セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

南伊豆 ビーチリゾートの休日 & シュノーケリングを楽しむ

2023年09月18日 | +静岡・愛知

今回宿泊したのは下田東急ホテル。大浦湾を望む高台に建ち、美しい下田の海を一望するビーチリゾートです。

あまり考えずに予約したのですが、温泉や屋外プールのあるすてきなリゾートホテルだったので、こんなことならさっさとチェックインして、ホテルでゆっくりすごした方がよかったかしらと、ちょっぴり後悔しました。

お部屋でしばしくつろいだ後、プールからビーチの方へと散策してみました。

ホテルのプールは、夏の終わりをすごすファミリーでにぎわっていました。こういう雰囲気大好きです。プールの向こうに、深いエメラルドグリーンの海が見えました。

プールから階段を下りていくと、真っ赤な蟹が何匹もいて、人の気配を察するとささっと暗がりに隠れました。さらに下りるとビーチです。プライベートビーチではありませんが、外からやってくる人はほとんどいなくて、貸切り状態。湾になっているので波も静かでした。

ホテルのお庭から見る大浦湾です。陸のグリーンと海のブルーのコントラストが美しく、楽園とよぶのにふさわしい風景でした。

夕食は下田散策時に見つけたレストランを訪れるとなんと予約でいっぱい。結局、駅の近くの定食屋さんで金目鯛の煮つけをいただいたのですが、下田の海の幸が堪能できてこれはこれでよかったです。

***

翌日は今回の旅の目的、南伊豆の石廊崎に近いヒリゾ浜というところでシュノーケリングを楽しみました。。

ヒリゾ浜は陸続きですが、海のすぐ後ろまで岸壁が迫っているため陸路では行けず、中木海岸というところから船に乗って行きます。水がきれいで透明度が高く、外洋とつながる岩場の地形ということもあって、めずらしい熱帯魚がたくさん泳いでいます。

知人にヒリゾ浜のことを教えていただいて、9月までシュノーケリングができるということなので、思い立って今回行くことにしました。ウェットスーツやフィンなど装備が必要なので、ツアーを申し込み、インストラクターの方に案内していただくことにしました。

中木海岸から小さな船に乗って5分。夏の間、船は中木海岸⇔ヒリゾ浜を何往復もしています。青い海、青い空、奇岩の風景が神秘的でわくわく胸が高鳴ります。

日本とは思えない秘境のような風景に、ディカプリオの「ザ・ビーチ」を思い出しました。

ヒリゾ浜の船着き場に着きました。水の透明度がすごいです。

ヒリゾ浜ではインストラクターの方のきめ細やかなご指導のもと、岩場から少し深い海へと泳ぎながら、シュノーケリングを楽しみました。私は沖縄のほか、海外でも何度かシュノーケリングを経験していますが、これほどたくさんの熱帯魚を見たのは初めてです。

青い魚、黄色い魚、縞々の魚、イサキなどの食べられる魚、キビナゴの大群など、まるで水族館の水槽にいるようなスペクタクルな風景でした。

この日は波が静かでしたが、夢中になって泳いでいるうちに、少々波酔いしてしまいました。2時間弱泳いでから中木海岸にもどって用意していただいたお弁当をいただき、午後もヒリゾ浜に渡って、のんびりシュノーケリングを楽しみました。

中木海岸からの風景。ほどよい疲れを感じながら帰途につきました。

コメント (6)

南伊豆の旅 下田散策

2023年09月16日 | +静岡・愛知

先週お休みを取って、南伊豆まで旅行に行ってまいりました。函館旅行記もまだ途中で、実はもうひとつ保留になっている旅行記があるのですが、すっ飛ばしてこちらを先に書いてしまいますね。

東名高速から新東名を経由して伊豆縦貫道へ。この道路はまだ全開通していなくて、専用道を走ったり一般道を走ったりするのですが、入ってすぐのところにある道の駅伊豆ゲートウェイ函南に休憩に立ち寄り、ついでに早めのお昼をいただきました。

