映画の中でフレディが演奏している弾き語りバージョンではなく、ピアノソロバージョンとなっています。右手が主旋律となっているので、映画と比べると、アレンジはやや単調で物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、弾いてみると頭の中でメロディが補完されて?それなりに雰囲気が楽しめるようになっています。

ボヘミアン・ラプソディは、ヤマハのぷりんと楽譜(楽譜ダウンロードサイト)にもたくさん出ているので、サンプル楽譜を見比べて検討されるのもよいかと思います。

【関連記事】
ボヘミアン・ラプソディ (2018-11-26)
3つのボヘミアン・ラプソディ (2018-11-27)
ボヘミアン・ラプソディ @爆音映画祭 (2018-12-17)

***

さて先日、雑誌BRUTUSとの共同企画?で東京を代表するスウィーツの切手シートが2月1日に発売されるというのがネットで話題になっていて、私も気になっていました。昨日歩いている時に、郵便局の前を通ってふいに思い出し、思わず立ち寄ってしまいました。

実在する東京スウィーツが切手に スウィーツ切手特集

温かみのある手描きのイラストがとってもかわいくて、使うのがもったいないほど。特別なお手紙に使いたいと思います。(uu* 紹介されているスウィーツは、誰もが知る名店のほか、知る人ぞ知るローカルなスウィーツもあって、ちょっとうれしい。私のお気に入りもいくつかありますよ。

82円切手

・あんトースト トラヤカフェ・あんスタンド 新宿店(千駄ヶ谷)
・ストロベリーパフェ 資生堂パーラー(銀座)
・元祖あんみつ 銀座 若松(銀座)
・ホットケーキ カフェ 香咲(神宮前)
・水出しコーヒーゼリー 山の上ホテル パーラーヒルトップ(神田駿河台)
・季節のフルーツタルト キル フェ ボン(銀座)
・マロンシャンテリー 東京會舘(丸の内)
・プリン 銀座ウエスト(銀座)
・草だんご 高木屋老舗(柴又)

62円切手

・シガール ヨックモック(南青山)
・レイズン・ウィッチ 代官山 小川軒(代官山町)
・お団子 茂助だんご(豊洲)
・黒松 黒松本舗 草月(東十条)
・しまなみレモンケーキ パティスリー1904(東山)
・豆大福 松島屋(高輪)
・カヌレ オーボンヴュータン(等々力)
・苺サンドショート 近江屋洋菓子店(神田淡路町)
・バウムクーヘン マッターホーン(鷹番)
・フルーツサンド 銀座千疋屋(銀座)

スウィーツ大好きなので、見ているだけで幸せな気分になります。

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3つのボヘミアン・ラプソディ

2018年11月27日 | +映画のよもやま

映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てから、最近よくYouTubeでサウンドトラックを聴いています。ところで映画を見て疑問に思ったこと。ライブの場面では、フレディの過去の録音を使っているとわかりましたが、ドラマの中のシーン、例えば作曲しながら歌っているシーンとかはどうしたのかしら...?

と思ったら、主演のラミ・マリックが歌っているところもありますが、多くはマーク・マーテルさんという人が歌っていると知りました。クイーンのトリビュートバンドで歌っている方だそうです。

Bohemian Rhapsody - Marc Martel (one-take)

のびやかな声がフレディそっくり。@@ すばらしい歌声に魅せられて、何度も再生して聴いています。(u u*

トリビュートバンドは、アメリカでは星の数ほどあって、それこそクイーンだけでなく、シカゴとかイーグルスとか、よくローカルイベントに出演していることがあります。所詮はまねっこでしょ?と失礼ながら、これまであまり興味がなかったのですが、マーテルさんの歌声を聴いて認識を新たにしました。

マーテルさん、きっとフレディの熱烈なファンなのでしょうが、それにしてもここまで研究して極めるってほんとうにすごいです。感動しました。アメリカのポピュラー音楽はほんとうにレベルが高い...と再確認しました。

***

YouTube をチェックしていたら、アカペラのペンタトニックスが歌うボヘミアン・ラプソディを見つけました。

[OFFICIAL VIDEO] Bohemian Rhapsody – Pentatonix

ペンタトニックスを初めて聴いた時は、人間の声でここまで楽器の音を忠実に再現できるんだ...って驚愕しました。アカペラに対してなんとなく感じていたほのぼのとしたイメージが、ペンタトニックスとの出会いでがらりと変わりました。

この緻密なハーモニーはドイツ人だと勝手に思い込んでいたのですが (「ピッチ・パーフェクト2」のダス・サウンドマシーンのイメージ^^) テキサス出身だったのですね。ハーモニーがあまりに完璧すぎて、ちょっとおもしろみにかけるとまで思ってしまいますが、ただただ圧倒されます。

***

最後はネットで回ってきた「ハッチポッチステーション」のボヘミアン・ラプソディ。歌っているのは、グッチ "フレディ" 裕三さんです。^^

犬のおまわりさん with QUEEN

ハッチポッチステーションは、1995~2005年にNHKで放送していた子ども番組で、この期間に子育てした人、子育てされた人はご存知かもしれません。私はこのクイーンのバージョンは初めて見ましたが、パロディのレベルの高さに舌を巻きました。^^ 今思えば画期的な番組でしたね。グッチさん、天才です。

