セレンディピティ ダイアリー

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SITAARA Grove &ドーサの魅力

2024年03月30日 | グルメ

新宿に用事があって出かけた折に、新宿高島屋に入っているインド料理店 SITAARA Grove (シターラ グローブ) でお昼をいただきました。この日はなんとなくエスニックの気分でしたし、こちらのインド料理がとてもおいしそうだったので。

好きなカレーが2種類選べるセット。私以外のお客さんほぼ全員が、このセットをたのんでいました。^^ カレーは8種類から選べて、これはスパイシーチキンとラムです。見た目はほとんど同じに見えますね。

私はドーサのセットにしました、ドーサは、南インドでポピュラーなクレープのようなお料理です。ドーサが好きで、メニューにあるとたのむことが多いのですが、こんなに大きなドーサは初めて見ました。大きくくるんと、筒状に巻かれています。

手前左は、カレーで味付けしたポテト。手前右は、サンバルという豆と野菜のカレースープ。ちょっと隠れていますが、ドーサの向こうにある白いディップは、ココナツのチャツネ。どれもドーサに合わせるポピュラーなお料理です。

ドーサをちぎってサンバルにディップしたり、チャツネをサンバルに入れてみたり、ドーサでポテトを包んでみたり。おいしくいただいて大満足でした。

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ドーサを初めていただいたのは、学生時代に赤坂のインド料理店でした。以来なかなかお目にかかれなかったのですが、最近はインドの方の増加とともに、本格的なインド料理のお店も増え、ドーサがメニューにあることが多くなってきた気がします。

ドーサとひとことで言ってもお店によってさまざまですが、ポテト、サンバル、チャツネをあわせるのは変わらないでようです。過去に記事にしたドーサをご紹介しますね。

南インドの定食と軽食 三燈舎 (2021-01-22)

神田神保町の三燈舎さんのドーサ。三角形に折られているのがめずらしい。中にひき肉のカレーが包まれていたようです。チャツネが4種類もありますね。下に添えられている葉っぱもすてきです。

Tamarind @GINZA SIX (2017-05-14)

ギンザ シックスに入っている、タマリンドさんのドーサ。こちらは見た目が柔らかそうで、ほんとうにクレープみたい。中にポテトが包んでありました。ワダという甘くないドーナツ状のパンが添えられています。

南インド料理は野菜を使ったものが多く、さっぱりとしているのが私好みです。

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函館 五島軒の洋食 ~ トラピスチヌ修道院

2024年03月23日 | +函館

2年がかりになってしまった函館旅行記もようやく最終回です。これまでの記事はこちら。

1.函館ひとり旅 ベイエリアから元町へ
2.暮れなずむ元町 ~ 函館の夜景
3.函館朝市の風景 ~ 紅葉の五稜郭
4.箱館奉行所 ~ 五稜郭タワー ~ 函館麺厨房あじさい
5.函館元町洋館めぐり ~ 立待岬
6.大沼国定公園散策

函館最後の夜は、創業1879年の老舗洋食店「五島軒」で夕食をいただきました。

歴史を感じる佇まいに、わくわく期待が高まります。五島軒は函館の老舗洋食店としてお名前を存じ上げていましたが、こちらのレトルトカレーは函館みやげとしても有名ですね。正確には「五島軒」は会社の名前で、本店の名前は「レストラン雪河亭」といいます。

店内は古めかしくゴージャスな作りで、待合室が広々としているのがさすが老舗の貫禄です。私はディナーの開店5時に予約していましたが、女性のひとり旅といった風情のお客様が比較的多く、みんな考えることは同じなんだなーと実感しました。

繰り返しになりますが、こういうお店は女性ひとりでも入りやすくて安心です。

私は、お店の名物料理が少しずつ楽しめる「明治の洋食&カレーセット」を予約していました。イギリス風ビーフシチュー、コーンポタージュ、洋食プレート(カニクリームコロッケ、海老フライ、ビーフシチュー、温野菜)サラダ、一口デザートという組合せです。