伊豆といえば海の幸。ということで、沼津魚がし鮨さんに入りました。私はここにしかない近海握りをいただきました。生しらすや桜海老、鯵をはじめとする駿河湾のお魚が勢ぞろい。雲丹やサーモンの入った握りに比べると見た目は地味ですが

名前はわからない白身のお魚、脂ののったお魚とどれもおいしかったです。この道の駅で早くもおみやげを買ってしまって、一路下田へと目指しました。

下田公園のふもとに車を停めて、町を散策しました。目の前に見えるのは下田港。正面に見える三角錐のお山は、下田富士。のどかな漁港の風景です。

1853年に浦賀を訪れ開国を迫ったペリーは、翌1854年に再来し、幕府から開港地の候補として示された下田港を訪れます。3隻の蒸気船を含む9隻の船がこの平和な漁港に現れた時は、壮観だったでしょうね。人々もびっくりしたことでしょう。

ペリー艦隊の乗組員たちが上陸したのがまさにこの地で、記念碑のペリー提督の胸像が飾られていました。手前にあるのは米国海軍から贈られたという錨です。

この後、町をぶらぶら歩いたのですが、駅前以外の店はほとんど戸を閉ざしていて、いわゆるシャッター街となっていたことに驚きました。それでも、ところどころにこの土地特有のなまこ壁の古い住宅を見かけて、歴史を感じる佇まいにほっとしました。

アメリカ全権ペリーと幕府の間に日米和親条約が結ばれ、最初の開港地となったここ下田で、下田条約が結ばれました。下田条約締結の場となったのが、この了仙寺 (りょうせんじ) です。こじんまりとした美しいお寺でした。

了仙寺はジャスミンの寺としても知られ、満開となる5月には数百株というアメリカジャスミンが咲き、甘い香りに包まれるとか。いつかその香しい風景を見てみたいものです。境内の裏には洞窟の遺跡もあり、いろいろと興味深いお寺でした。

ペリー上陸の碑から了仙寺まで、ペリー一行が歩いた平滑川沿いの小径は、ペリーロードと呼ばれています。柳並木に石畳、古い洋館や古民家が並ぶ趣のある小径で、下田では唯一観光客の姿がありました。

橋のたもとにある味わいのある古民家カフェ ギャラリーアンドカフェ 草画房 (そうがぼう) さんでひと休みしました。

めずらしい漆のカップに入ったコーヒーと、お勧めされたフローズンのレアチーズケーキ。お庭から切ってきたのかな?といった感じの素朴な花々にほっと心が安らぎました。

その昔は荒物屋さんだったのでしょうか。たばこ売りのカウンターがそのまま残っている土間があり、畳のお部屋が続いています。私たちは畳のお部屋のテーブル席に座ったのですが、虫がいたようで足がかゆくなって少々困りました。

柿の木が植わったお庭、井戸水を引いたお手洗、静かにジャズボーカルの流れる趣のある空間でした。

コメント (2)

伊豆で迎えるお正月 2022

2022年01月02日 | +静岡・愛知

あけましておめでとうございます
今年もよろしくお願いします

お正月は恒例の家族旅行で、今年は伊豆の伊東で新年を迎えました。大晦日は途中で雪が舞い氷雨がそぼ降るほどの寒さでしたが、一夜明けての元旦は、日本晴れとよぶのにふさわしい、すがすがしいお天気となりました。

