セレンディピティ ダイアリー

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水月ホテル鴎外荘

2020年03月31日 | 旅行

1年間通った学校を3月無事に卒業しましたが、今年はコロナの影響で卒業式は中止となり、卒業証書の授与のみ行われました。その一週間前、仲間のうちの6人で卒業旅行と称するお泊り会をしたのが、いい記念となりました。

場所は上野公園にほど近い 水月ホテル鴎外荘。明治の文豪・森鴎外が「舞姫」を執筆したという旧邸が隣接し、都内第1号の天然温泉を有する老舗ホテルです。

上野広小路のれんこん料理のお店で食事をしてからホテルの温泉に入り、6枚のお布団を敷いたお部屋で夜遅くまでだらだらおしゃべり。枕投げもして修学旅行のように楽しくすごしましたが、つい先日ショックなニュースが飛び込んできました。

水月ホテル鴎外荘、5月末で営業終了 (2020/03/25 Traicy.com)

私たちが泊まった時はまだ宿泊客も多かったように思いましたが、その後コロナ感染拡大の影響でキャンセルが相次いだそうで、余力があるうちに営業終了を決めたということです。由緒ある旧邸が保存され、ホテルがいい形で受け継がれることを祈るばかりです。

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朝は温泉に入った後、鴎外の旧邸・鴎外荘を見学しました。

舞姫が執筆された、舞姫の間。

和洋折衷のお部屋ではお食事も楽しめます。

四季の移ろいが感じられるお庭。

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このあとは上野恩賜公園を散策して谷根千まで歩きました。

上野恩賜公園内にある花園稲荷神社。

名前のわからない桜が満開でした。

これはまた違う種類の桜。小さな春を満喫しました。

 

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房総で迎えるお正月 2020

2020年01月01日 | 旅行

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

今年も例年通り、大きなバンを借りて家族と旅先で新年を迎えました。以前は伊豆に行くことが多かったのですが、今年は昨年と同じく房総で年を越しました。千葉方面は途中で渋滞に巻き込まれることもなく、快適なドライブでした。

ルートも昨年とほぼ同じで、まずは湾岸道路の川崎からアクアラインを通って対岸の木更津に渡りました。途中、レストエリアの ”海ほたる” でひと休みしました。

川崎方面の風景です。アクアラインの川崎側は、大型船が東京湾を通行できるよう地下に潜っています。海からちょこんと飛び出している白い建物は通気口です。この日はよく晴れていましたが、海と陸の間に薄く靄がかかり、境界がぼんやりとして幻想的な風景でした。

お昼は千葉県に渡ってから、これまた昨年と同じく南房総の保田漁協が運営している食堂「ばんや」さんを訪れました。もとは組合の漁師さんのための食堂だったというこちらのお店では、ボリュームたっぷりの新鮮の海の幸がリーズナブルにいただけます。私は ”天然地魚海鮮丼” にしましたが、ご飯の上に美しいお刺身がたっぷりのっていて大満足のお味でした。

房総といえば、昨年の台風19号の被害が気になっていましたが、今回の旅では今なおブルーシートで応急処置をしたままのお家をいくつも目にして、心が痛みました。ばんやさんもL字型の建物がシートに覆われ、半分は食堂として使えない状態でした。建設業者さんがこの地域に優先的に回れるよう、一刻も早い復興をお祈りします。

房総半島を横断して外房に向かいます。昨年とは違うお宿ですが、今年も鴨川に宿泊しました。温泉でくつろいで、夜はお祝いの懐石料理をいただきました。伊勢海老のお刺身や、あわびの酒蒸しなどごちそう尽くしでしたが、量が多すぎず、最後までおいしくいただけたのがよかったです。和食ですが洋風の盛り付けも取り入れられ、華やかで目でも楽しめました。

今年の元旦は南関東は雲が多いと聞いていましたが、期待を込めて6時45分の日の出の時刻に合わせて起きると、予報通り水平線上に厚い雲が広がっていました。でも雲の薄いところは空が明るみ、ほんのり赤く染まって、太陽の存在を濃厚に感じました。

日の出の時刻から約30分後。ようやく雲間から太陽がのぞいているのを見ることができました。

この後、温泉で朝風呂を楽しんでから、お雑煮とお節の朝食をいただきました。お宿をチェックアウトしてから房総半島を横断して内房にもどり、昨年と同じく道の駅・保田小学校を訪れました。廃校となった小学校を、道の駅としてみごとによみがえらせた施設ですが、こちらもマーケットのあった体育館は台風の影響で閉館し、規模が半分に縮小していました。

その代わり、やぎの親子がいました。写真はお母さんやぎで、同じ囲いに双子の仔やぎが2頭いました。真っ白くて毛並みがきれい。3頭とも眠そうにしていましたが、係のお兄さんの話では、エサをやると突然目が覚めて興奮するのだそうです。

