ホテルをチェックアウトしてから、愛知から静岡へ太平洋沿いをドライブしました。
愛知はトヨタ、浜松はスズキ、ヤマハ(バイク)、ホンダ(創業の地)と、この地域は車とバイクに縁の深い土地柄で、そのおかげか、道路事情がすばらしくよかったです。無料の自動車専用道(バイパス)が愛知~静岡の太平洋岸沿いに長く続き、快適なドライブでした。
最初に目指したのは、御前崎です。台風のニュースでよく耳にする地名ですが、この辺りは強風を利用した風力発電の風車がいくつも続き、波が高く、サーファーの姿も見られました。静岡県の陸地では最南端となります。
こんな感じの気持ちのいい道路を走ります。頭の中では、The Chainsmokers の "Closer" が流れていました。^^
御前崎灯台から南東方向の海です。移り行く海の色が美しい。海岸沿いは波が高いです。
ビューポイントから、iPhone でパノラマ写真を撮ってみました。
1872年起工。日本の灯台の父と讃えられる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントン氏設計の白亜の美しい御前崎灯台です。(未見ですがなぜか主題歌は知っている) 映画「喜びも悲しみも幾年月」(1957) の舞台にもなったそうです。
灯台の上に上ってみました。
南西方向の海。先ほどより少し高くなったのがわかるでしょうか。すばらしい眺めですが、実のところ景色を堪能するどころではなく、風があまりにも強くて、飛ばされそうになり、手すりにしっかりしがみついていました。^^;
御前崎を出てから、さらに海岸沿いに北上し、旅の最後に訪れたのは、三保の松原です。
ここは富士山を望む絶景地として世界遺産にも登録されていますが、私にとっては三島由紀夫の遺作「天人五衰」の舞台であり、いつか訪れたいと願っていた場所です。
駐車場から海浜に向かって歩くと、松林に ”羽衣の松” があります。三保の松原は羽衣伝説の舞台で、天女が舞い降りた時、この松に衣を掛けたとされています。
松林を抜けて、浜に出ました。目の前にあるのは駿河湾、向こうに見える陸地は伊豆半島です。
着いた時は雲に隠れて見えなかった富士山ですが、しばらく待っていると雲が動いて、ようやく姿を見ることができました。青いシルエットが美しかったです。
空はすっかり秋の雲でした。
この後は、東名に乗って一気に帰りました。静岡~愛知旅行記はこれでおしまいです。長い間おつきあいくださり、ありがとうございました。