宿泊した旅館は高台にあり、海から上る初日の出ではありませんが、初日の出の時刻から約20分後の7時10分頃に、山間から上る初日の神々しい姿を見ることができました。

大晦日の夜は、伊豆の新鮮な海の幸をふんだんに使った心づくしのお料理を堪能しました。

前菜のお料理。鮑のむっくりとした触感が絶品でした。

お造りです。旬の鯛と勘八が絶品でした。

伊勢海老の具足煮。とろけるような柔らかさでした。

牛鍋。すき焼きとはひと味違うおいしさです。

こちらは元旦のお食事です。お雑煮(左上)がお鍋に入っているのがおもしろい。私は、鶴の器にのったぶりの照り焼きが一番気に入りました。

伊勢海老のお味噌汁。海老のおだしがよく効いておいしかったです。

お部屋からの眺めです。伊東の街の向こうに青い青い海、そのはるか向こうに三浦半島、さらに房総半島の影がうっすらと見えました。お宿では温泉に入ってゆっくりくつろぎ、チェックアウトぎりぎりの時間までのんびりすごしました。

お宿を出てから、最初に向かったのは城ケ崎海岸です。

灯台と吊り橋、奇岩の風景で知られる城ケ崎海岸にはこれまでに何度も訪れていますが、ダイナミックな岩場の風景と、濃紺の海の美しさに、訪れるたびに圧倒されます。

青い海の向こうに大島が見えます。

その後は一碧湖によって、湖畔のカフェで遅めのお昼をいただきました。

帰りは伊豆スカイラインの滝知山展望台に寄りました。白い雪を冠った富士山、その左には駿河湾、反対側には相模湾が一望に見渡せ、壮大な風景に息を呑みました。この後、時間の経過とともに、少しずつ赤く染まっていく富士山が得も言われぬ美しさでした。

コメント (10)

御前崎と、三保の松原

2020年10月30日 | +静岡・愛知

ホテルをチェックアウトしてから、愛知から静岡へ太平洋沿いをドライブしました。

愛知はトヨタ、浜松はスズキ、ヤマハ(バイク)、ホンダ(創業の地)と、この地域は車とバイクに縁の深い土地柄で、そのおかげか、道路事情がすばらしくよかったです。無料の自動車専用道(バイパス)が愛知~静岡の太平洋岸沿いに長く続き、快適なドライブでした。

最初に目指したのは、御前崎です。台風のニュースでよく耳にする地名ですが、この辺りは強風を利用した風力発電の風車がいくつも続き、波が高く、サーファーの姿も見られました。静岡県の陸地では最南端となります。

こんな感じの気持ちのいい道路を走ります。頭の中では、The Chainsmokers の "Closer" が流れていました。^^

御前崎灯台から南東方向の海です。移り行く海の色が美しい。海岸沿いは波が高いです。

ビューポイントから、iPhone でパノラマ写真を撮ってみました。

1872年起工。日本の灯台の父と讃えられる英国人リチャード・ヘンリー・ブラントン氏設計の白亜の美しい御前崎灯台です。(未見ですがなぜか主題歌は知っている) 映画「喜びも悲しみも幾年月」(1957) の舞台にもなったそうです。

灯台の上に上ってみました。

南西方向の海。先ほどより少し高くなったのがわかるでしょうか。すばらしい眺めですが、実のところ景色を堪能するどころではなく、風があまりにも強くて、飛ばされそうになり、手すりにしっかりしがみついていました。^^;

御前崎を出てから、さらに海岸沿いに北上し、旅の最後に訪れたのは、三保の松原です。

ここは富士山を望む絶景地として世界遺産にも登録されていますが、私にとっては三島由紀夫の遺作「天人五衰」の舞台であり、いつか訪れたいと願っていた場所です。

駐車場から海浜に向かって歩くと、松林に ”羽衣の松” があります。三保の松原は羽衣伝説の舞台で、天女が舞い降りた時、この松に衣を掛けたとされています。

松林を抜けて、浜に出ました。目の前にあるのは駿河湾、向こうに見える陸地は伊豆半島です。

着いた時は雲に隠れて見えなかった富士山ですが、しばらく待っていると雲が動いて、ようやく姿を見ることができました。青いシルエットが美しかったです。

空はすっかり秋の雲でした。

この後は、東名に乗って一気に帰りました。静岡~愛知旅行記はこれでおしまいです。長い間おつきあいくださり、ありがとうございました。

コメント (8)

