セレンディピティ ダイアリー

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千駄木腰塚さんのハム・ソーセージを使って

2019年03月28日 | 料理

先日、千駄木腰塚さんで買ったハム・ソーセージを使って作ったお料理を、まとめてアップします。コンビーフについては、また別の機会に。

ベリーハム しゃぶしゃぶ用。ハムのしゃぶしゃぶってめずらしいですね。今回は、お鍋を囲んでしゃぶしゃぶするのではなく、キッチンであらかじめしゃぶしゃぶ用のハムをさっと一瞬熱湯にくぐらせて、冷しゃぶ風にいただくことにしました。

カラフルな野菜といっしょに盛り合わせて、ハムで野菜を巻き巻きし、ごまだれ、ぽんずにつけていただきましたが、これが絶品。熱湯に一瞬くぐらせることで、ほどよく脂が抜けるのでしょうね。特にごまだれがよく合いました。

ベリーハム スライスは、BLTサンドウィッチにしていただきました。といっても B はベーコンではなく、ベリーハム (Belly Ham) の B です。写真では、上のパンを少しずらしてハムをチラ見せしています。^^ これも間違いのないおいしさ。ハム&レタスだけでもおいしいですが、トマトが入ると味がぐっと引き立ちます。

ベリーハム 厚切りは、ハムステーキにしました。油少々ひいたフライパンで両面焼き、味付けはせず、マスタードといっしょにシンプルにいただきました。付け合わせは、グリーンの春野菜のオイル蒸し焼きです。

こうして見るとベリーハムは、豚バラ肉をくるりと巻いて作っていることがよくわかります。作る過程が目に見えると、なんとなく安心します。厚みは1㎝ほど。ハムカツにしてもおいしいでしょうね。

リオナソーセージ。ドイツのハムかと思ったら、フランスのリヨン発祥のソーセージだそうです。これはオープンサンドにしました。トーストにキサイチマヨネーズと粒マスタードを塗って、ハムと野菜を彩りよくのせました。

フランクフルトは、そのままゆでたり焼いたりしていただきましたが、これはジャーマンポテトにしました。厚手のお鍋に、たまねぎ、じゃがいも、フランクフルト、にんにくを重ね、粒マスタード、白ワイン、オリーブ油。塩こしょうして蒸し焼きにしました。ビールのおつまみにおいしくいただきました。

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ブラック・クランズマン

2019年03月27日 | 映画

1970年代に黒人の警察官が白人至上主義団体 KKK に潜入捜査したという実話をもとにした、スパイク・リー監督による社会派エンターテイメント。ジョン・デヴィッド・ワシントン、アダム・ダライバーが共演しています。

ブラック・クランズマン (BlacKkKlansman)

1970年代、コロラドスプリングスの警察署で、ロン(ジョン・デヴィッド・ワシントン)は初の黒人警察官として採用されます。最初に配属された資料係では飽き足らなかった彼は、自ら潜入捜査を希望。やがて新聞広告に掲載されていた KKK のメンバー募集に電話をかけ、白人のふりをして黒人差別発言を繰り返し、面接の約束を取り付けます。

しかし黒人のロンが行くわけにはいかないので、白人の同僚フリップ(アダム・ダライバー)がロンのふりをして KKK に潜入し、内部調査をすることになりますが...。

同じ人種差別問題をテーマにしながら、白人監督による「グリーンブック」と好対照の作品。グリーンブックはとてもすてきな作品でしたが、本作を見て、こちらの方が一枚上手(うわて)かも...と思いました。正攻法のグリーンブックに対して、スパイスの効いた本作。そしてこれは黒人監督でなければ作れない作品だと思いました。

予告やポスターを見た時には、KKK の白頭巾を見ただけで気分悪く、ブラックコメディが苦手なので一抹の不安があったのですが、すごくおもしろかった! 散りばめられたユーモアにセンスがあって、下品じゃないのもよかったです。テーマはシリアスですが、刺激的でスリリングで興奮を与えてくれる作品でした。

