丸の内の東京會館本館のメインダイニング、Restaurant Prunier (レストラン プルニエ) でアニバーサリーランチをいただきました。2019年に丸の内二重橋ビルにリニューアルオープンした新本館は、車寄せが広く取られ、重厚な中にも華やかさがあってすてきでした。
プルニエは本館2階にあって、皇居のお濠が目の前に見えます。各テーブルがステンドグラスの衝立で区切られ、半個室のようになっていてくつろげました。この日は前日の雨がうそのように晴れ、青空にマグリットの絵に出てくるような白い雲が浮かんでいました。
飲みものは夫はノンアルコールのメルロー(赤ワイン)、私は最近マイブームとなっているジントニックにしました。といっても、NEMAというノンアルコールのジンを使っているのですが、これがものすごくおいしくて感動しました。
最初に運ばれてきたアミューズブーシュは、トマトの泡々のスープ。その下にはオリーブオイルとジェノベーゼがあり、色の層がとてもきれいでした。小さなクチポールのスプーンで、上下を混ぜるようにしていただきます。
前菜は、タスマニアサーモンのマリネ 真っ赤なピーマンのユール仕立て。サーモンがトマトのゼリーに閉じ込められ、まるで生物の教科書に載っていた細胞質の断面みたい!と盛り上がりました。右手前は赤ピーマンを使ったソースです。
右奥のくるくるは生ハムかと思ったら、薄くスライスしたりんごのマリネでした。豆苗などのグリーンが愛らしいです。
ここでパンが運ばれてきました。手前の白いパンは大根を使ったパンということでしたが、大根の風味が全くなくて、柔らかいパンでした。キャンディのように包まれたバターがかわいい。塩が効いておいしかったです。
目の前の銀杏並木の緑がきらきらとして美しかったです。
豊洲市場より届く本日のお魚料理は、スズキを使ったブイヤベース風のお料理でした。お魚の旨味を凝縮した濃厚なスープが淡泊なスズキによく合います。くるくると巻いてあるのは緑、黄それぞれのズッキーニ。これはかわいいので家でもまねしてみたい。
お肉料理は、牛頬肉の赤ワイン煮込み 静岡県 長谷川農場産 マッシュルームの詰め物 ベーコン風味。3時間煮込んだ牛頬肉がほろほろに柔らかくてびっくりしました。赤ワインのソースも絶品です。
ロシア教会のたまねぎ屋根(クーポル)みたいに飾り切りした、マッシュルームがかわいい。中には刻んだベーコンが詰められています。お皿に見覚えがあると思ったら、銀座レカンのお皿と同じでした。おそらくリモージュだと思います。
デザートのお皿にアニバーサリーのメッセージを入れてくださいました。
デザートは、洋梨のタルト ベル・エレーヌ仕立てです。焼りんごならぬ焼洋梨に、アイスクリームとクランブルをまぶしたような芸術的な一品。お皿に注がれた温かいチョコレートソースといっしょにいただきます。
秋色のコーヒーカップは、リモージュです。コーヒーを注ぐポットもおそろいでした。
お料理もどれもおいしかったですが、デザートがおいしいとうれしいですね。
ミニャルディーズ(小菓子) はミニチュアのスタンドにのって、アフタヌーンティ仕立てになっていました。上から2つずつ3種類。紅茶のマカロンは、ピンクペッパーが一粒飾ってあって大人のお味。小さなガトーショコラには、小さな干いちじくが添えられています。
一番下のグラスに入ったのは、胡麻のカヌレ。ラズベリーのソースが添えられています。小さいながらも、どれも技ありのお菓子でした。