オムレツの朝食 @蒲郡クラシックホテル

2020年10月28日 | +静岡・愛知

朝は2階のテラスで、セルフサービスのコーヒーが楽しめました。

夜の間に少し雨が降ったようで、テーブルが少し濡れていましたが、空は少し晴れ間が見えて、朝日にほんのりピンクに染まった雲が美しかったです。景色を見ながらゆっくりコーヒーを楽しみ、お庭を散策した後に、朝食に向かいました。

朝食は夕食と同じ、メインダイニングルームでいただきますが、クラシック・ブレクファストか和朝食を選ぶことができます。私たちは2人ともクラシック・ブレクファストにしました。

しゃきっと新鮮な野菜のサラダとフルーツ、ヨーグルト。

ジュース(私はグレープフルーツにしました)、コーヒー、3種類のパン。

Hero のミニミニサイズのジャムとマーマレード。

夕食ではオレンジピールのディナーロールがありましたが、こちらは生地にオレンジジュースを混ぜ込んだロールパン。ビターオレンジのマーマレードをぬって、ダブルオレンジでいただきました。

ホテルの美しいオムレツ。中はほどよく半熟です。ハーブのソーセージと、きれいに巻かれたベーコン。野菜はパールオニオン、プチトマト、かぼちゃ、そして大根です。

大根はブイヨン煮でしょうか。私もポトフには必ず大根を入れますが、意外と洋のお味によく合います。

朝食は内側の席でした。前夜にディナーをいただいたのは、テラスのようになっている窓側の席です。

コメント (4)

アニバーサリーディナー @蒲郡クラシックホテル

2020年10月25日 | +静岡・愛知

夕食はホテルのメインダイニングルームでフランス料理をいただきました。レストランサイトで予約する際に、スパークリングワインとホールケーキがつく、アニバーサリーディナーというセットがあり

旅行の計画を立てる時はそんなつもりではなかったのですが、たまたま9月がアニバーサリーだったので、こちらのプランを予約することにしました。夜ではっきりとは見えませんが、竹島に面したロマンティックな席を用意してくださいました。

ウェルカムプレートには、目の前に見える竹島の風景。

もうひとつは、ホテルの全景と名物であるアザレア(つつじ)があしらわれていました。

まずは、スパークリングワインとともに、アミューズ・ブーシュ(ひと口サイズのオードブル)からスタート。左は(一口食べてしまった後ですが)メヒカリという小さなお魚。右はケークサレという甘くないケーキで、いちぢくのソースが添えられています。

オードブル・バリエ(前菜の盛合せ)。海老、たこ、サーモン、マイクロトマト、ラディッシュの輪切りが、マリネ風に盛り合わせてあります。

紫芋とさつまいものスープ。少し甘みのある、こっくりとしたポタージュでした。奥にバターが見えますが、パンはバゲットやオレンジピールを使ったディナーロールなど。

お魚料理は、シロムツのポシェ(煮込み)と、にんじんのニョッキ グリーンピースのソース。ムール貝と、ヤングコーンなどの野菜が添えられています。

お口直しの氷菓は、ピンクグレープフルーツのシャーベット。

メインディッシュは、国産牛フィレ肉のソテー マデラソース パルマンティエ風。パルマンティエというのはフランスにじゃがいもを普及させた学者で、じゃがいもを使ったお料理にはよくパルマンティエという名前がつきます。

お肉の下にマッシュドポテト、そしてマデラ酒を使ったソースと王道の組合せですが、お肉の焼き加減もパーフェクトで、大満足のお味でした。

デザートには、アニバーサリーのホールケーキを用意してくださいました。予約の時には恥ずかしいのでメッセージのリクエストをしなかったのですが、後からわざわざホテルから連絡をいただき、つけていただくことに。