登場人物たちもすごく魅力的でした。黒人と白人の2か国語?を操るロンは知的なアイデアマンですが、よくよく考えると実際に敵地に赴いて危険と背中合わせなのはフリップの方なのですよね...^^ フリップが実はユダヤ系というのが、はらはらポイントになっていておもしろかったです。

ロンが一目惚れした黒人学生運動の活動家パトリスは、自分の考えをもったしっかりとした女性。ロンとパトリスのアフロヘアがかわいくて、昔日本でもTV放映されていたソウルトレインを思い出しました。そういえば私がブラックミュージックに興味を持ち始めたのもこの頃でしたっけ。

序盤に出てくる、ブラックパンサー党の代表クワメ・トゥーレの演説は、やはり力強くて聞かせます。一方 KKK は、暴力描写を極力入れず、あくまでソフトにカリカチュアに描かれていましたが、それでも彼らの危険思想と気持ち悪さは十分に伝わってきました。

KKK の集会とブラックパンサーの集会がパラレルに描かれていくクライマックス。そして最後のオチ...と楽しく見ましたが、そこで終わらないのが本作。

それまでもセリフを通して、さりげなくトランプ批判がなされていたので、正直このエンディングは蛇足では?と思いましたが、これは冒頭の「風とともに去りぬ」とともに、監督がどうしても入れたかった渾身のメッセージなのでしょうね。

今もさまざまな問題を抱えているアメリカですが、それでもこうした政治的な映画がなんの妨害もなく作られ、評価されるということがすごい。ふりかえって日本は...とつい考えてしまいました。

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ピーナッツバタークッキー &毛利庭園の桜2019

2019年03月25日 | 料理

先日、六本木ヒルズのグランドフードホール(グラホとよばれているらしい)で買ったピーナッツバターを使って、ピーナッツバタークッキーを作りました。

ピーナッツバタークッキーは、アメリカにいた頃によく作っていましたが、最近はすっかりご無沙汰していました。当時愛用していた Williams Sonoma のレシピ本を引っ張り出してみると...

ちょっとした注意事項をメモ書きしていて、なんだか懐かしい。でも今見ると、やっぱりバターの量が多いです。バターの少ないレシピがないかな...と検索して、こちらのレシピを参照して作りました。この方もアメリカのレシピをお砂糖少なめにアレンジされたそうです。^^

生地を作ったら16等分にまるめて少し平らにし、フォークで十字に模様をつけます。1個だいたい25gになりました。180℃のオーブンで様子を見ながら、18分くらい焼きました。

できあがり。素朴な風合いがなんともいい感じです。

グラホのピーナッツバターは粒がほとんどないので、刻んだピーナッツを入れるとチャンキーな食感が楽しめそうです。さくさくおいしくできました。

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週末、六本木ヒルズで映画を見たついでに、毛利庭園を散策しました。ソメイヨシノはまだ咲き始めでしたが、このピンクの桜は何桜かしら? とてもきれいでした。後ろに見えるのはテレビ朝日の建物です。

ソメイヨシノは1~2分咲きといったところ。

手前に見えるのは枝垂桜。白いユキヤナギに馬酔木の花...と春の訪れを実感しました。

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美酒鍋 &目黒川の桜2019

2019年03月24日 | 料理

先日、ブログで「美酒鍋」というお料理を教えていただいたので、花冷えの夜に作ってみました。もとは広島県東広島市の酒蔵 加茂鶴酒造さんが若い蔵人たちのために考案したまかない料理で、”びしゅなべ” または ”びしょなべ” とよばれているそうです。

味付けに使うのは日本酒、塩、胡椒のみ。材料は、鶏肉、砂肝、豚バラ肉、にんにくは必ず。野菜は白菜、白ねぎ、たまねぎ、ピーマン、もやし、にんじん、しいたけ、こんにゃく、厚揚げなど、お好みで。