【関連記事】
ボヘミアン・ラプソディ (2018-11-26)
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ボヘミアン・ラプソディのピアノ楽譜 (2019-02-02)

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アルビノーニのアダージョ @マンチェスター・バイ・ザ・シー

2017年05月17日 | +映画のよもやま

映画「マンチェスター・バイ・ザ・シー」は物語を彩る音楽もすばらしく、心に残りました。

Manchester by the Sea Soundtrack (Warner Music)

メサイアなどのバロック音楽が多かったですが、物語の舞台となる小さな海辺の町の、どことなく寂しげな詩情あふれる風景、そして贖罪や鎮魂といった物語のテーマにもふさわしいと感じました。

特にクライマックスの場面で最初から最後までたっぷりと聴かせてくれる「アルビノーニのアダージョ」は圧巻のひとこと。映画のシーンと相まって、胸がしめつけられるような衝撃と感動を味わいました。

Albinoni: Adagio in G minor

(映画のシーンは含まれていません)

オルガンと弦楽器で演奏されるこの曲。ピアノ用に編曲された楽譜が欲しくなってヤマハのサイトをのぞいたのですが、アレンジが今ひとつ気に入らなくて今回はやめにしました。やはりこれはクラシックでしょう、と全音のピアノピースも当たってみたのですが、なんとこの曲が廃版になっていたのです...残念。

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映画やテレビでもおなじみで、誰もが一度は耳にしたことがある名曲ですが、以前NHKの「ららら♪クラシック」という番組で、おもしろいエピソードをやっていました。

偽作?傑作?誰の策? ~アルビノーニのアダージョ~ (2016/10/01放送)

アルビノーニは、バッハと同時代に活躍したバロック音楽の作曲家。この曲は、イタリアの音楽学者レーモ・ジャゾットが、第2次世界大戦で破壊されたドイツ・ドレスデンの図書館でアルビノーニの自筆譜の断片を発見し、それをもとに編曲したとされていました。

楽譜が出版されたのは1958年。当時のバロック音楽ブームと相まって話題をよび、大人気曲となりました。しかしその後の研究によって、今ではこの曲が、アルビノーニではなくジャゾット自身が作曲した作品であることが判明しています。

批判も浴びたジャゾットですが、この曲が名曲であることには変わりありません。これまでにも、オーソン・ウェルズ監督の「審判」(1962)、メル・ギブソン主演の「誓い」(1981)など、さまざまな映画音楽として使われています。

 
【関連記事】マンチェスター・バイ・ザ・シー (2017-05-16)
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美女と野獣のピアノ楽譜

2017年05月08日 | +映画のよもやま

ディズニーの「美女と野獣」の魅力は、シンプルでロマンティックなストーリーや、時代を越えて誰もが共感する普遍的なテーマももちろんありますが、アラン・メンケンの音楽のすばらしさによるところが大きいですよね。

Beauty and the Beast 2017 The Best Movie Soundtrack (You Tube)

映画を見る前から、サウンドトラックを聴きながら期待をふくらませていましたが、特にアリアナ・グランデ&ジョン・レジェンドが歌う主題歌を聴いているうちに、ピアノの楽譜が欲しくなり「ぷりんと楽譜」で購入しました。

美女と野獣 @ぷりんと楽譜

ぷりんと楽譜は、ヤマハが運営している、欲しい楽譜が1曲からダウンロード・印刷できるサイト。ラインナップには、最新のヒット曲を含めたポピュラーミュージックの楽譜がずらりと揃っていて、その数7万件以上。ピアノだけでなく、ギターやトランペットなど、いろいろな楽器の楽譜も扱っています。

存在だけは知っていましたが、利用したのは今回が初めて。「美女と野獣」だけでも何十という楽譜があって、サンプルを見て選ぶことができます。気に入った楽譜を見つけたら楽譜データを購入し、自宅のプリンターで印刷します。また、データコードを受け取って、コンビニで印刷するという方法も選べます。

私が購入したのは一番人気の中級の楽譜ですが、易しすぎず難しすぎず、原曲の雰囲気を生かしたすてきなアレンジになっていて気に入りました。印刷もクリアでとっても見やすい。毎日弾きながら映画の世界にひたっています。

出版物と電子書籍のちょうど中間にあたるようなこのシステム。出版社側には在庫をもたなくていいというメリットがありますし、利用者にとっては欲しい楽譜がいつでもどこにいてもお手頃価格で手に入れることができて、双方にとってうれしいシステムだと思いました。

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ところで、映画を見たらセリーヌ・ディオンが歌うもうひとつの主題歌 How Does a Moment Last Forever(時は永遠に)が気に入って、楽譜が欲しくなりましたが、こちらはぷりんと楽譜では扱っていなかったのです。で、結局迷ってヤマハから出ている10曲入りの楽譜を購入してしまいました。

ピアノ・ソロ 中級 美女と野獣

ヤマハのサイトではただいま品切れ中ですが、私はAmazonで購入しました。事前にサンプルが見れなかったのでちょっぴり心配でしたが、こちらも原曲に近いすてきなアレンジになっていてよかったです。従来からの「美女と野獣」の人気曲に加え、今回の映画化で新たに加わった3曲も入っていて、魅力的な1冊です。

【関連記事】 美女と野獣(映画レビュー) (2017-05-07)

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