火を消した後、半分にカットしたケーキをかわいく盛り付けて、持ってきてくださいました。

コーヒーとともにおいしくいただきました。

コメント (6)

蒲郡クラシックホテルと、竹島散策

2020年10月21日 | +静岡・愛知

浜松~蒲郡旅行記の続きです。

うなぎパイファクトリーを出てから、海沿いのバイパスを通って一気に愛知県蒲郡へ。この日の宿泊先である蒲郡クラシックホテルに向かいました。

蒲郡クラシックホテルは、「日本クラシックホテルの会」に加盟する9つのホテルのうちの1つで、以前愛知在住の方から教えていただいて以来、レトロな洋館好きな私が、いつか訪れたいと願っていた憧れのホテルです。

1934年に建てられた城郭風建築のホテルで、三河湾を見下ろす高台にあります。スロープを上っていざなわれる車寄せのクラシックな佇まいに、時間が遡ったかのような感動を覚えました。

入口の右側は一段高くなっていて、2階の客室に面したところに芝生の庭があるというのがおもしろい。ホテルの敷地は起伏に富んだ広大な庭園となっていて、料亭やグリルレストランなど、小さな建物が点在しています。

重厚なロビーは古めかしく、しっとりと落ち着いた雰囲気です。

チェックインしてお部屋に荷物を置いてから、眼下に見える竹島まで散策することにしました。ホテルからは坂を下って歩いて5分ほど。竹島と海岸とは橋でつながっています。

橋の向こうに見えるのが竹島です。鬱蒼とした木々に覆われた円い小さな無人島で、島全体が神社(竹島弁天)となっています。

橋の途中で振り返ると、高台にホテルが見えます。海岸沿いに見える白い洋館は「海辺の文学記念館」です。蒲郡は昔から景勝地として知られ、菊池寛の「火華」をはじめ小説の舞台としてしばしば登場してきました。

神社への階段を上って島の向こう側に下りると、そこから遊歩道が続いていて、島の周囲に沿って約半分を歩いて回れるようになっています。そろそろ日暮れが迫る中、寄せては返す静かな波の音だけが聞こえました。

島の周囲をぐるりと歩くと、もと来た橋が見えてきました。

再び橋をわたってもどろうとすると、ちょうど明かりが灯りました。この時、私の頭を流れたのは、ライアン・ゴズリングが口笛を吹きながら歌う La La Land の "City of Stars"

LA LA LAND 「City of Stars」英語歌詞付き日本語字幕版

神社の鳥居というのが、ロサンゼルスの桟橋とはちょっとばかり違いますが^^;

お部屋の窓からも、三河湾と竹島、渥美半島と島影の風景が見渡せました。

コメント (6)

うなぎ料理 あつみ &うなぎパイファクトリー

2020年10月14日 | +静岡・愛知

浜松名物といえば、浜名湖のうなぎ。数ある名店の中、浜松駅近くにある1907年創業の老舗「うなぎ料理 あつみ」さんでお昼をいただくことにしました。

秋野不矩美術館から市の中心部まで南へ約1時間。お店近くのパーキングに車を止めると、甘いたれの香りがしました。人気のお店とあって、着いた時には既に満席でしたが、13時の予約票をいただいたので、30分ほど街をぶらぶらしてから再訪しました。

浜名湖で漁師をしていた初代が天然うなぎの蒲焼をはじめて以来、伝統を受け継ぎ、現在は五代目が老舗を守っていらっしゃいます。戸を開けると手前にテーブル席がありますが、私たちは奥のお座敷に案内していただきました。

注文はうな重と決めていましたが、大きさが3段階あり、こちらは1.5匹強入っています。私は1匹にしましたが、量としては十分すぎるほどでした。うな重には、お吸い物か肝吸い、お漬物、フルーツがつきます。

どーんと大迫力。肉厚のうなぎが、お重の隅々までしっかり入っています。肉厚といっても決して大味ではなく、柔らかく、むっくりとしておいしかったです。濃いめのたれで、しっかりとした味付けでした。