お肉とにんにく、野菜を順に炒めて塩こしょうし、お酒をざ~っと回し入れ、野菜が煮えたらできあがり。すき焼きのように溶き卵につけていただきます。

私が用意したのは、白菜、厚揚げ、長ねぎ、しいたけ、にんじん、春菊。また、こんにゃくの代わりにしらたきを用意しました。写真にありませんが、鶏もも肉のそぎ切り、豚バラ肉、にんにくスライスも。美酒鍋に必ず入るという砂肝は、少々苦手ということもあって入れていません。^^;

お鍋はすき焼き用の鉄鍋を使い、野菜を炒めるところまではキッチンで作りました。

お鍋に油をひいて、にんにくスライスとお肉を炒め、春菊以外の野菜を加えて炒めて塩こしょう。お酒をざ~っと回しかけて、上に春菊をたっぷりのせ、テーブルのカセットコンロに移動しました。京都産の春菊、つけ根までふわふわに柔らかかったです。

適当に上下を返しながら軽く煮て、全体に火が通ったらできあがり。この頃にはアルコールはすっかり抜け、お酒のうまみだけが残っています。最初はこのまま取り皿にとっていただき、それからすき焼きのように溶き卵につけていただきました。シンプルな味付けが野菜やお肉のうまみを引き立て、とてもおいしかったです。

最後に、残ったスープにごはんを入れて、お鍋の底をこそげるようにして雑炊にしましたが、これが絶品。なぜかリゾットのような味わいでした。お酒の代わりに白ワインを使い、具材を変えて作ってもおいしそう。そのうち試してみたいです。

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今日は出かけがてら目黒川に寄って、桜の様子を見てきました。駒沢通りから目黒通りまで歩きました。

開花4日目ですが、ここのところ寒い日が続いていることもあって、まだ1分咲き?といった感じでした。お花見の人もまだ少なくて、ゆったり見ることができました。

青い空によく映えます。

木によっても咲き具合はまちまちで、南側の木の方が少し早めに咲いているようでした。

ターコイズブルーの川面を背景に、ゴッホの「花咲くアーモンドの木の枝」をイメージして撮ってみました。

花冷えの日が続いているので、今年は例年より長く楽しめるかもしれませんね。

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川奈ホテルで洋食ランチ

2019年03月23日 | +静岡・愛知

さくらの里を散策した後は、森の中を抜けて少し北上し、海の見える川奈ホテルでお昼をいただくことにしました。

クラシックホテルらしい重厚なロビー。シーズンオフなのでゴルフを楽しむ人も少なく、落ち着いたたたずまいでした。大きな窓から庭園と、その向こうに相模湾が見渡せます。階段を下りて地下のグリルで外の景色を眺めながらランチを楽しみました。

マリリン・モンローとジョー・ディマジオが新婚旅行で訪れた時に食べたというオムライス。上にホテルのマークが刻印されています。最近のふわとろ系のオムレツではなく、昔ながらのしっかり焼き上げたオムレツでした。キノコのソースと蒸し野菜が添えられています。

私はクラシックホテルの定番、ビーフカレーをいただきました。写真はカレーを少しかけたところです。こちらも、最近のほろほろに柔らかいお肉ではなく、質感のあるお肉でした。あまり辛くなく、まろやかなお味です。

富士山と大島をあしらったお皿は、帝国ホテルやホテルオークラのインテリアも手掛けた繁岡鑒一(しげおか けんいち)さんのデザインで、昭和30年代から使われているそうです。

食後のコーヒーを楽しんだあとは、外に出てお庭を散策しました。菜の花がきれい♪ 棕櫚の木の向こうに海が見えます。

”岬の見える小道”というロマンティックな道がありました。なんだか赤毛のアンみたい。(アンは”恋人の小径”でした) 河津桜はすっかり葉桜になっていて、かわいい赤い実ができていました。

