今年も残すところあとわずかとなりました。2022年に見た映画の中から、特に心に残った3作品を選んで、ブログ納めといたします。
リドリー・スコット監督、ファッション・ブランド「グッチ」の創業家一族の崩壊を描いた実話に基づく物語です。最後は殺人事件にまで発展するお家騒動ですが、コミカルでエンタメ性もあって、娯楽作品として大いに楽しめました。
本作では、レディ・ガガの悪女の演技が圧巻でノックアウトされました。そして本作を見て、アダム・ドライバーがますます好きになりました。ジャレット・レト、サルマ・ハエックなど、クセのありすぎる俳優たちの競演を堪能しました。
オリジナルのフランス映画を、アメリカ・マサチューセッツ州の美しい港町を舞台にリメイクした作品です。ニューイングランド地方が大好き、音楽を題材にした映画が大好きということもあって、個人的にはオリジナル以上に心に響きました。
障碍者やヤングケアラーという暗くなりがちなテーマが、明るく前向きに描かれていたのがよかったです。愛情いっぱいの家族、熱血漢の音楽の先生、ヒロインのルビーとマイルズくんとのロマンスも微笑ましく、青春映画、子離れのドラマとしてもすてきな作品でした。
ザリガニの鳴くところ (Where the Crawdads Sing)
アメリカ・ノースカロライナ州の湿地を舞台にしたミステリー仕立てのヒューマンドラマです。かつて住んでいた南部の風土や美しい風景が懐かしく、心に残った作品です。ヒロイン、カイアのドラマティックな人生に引き込まれました。
法廷ドラマ、ミステリー、偏見や貧困等の社会問題、そしてロマンス、といろいろな要素がバランスよくからみあい、エンターテイメントとしても楽しめました。
*** 番外編 ***
マイベストではないですが、映画以外の部分で考えさせられたのがこの作品です。
トップガン マーヴェリック (Top Gun: Maverick)
1986年の大ヒット作「トップガン」の36年ぶりの続編です。本作では映画そのものより、トム・クルーズが36年間俳優として第一線で活躍し続けてきたという事実に改めて感銘を受けました。本作ではヴァル・キルマーが軍の重鎮として出演していたものの
前作から続投した俳優が他にほとんどいなかったという現実に打ちのめされました。いつまでも現役でいるためにはどれほどの努力が必要であるかを痛感しました。私もこの先いつまでもオンの姿勢でいられたら。そんな決意をさせてくれた作品でした。
*** その他 ***
映画以外では、今年はレディ・ガガ、ブルーノ・マーズと、世界を代表する一流アーティストのコンサートに行く機会に恵まれ、大きなドームで大勢のファンとともに興奮を共有できたことが心に残っています。
来年も、たくさんの感動に出会える一年となりますように。