うなぎの蒲焼に関東風と関西風があることは、以前大阪に行った時に知りましたが、浜松といえばちょうど関東と関西の中間。お店によって違うようですが、こちらのお店は、関東風と関西風のよいところを併せ持っていて、中は柔らかく、外はパリッと仕上がっていました。

静岡といえば野菜や果物の農業もさかん。デザートのメロンもさっぱりとしておいしかったです。

***

おいしいうなぎを堪能したあとは「うなぎパイファクトリー」に向かいました。市の中心部から西に約30分。ここはうなぎパイで有名な「春華堂」さんの工場ですが、観光用に作られたものではなく、工業団地にあるガチの工場です。^^

とはいえ、中にはシアターやショップ、カフェなどが併設されていて、うなぎパイのことがいろいろ学べるようになっています。工場の横にはスケルトンのうなぎパイのトレイラーがお出迎え。

ガラス窓越しに、工場のラインが見えました。この日は金曜日でしたが、ラインが動いていなくて、うなぎパイを作る様子を見ることができなかったのが残念。その代わりにシアターでうなぎパイの作り方ビデオを見ました。

この後、ギフトショップでおみやげを買いました。ナッツをまぶしたミニタイプのうなぎパイは、香ばしくて目新しく、おみやげにもぴったりです。

外にはうなぎパイジェラートのトラックが。左に見えるのはうなぎパイのキャラクター、うなくんです。ビデオにも登場していましたが、いたずらっこですごくかわいいんですよ。女の子とのかけあいがおもしろくて最高でした。

コメント (6)

浜松市秋野不矩美術館

2020年10月13日 | +静岡・愛知

9月にお休みをとって、1泊で静岡~愛知と旅行してきました。浜松と蒲郡にそれぞれ長年行きたかった憧れの場所があり、訪問の夢がようやく実現しました。

ひとつは、浜松市秋野不矩美術館。この美術館のことは、8年前に赤瀬川原平さんの「個人美術館の愉しみ」という本で知りました。秋野不矩 (あきの ふく) さんは浜松出身の女性の日本画家で、6人の子どもを育てながら創作活動を続け、大学で後進の指導にもあたりました。

インドの大学に日本画の客員教授として着任して以来、インドに魅せられた不矩さんは、帰任後も何度もインドに長期滞在を重ね、インドの自然や風土をテーマにした作品を描きました。

地元天竜杉の板壁、鉄平石で葺いた屋根、藁を混ぜた壁、と自然素材を取り入れた建物は、緑豊かな周囲の風景によくなじむ素朴さをもちながら、すっきりと洗練された佇まいです。設計は、赤瀬川原平さんの路上観察仲間でもある藤森照信さんです。

入口を入るとまずはスリッパに履き替え、展示室に入る時は、そのスリッパも脱ぎます。細長い展示室の右側に初期の作品、左に後期の作品、その奥には四角く白い、大きな展示室があります。天井は吹き抜けになっていて、形は違いますが、モンゴルのゲルを思い出しました。

天竜川 1988

不矩さんの故郷、浜松を流れる天竜川。アメリカのホースシューベンドみたいですが、山の緑を映した川、深々とした山並みは、まぎれもなく日本人の心のふるさとともいえる美しい風景です。

アフガニスタン風景 1972

アフガニスタンが舞台の小説「君のためなら千回でも」(The Kite Runner) を思い出しました。そのせいか見たことのない風景なのに、懐かしい気持ちでいっぱいになりました。

帰牛 1995

ここからは奥の四角い展示室の作品です。どれも大作で、展示室のタイルの床に直接腰を下ろして鑑賞すると、雄大さ、おおらかさ、生命力、そして不矩さんの情熱が伝わってきます。画像では作品の大きさ、迫力が伝えられないのが残念です。