”陽光” という名のきれいなピンクの桜がちょうど見ごろでした。さくらの里で見た、伊東桜も咲いていました。

お庭からホテルの建物を望みます。空が暗くて残念。円く出ているのはサンパーラーです。

川奈には富士と大島、2つのゴルフコースがあります。こちらは富士コースです。風がありますが、海を眺めながらのプレイは気持ちがいいでしょうね。

館内には、開業からの歩みを紹介するコーナーがあり、写真パネルやポスター、食器類が展示されています。上は昔のダイニングの写真。戦後のGHQによる接収当時の写真などもあり興味深かったです。

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この後は135号を南下して、赤沢日帰り温泉館に向かいました。海を眺めながら、ゆっくり温泉でくつろぎました。屋内のお風呂も露天風呂もインフィニティ・プールのような造りになっていて、眺めがよく気持ちがよかったです。

これは1階のロビーからの眺め。お風呂は3階と4階にあります。あいにくのお天気ですが、霧に煙り、幽玄な風景でした。

この日はスーパームーンでした。おぼろ月ですが、帰りの車の中からパチリ。

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大室山麓 さくらの里

2019年03月22日 | +静岡・愛知

昨日は伊豆にドライヴに行ってきました。

あいにく一日中曇りがちで、時折小雨がパラついたり、かと思うと青空がのぞいたり、まるできつねとたぬきの化かし合いのようなお天気でしたが、幸い外を歩く時は雨に濡れずにすみました。里山や相模湾の素朴な風景を眺めながら、小さな春を満喫してきました。

まず訪れたのは、伊東の大室山麓にある「さくらの里」です。4万平方メートルの広大な敷地に、約40種1500本の桜が植えられています。染井吉野の開花にはまだ早いですが、秋~春にかけて何かしらの桜が咲いています。特に伊豆由来のローカルな桜にいろいろ出会えたのが、うれしかったです。

早咲き大島桜が満開でした。背景に見えるのは大室山。5000年前の噴火によってできた火山で、リフトで山頂まで登ることができます。緑が芽吹くと美しい山ですが、冬枯れの山もまた趣がありました。

早咲き大島桜。染井吉野と大島桜の交雑種です。楚々とした純白の花が美しい。顔を近づけると桜餅の匂いがしました。^^

寒桜はすでに花は終わり、葉桜になっていましたが、マイケル・ケンナ風の木を見つけて思わずパチリ。^^ 右後ろには伊東桜が咲き、その奥には染井吉野の林が広がっています。今はまだ硬くつぼみを閉ざしていましたが、昨日は東京でも桜の開花宣言があったので、来週あたりはきっとみごとな花が咲いているでしょうね。

左手前は寒桜の葉桜。ゆるやかな丘の向こうにピンクの花が見えたので、近づいてみました。

ピンクの愛らしい桜。木には熱海桜と名札がついていました。

その奥には、大きな桜の木がピンク色のみごとな花を咲かせていました。名札を見ると、城ケ崎桜とあります。冬枯れの大室山を背景に、夢幻の美しさに圧倒されました。

頬をぽっと染めたようなピンクが、なんとも愛らしい。

ぐーんと枝を伸ばして。

いつまでも眺めていたい風景でした。

これは大島桜。葉の塩漬けは桜餅に使われることで知られています。

こちらも今が見ごろの美しさでした。

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浅草 亀十さんのどらやき

2019年03月21日 | グルメ

家族が浅草に行った折に、おみやげに亀十さんのどらやきを買ってきてくれました。

デパートに出店があった時に運よく買ったことはありますが、浅草のお店はいつも長蛇の列なので、最初から買うのをあきらめていました。以前はここまで並んでいなかったと思いますが、これもSNSの影響でしょうか。平日の夜だったからか、なぜか残っていて並ばずに買えたそうです。