帰りはこれまた昨年と同じく、金谷から久里浜まで東京湾フェリーに乗りました。乗客からもらえるエサを求めて、カモメがついてくることを知っていたので、今年は最初から写真を撮る気満々でスタンバイしていました。^^

隊列を組んでついてくるカモメたち。どういうルールがあるのかわかりませんが、規則的にフォーメーションを変えながらついてくるのが自然の神秘でした。

美しい雄姿をパチリ。

カメラ目線のカモメさん。カモメたちの力強い羽ばたきに勇気づけられました。

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房総で迎えるお正月 2019

2019年01月03日 | 旅行

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

毎年お正月は家族が集まり、大きなバンを借りて伊豆に旅行することがいつしか習わしになっていましたが、今年は初めて千葉県鴨川で新年を迎えることになりました。私にとって房総はこれまであまりなじみのなかった場所で、いろいろと発見のある新鮮な旅となりました。

行きは湾岸道路の川崎から、アクアラインを通って対岸の木更津に渡りました。途中、レストエリアの”海ほたる”でひと休みしました。海ほたるは東京湾に浮かぶ小島といった感じで、船のような形をしています。ウッドデッキが船の甲板のようで、ひと回りすると東京湾がぐるりと360度見渡せます。

上の写真は川崎方面ですが、大型船が東京湾を通れるよう、アクアラインは地下にもぐっています。一方、反対の木更津側は橋となっています。私たちがいる間にも、羽田発着の飛行機が上空を、また大小の船が東京湾を忙しく行き交い、ここが空路と航路の要所であることを実感しました。

お昼は千葉県に入ってから、南房総の保田漁協が直営している食堂「ばんや」さんに入りました。もとは組合の漁師さんのための食堂だったのが、一般に開放したところ、新鮮でおいしいと評判の食事処となったそうです。私たちが着いた時には既におおぜいの人が待っていましたが、ぶらぶらしながら30分ほどで案内していただきました。

お刺身、天ぷら、焼魚、煮魚...といろいろありますが、どれもボリュームたっぷりです。私は ”漁師のまかない丼”にしましたが、切落しのお刺身が豪快にのっていて迫力満点。おいしくいただきました。

保田から海沿いの道をしばらく走って、ようやく宿泊先の鴨川に着きました。海岸沿いを散歩し、温泉でゆっくりくつろいでから、伊勢海老やあわびをはじめ、海の幸たっぷりのお夕食をいただきました。

ホテルもお正月は深刻な人手不足のようで、私たちのお食事の係は学生アルバイト風の男の子でしたが、緊張のあまり、敬語に四苦八苦しては迷言が飛び出し、そのたびに微笑ましく、失礼ながらくすくす笑って盛り上がりました。^^

鴨川は外房にあり、目の前に広大な太平洋が広がっています。お部屋の窓から、海から上る初日の出を見ることができました。この日の日の出の時刻は6時46分。ちょうど太陽が昇るところに雲があり、なかなか姿が見えなくてやきもきしましたが、心臓の鼓動のようにぐんぐん昇る姿に生命の神秘を重ね、心を打たれました。

お雑煮とお節の朝食をいただいて、宿をチェックアウトしてから、いつか行きたいと思っていた鹿野山の九十九谷展望公園に寄ってもらいました。ここは東山魁夷の絵画「残照」のモデルとなった場所です。正直、圧巻というほどの感動は受けなかったのですが、秋~冬の早朝にはみごとな雲海が見られるそうです。

ちなみにこちらが先日東山魁夷展でも見た「残照」です。以前「緑潤う」を見た時に気づいたことですが、魁夷は見た風景をそのまま絵にしているわけではないようです。モデルはあっても、まぎれもなく魁夷の中で作り上げられた芸術作品なのだと思います。

この後は、道の駅・保田小学校を訪れました。元小学校だったところがきれいに改装され、道の駅としてよみがえりました。教室は宿泊施設、体育館はファームマーケット、給食風の定食が食べられる食堂もあるようです。

ファームマーケットにはカラフルな地元の新鮮野菜がいっぱい。紅芯大根、赤大根、黄人参など、珍しい野菜もたくさんあって、思わずいろいろ買い込んでしまいました。早速お正月にサラダにしていただきました。黄色い丸いのはレモンです。

帰りは金谷から久里浜まで、東京湾フェリーに乗りました。アクアラインは便利ですが、船の旅には旅情をかきたてられます。乗客からもらえるエサを求めて、カモメたちが船の後をずっとついてくるので、思わず夢中でカメラを向けました。

写真は奇跡の一枚?です。今年はチャンスをつかむ年にしたいです。

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