上は、雨が降って畑も道も水浸しになった中を、悠々と帰る水牛の群れを描いた作品です。

廃墟II 1989

廃墟と題する作品が3点ありましたが、特に心に残ったのがこの作品。水辺の風景だと思ったら、地平線の向こうに見えるのは空だそうです。荒涼とした風景に心がざわつきます。

渡河 1992

一番大きな作品です。インドの濁った川が、夕日を浴びて黄金色に輝いている様子を思い浮かべました。手前に見えるのは水牛の群れ。悠久の時の流れを感じさせるダイナミックな作品でした。

沼 1991

沼に集まった水牛たちの様子を、上からの視点で描いた作品。デザイン性も感じられ、なんとなくユーモラスにも感じます。なぜか奈良の鹿たちを思い出しました。

小さな美術館で、展示室が2つなので、一度に見ることができる作品の数は少ないのですが、不矩さんたっての希望で藤森氏が設計された特別な空間の中、時間をかけて作品とじっくり向き合うことができました。

2021年3月31日まで、4回に分けて秋野不矩展が開催されますが、この美術館では不矩さん以外の企画展が開催される場合もあるので、おでかけになる前には美術館の公式サイトをご確認ください。

この美術館は建物自体も魅力的です。写真は、2階の吹抜けからロビーを見下ろしたところです。りっぱな柱は古材を使っているのでしょうか。インテリアはどことなく北欧風です。

1階のベランダ。

屋外には、藤森照信さんが設計したお茶室「望矩楼」があります。藤森さんは、こうした高床式?のお茶室を多数設計したことでも知られています。以前、清春芸術村でも拝見したことがあります。

道路から美術館へは、長い坂道を上ります。下から見るとどことなく要塞のようで、古城の風格も感じられました。

コメント (4)

熱海ドライブ &オーシャンスパFuua

2020年03月26日 | +静岡・愛知

車を新しくするのを機に、先月の3連休に、今まで乗っていた車で熱海までの最後の日帰りドライブを楽しむことにしました。3連休の真ん中の日で、今ほどコロナが騒がれていなかったこともあり、道中はものすごい大渋滞。とはいえ、お天気に恵まれ、気持ちのよいドライブとなりました。

小田原厚木道路から見る、カマンベールチーズのような美しい富士山。

湘南道路から見る相模湾の美しいこと! エメラルドグリーンの海が、南国のリゾート地のようです。

富士山も間近に見えます♪

あまりに時間がかかって、小田原に着く頃にお昼になってしまったので、小田原漁港の辺りでごはんを食べようということになりました。

漁港の駐車場に車を停めて、すぐ横にあった 海鮮丼屋 海舟 さんへ。地魚3種としらすの丼をいただきました。相模湾名物のしらすはさすがにおいしかったです。

この後、海沿いの道がどうにもこうにも動かないので、箱根ターンパイクからアクセスすることに。

途中のビューポイントで車を停めて。サファイアブルーの相模湾がとても美しかったです。

お正月の旅行で伊豆に行く時の定番コース、大観山展望台からの芦ノ湖と富士山の眺め。何度見てもほれぼれとする風景です。

道路沿いのビューポイントから。水平線に大島が見えます。

あちこち寄り道して、午後3時すぎにようやく熱海に着きました。^^ この日の一番の目的でもあった日帰り温泉施設 オーシャンスパ Fuua (フーア) を訪れました。

(画像はホームページからお借りしました)

ホテルに併設されている日帰り温泉施設で、温泉や岩盤浴などが楽しめます。女性のお風呂は7階にあって、露天風呂は写真のようにインフィニティプールになっています。いい湯加減のお風呂につかって、ぼ~っと海を眺めていると、心の底からリラックスして生き返りました。

夕暮れ時、熱海の町に明かりが灯りはじめると、また夜景がすばらしかったです。ここはイタリアのアマルフィか?!という風景が広がっています。うっとりとロマンティックな気分を堪能しました。

コメント (6)