こちらのどらやきは、パンケーキのように大きめで、少し甘めのふかふかの生地が魅力。黒あんと白あんの2種類があります。この日 浅草に行くとは知らなかったので、思いがけなくてうれしかったです。

黒と白を半分ずついただきました。20秒くらい軽くチンしてもおいしいです。生地のふかふかとした食感と、あんの上品な、でもしっかりとした甘さがたまりません。私はふだんはたいてい黒あん派なのですが、このどらやきに関しては、黒も白も甲乙つけがたいおいしさです。

このふわふわの生地は、卵を別立てにして白身をメレンゲにしているのかな? 原材料を見ると膨張剤が入っているので、ベイキングパウダーも使っているかもしれませんね。お菓子作りが好きなので、いろいろ想像してしまいます。感動しながらおいしくいただきました。

最近、包装紙がシリーズ化しつつありますが...^^; 老舗の包装紙が大好きです。色使いと幾何学的な連続模様にときめきました。店名のロゴタイプもかっこいいですね。

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先日、ブログで教えていただいて、性格免許証なるものをやってみました。
ご興味のある方はコチラから。設問が多いですが、なかなかおもしろかったです。

う~ん、合っているような、いないような。
でも確実に言えるのは「朝から焼肉」はないですね。^^

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P.S. gooブログのスマホ版の仕様変更に対応して、プロフィール画像を追加しました。

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危険な情事 / 危険な関係 / アルバート氏の人生

2019年03月20日 | 映画

天才作家の妻 40年目の真実」(The Wife) での演技が記憶に新しいグレン・クローズ。これまでアカデミー賞に7回もノミネートされている演技派の女優さんで、今年こそ受賞との呼び声が高かったですが、逃してしまったのはほんとうに残念でした。

かくいう私も「ガープの世界」は見ているものの、あまり記憶になく... この機会に代表作をいくつか見てみました。

危険な情事 (Fatal Attraction)

1987年にヒットしたサスペンス映画。マイケル・ダグラスと共演しています。マイケル演じる弁護士ダンと仕事を通じて知り合ったアレックス(グレン・クローズ)は、ダンに大人の関係を持ち掛けます。ダンはその言葉通り、一夜限りのつきあいのつもりでしたが、アレックスは本気になって、ダンにつきまとうようになり...というお話です。

アレックスのことばを真に受けて、浮気するダンが悪いといってしまえばそれまでですが、たしかにちょっと気の毒だな...とも。ストーカーの草分けですね。^^; ダンの浮気を知って妻も怒りますが、最後はあまりにしつこいアレックスにいっしょに反撃するうちに、不思議な連帯感が芽生えます。

バスタブから死んだと思ったアレックスがざば~っと起き上がる場面では、夜中だというのに驚いて悲鳴を上げてしまいました。ご近所から通報されなくてよかった~。そういえば昔はこの手の驚かせ系の映画、結構あったなーと懐かしくなりました。なかなか、おもしろかったです。^^

危険な関係 (Dangerous Liaisons)

コデルロス・ド・ラクロの原作は何度も映画化されていますが、これは1988年の作品で、グレン・クローズのほか、ジョン・マルコヴィッチ、ミシェル・ファイファー、ユマ・サーマン、キアヌ・リーヴスが共演しています。18世紀後半のフランス貴族社会を舞台にした、スキャンダラスでどろどろした恋の駆け引き劇です。

こちらはフィクションですが、ちょっと「女王陛下のお気に入り」(The Favourite) に似ているかな? 衣装はすてきでしたが、映画自体は私には合いませんでした。ただ人の気持ちを弄んでいるだけで、結局誰も幸せにならないというのがなんとも...。裏に政治的駆け引きがある分、女王陛下~の方がまだよかったです。

でもこれだけ何度も映画化、舞台化されているということは、いつの世にも人々の心をとらえる魅力ある物語ということなのでしょうね。

アルバート氏の人生 (Albert Nobbs)

