湯島天神で梅を観たあと、上野広小路にある上野風月堂さんにお昼を食べに行きました。 ”ゴーフル”で知られる上野風月堂さんは、1747年創業のお菓子の老舗。創業270年を迎えた昨年11月にリニューアルし、1階はカフェ、2階はKANAMEという洋食屋さんになりました。
KANAMEという店名は扇の”要”に由来し、ここから扇を広げるように、上野の魅力を発信していきたいという思いがこめられているそうです。ブラウンを基調にした店内は、ゆったりと落ち着いた雰囲気。お昼には少し早めの時間だったので、ほとんど待たずに席に着くことができました。
ランチはオムライス、ビーフシチュー、海老フライなどの洋食メニューが中心です。私たちはお店の一押しのお料理が少しずつ楽しめるという「”The KANAME”御膳」をいただくことにしました。
デミグラスソースのかかったハンバーグに、グリビッシュソースのかかった大きな有頭海老フライ。にんじんのポタージュに、スパゲティナポリタン、ポテトサラダにフライドチキン。大人のお子様ランチといった感じですが、お味はどれも本格的。器やセッティングにもセンスが感じられ、わくわく楽しくいただきました。
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食後に1階のカフェでデザートをと思っていましたが、おなかがいっぱいでとても入りそうになかったので、買って帰ることにしました。こちらでは、上野風月堂本店限定の新しいお菓子「ゴーフレーシュ」と「焼きたて東京カステラ」がいただけます。
ゴーフレーシュは、風月堂の看板商品ゴーフルと、フランス語でフレッシュを意味するフレーシュをあわせて名付けられたお菓子です。ぱりっとした食感が魅力のゴーフルに対し、ゴーフレーシュは焼きたてもちもちの柔らかい生ゴーフルです。2枚の鉄板にはさんで焼き上げ、中にクリームをはさんで仕上げています。
フレーバーは3種類。定番の”シュガーバター””キャラメル”に加え、この日は季節限定の”チョコレート”がありました。お砂糖のじゃりっとした食感が楽しいシュガーバター、塩味がアクセントになっているキャラメル、生チョコのように濃厚なチョコレート、どれもおいしかったです。
ゴーフレーシュは、お箱もかわいくて感激しました。ひとつひとつがきれいな色のペーパーにはさんであります。
焼きたて東京カステラは、銅製の小さなキューブ形の食パン型で焼いていて、これまたおままごとみたいでかわいかった。職人さんたちが働くオープンキッチンも、お菓子好きにはわくわくする眺めでした。