19世紀のアイルランドを舞台にした、2011年公開のヒューマンドラマ。なんとも哀しい物語ですが、心に響く作品でした。私生児として生まれ、14歳で家と家族を失ったアルバート(グレン・クローズ)は、男たちに乱暴されたのを機に、身を守るために男として生きていくことを決意します。

勤務先のホテルで、ペンキ職人のヒューバート(ジャネット・マクティア)が実は女性で、結婚もしていると知り、アルバートも同僚のヘレン(ミア・ワシコウスカ)との結婚生活を夢見るようになります。ヘレンの恋人ジョー(アーロン・ジョンソン)は、アルバートの恋心を利用してお金を巻き上げようと、ヘレンをそそのかしますが...。

この時代に女性がひとり生きていくことがいかにたいへんだったか。男として生きなければならなかったアルバートもですが、恋人に捨てられ、子どもを抱えてホテルでただ働きをしていくしかないヘレンも、あまりに気の毒でした。でもラストは幸せの光明が見えて、ようやく救われました。

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たゆたえども沈まず/スイート・ホーム/ファミリー・ライフ/鉄の骨

2019年03月19日 | 

最近読んだ本から4冊、感想をまとめて書き残しておきます。

原田マハ「たゆたえども沈まず」

これまでルソー、モネ、ピカソなど、画家たちをモデルに小説を書かれてきた原田マハさん。本作のテーマはゴッホです。舞台は19世紀末のパリ。日本画商の林忠正と、助手の加納重吉。画家のフィンセントと弟のテオ。ゴッホの絵でおなじみのゴーギャンやタンジー爺さんも登場する、史実をもとにしたフィクションです。

加納重吉は架空の人物で、ゴッホ兄弟と林忠正をつなぎ、本作の狂言回し的な役割を果たしています。忠正とゴッホに交流があったことは実際には明らかではないそうですが、本作では忠正の影響で浮世絵と日本に魅せられたゴッホが、自分の作品が誰からも認められないという苦悩の中で、日本に移住したいと望みます。

しかし忠正がゴッホに勧めたのは南仏アルル。ゴッホの才能にここまで惚れ込む忠正が、ゴッホの絵を一枚も買わないというのは不自然ですが^^; 史実ではゴッホの絵は生涯で一枚しか売れていないのでしかたがないですね。フィンセントとテオの兄弟愛、印象派美術における日本人画商の活躍と苦悩など、心に残る作品でした。

原田マハ「スイート・ホーム」

原田マハさんの作品はこれまで何冊も読んでいますが、アートが題材ではない作品を読むのは初めてです。本作は、宝塚の高台の住宅街にある、小さな洋菓子店を舞台にした連作短編集です。美しい町と愛あふれる人たち。あまりにいい話すぎて、ちょっと物足りなさも感じましたが...

最後の初出のページを見て納得。これは阪急不動産のHPに連載されていた小説なんですね。作家さんは、ちゃんとクライアントの希望に沿った小説が書けるものなのだな...と、私はそのことに感心しました。全編にわたる、関西弁のやわらかい響きが心地よかったです。

アキール・シャルマ 小野正嗣・訳「ファミリー・ライフ」

70年代にインドからアメリカ東海岸に移り住んだ、移民の家族が抱えた試練の物語。作者の自伝的小説です。インド系アメリカ人作家のジュンパ・ラヒリさんの「停電の夜に」と、訳者の小野正嗣さんの「九年前の祈り」が好きなので興味を持ちました。重くて救いがないですし、読後感も決してよくはないのですが、こういう内省的な小説は嫌いではないです。^^

輝く未来が待っているはずのアメリカで、優秀だった高校生の兄ビルジュがプールの事故で全身不随の寝たきりとなってしまい、それから家族の長い介護生活がはじまります。アルコールに溺れる父と、介護に疲弊する母。そうした中で祈ること、書くことにささやかな喜びを見出す少年アジェ。

家族に苦難を与えたのもビルジュならば、家族をひとつにつないでいるのもまたビルジュなのだと思います。ビルジュが愛のよりどころであり、家族が帰る場所なのかもしれません。

池井戸 潤「鉄の骨」

池井戸潤さんのお仕事小説。本作のテーマは、談合です。大学の建築学科を出て中堅ゼネコンの一松組に入社した富島平太は、現場での仕事にやりがいを見出し始めた数年目に、業務課への異動を命じられます。そこは通称 談合課とよばれる部署で、平太は公共工事の入札に向けて水面下での戦いに巻き込まれていきます...。

実際の建設業界は、もっとどろどろした恐ろしい話があるのでしょうが、そこは池井戸さんの小説なので、技術力とアイデアを強みに正々堂々と渡り合っていく、気持ちのよいストーリーになっています。初心者向けへの談合のレクチャーになっていますし、主人公の成長物語としても楽しく読めました。

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千駄木腰塚さんでお買いもの &谷中ぎんざ散策 

2019年03月18日 | おでかけ

先日、急に思い立って千駄木・谷中まで出かけてきました。家を出る時は雲ひとつない青空でしたが、地下鉄の千駄木駅を出ると、空が真っ暗。間もなく雨がぱらぱらと降り始めました。幸い一時的な雨でしたが、傘があってよかったです。

この日の一番の目的は、以前から気になっていたお肉の千駄木越塚さんを訪れること。あわせて谷中ぎんざもぶらぶらしたいと思っていました。谷中ぎんざは久しぶりでしたが、いつもながらの大賑わい。バッグ屋さんのMOTHERHOUSEが出店していたり、トルコ雑貨のお店ができていたり、いろいろ発見がありました。

まずは、千駄木腰塚さんへ。ブログで教えてくださる方がいて、以前からこちらの自家製コンビーフやベリーハムを食べてみたいと思っていました。精肉も充実していましたが、クーラーボックスがなく家まで持ち帰るのが心配だったので、この日は加工肉ばかりいろいろと。

豚バラ肉で作った人気のベリーハムはスライス、しゃぶしゃぶ、厚切りと3種類。この他、リオナソーセージ、フランク、コンビーフ、コンビーフを使ったルーベンサンド。どれも少しずつにしましたが、全部で結構な量になりました。しばらく楽しめてうれしいです。

お店を冷かしながら谷中ぎんざの商店街を抜けて、夕やけだんだん(階段)の上からパチリ。この頃には雨も上がってよかったです。改めて見ると電線がすごいことに...@@ これもまた、ザ・日本の風景ですね。

夕やけだんだんを上ったところにある、暮らしの道具 谷中松野屋さん。ブリキのたらいや洗濯板など、昭和の名品がいろいろあります。洗濯板は、息子の靴下やワイシャツの首回りを洗うのにどれだけ役に立ったことか...

この日はスニーカー用にブラシを買いました。毛が密にあってすごくいいものです。下のバターナイフは、竹工芸 翠屋さんで見つけました。

さらに日暮里駅方面に歩いて、佃煮舗 中野屋さんではぜの佃煮と、とら豆の甘煮を購入。

そして、中野屋さんの向かいにある谷中せいべい 信泉堂さんでおせんべいを。中野屋さんも、信泉堂さんも、包み紙がまた味わいがあってすてきです。

***

この日の夜は、谷中ぎんざの肉のすずきさんで買ったコロッケとメンチをいただきました。

コロッケ屋さんだけで何軒もあったので、直観でこちらにしましたが正解でした。ちょっと多いかな?と思いきや、結局ペロリと食べてしまいました。

こちらは越塚さんのルーベンサンド。自家製コンビーフがサンドしてあります。

後日いただいたものは、また改めてご紹介させていただきますね。

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