正直いうと全部一度にトレイにのせて運ばれてくるのが、なんだか給食みたいだなーとちょっと興ざめだったのですが(できればコースのように少しずついただきたかった)効率を考えるとしかたがないのかもしれませんね。とはいえお料理はおいしかったです。

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最終日の朝、お風呂でゆっくりくつろいでから、いつものようにラウンジで休んでいると

あら! はるか遠くに大沼国定公園で見た駒ケ岳が見えることに気がつきました。毎日見ていた函館港の風景なのに、昨日までとは違って見えて感動しました。

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ホテルをチェックアウトしてから、旅の最後に、函館空港近くにある「天使の聖母 トラピスチヌ修道院」に立ち寄ることにしました。函館駅前からのんびりバスに揺られて行きます。

トラピスチヌ修道院は、トラピスト会系の女性修道院。観光地ではないので、修道院の建物の中に入ることはできませんが、建物の外と資料室などを見学することができます。

函館といえば、トラピストクッキーが有名ですが、トラピストクッキーは函館の隣の北斗市にある男性修道院、トラピスト修道院で作られています。

トラピスチヌ修道院ではマダレナ (マドレーヌ) が作られているということですが、すべて手作りのため量産できず、すぐに売り切れてしまうこともあるようです。

トラピスチヌ修道院を象徴する、聖テレジアの像

たいへん静かで、神聖な空間でした。人の気配がまったく感じられなかったので、この建物の中で、今この時も、修道女の方々が日々のお務めに励み、祈りをささげているというのが、信じられない思いでした。

修道院の正門を入ってすぐのところに、大天使聖ミカエル像。

空港行きのバスが来るまでまだしばらく時間があったので、トラピスチヌ修道院の向かいにある「函館市市民の森」を少しだけ歩きました。とても全部歩けないほどの広大な公園ですが、きれいな紅葉を見つけて思わずパチリ。

これで函館旅行記はおしまいです。長々とおつきあいくださり、ありがとうございました。

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マティス 自由なフォルム @国立新美術館

2024年03月17日 | アート

招待券をいただいて、乃木坂の国立新美術館で開催中の「マティス 自由なフォルム」展に行ってまいりました。

ポスターのメインビジュアルは「ブルーヌードIV」(1952) 。オルセー美術館所蔵、マティスの切り絵の代表的作品です。肉体賛歌を感じる、私も大好きな作品です。今回の美術展ではニースのマティス美術館が所蔵する作品が多く展示されていました。

マティス展は、思えば昨年の夏に行ったばかりですが

【過去記事】マティス展 (2023-08-02)

今回は特に、舞台衣装やタペストリーの数々が心に残りました。また、前回映像で見たヴァンスのロザリオ礼拝堂を、再現展示で体感できたのも楽しかったです。絵画のみならず、総合芸術家としてのマティスの魅力を堪能しました。

これはマティスの作品ではなく、マティスの所有品で「赤いムシャラビエ」というタイトルの北インドのタペストリーです。ムシャラビエというのはアラブの格子出窓だそうですが、刺繍とアップリケが施され、透かし模様の入った手の込んだものでした。

エキゾチックな赤色がいかにもマティス好み。このタペストリーが背景に描かれたマティスの作品「小さなピアニスト、青い服」(1924) と並んで展示されているのも、おもしろい趣向でした。

ストラヴィンスキーが作曲したモダンバレエ「ナイチンゲールの夜」が1920年にパリで初演された時、マティスが美術と衣装を担当しました。クラシックバレエとはひと味違う衣装が斬新。バレエの映像も迫力があって、興味深かったです。

「ポリネシア、海」(1964)  1964年のマティスの切り絵をもとにしたタペストリーです。

ここから先の展示室は写真撮影可となっていました。

「花と果実」(1952-53) 写真だとお伝えしにくいですが、5枚のキャンバスを並べた大型の作品です。果実はどこに? 中央の左寄りに、オレンジ3つが3組描かれています。

テラコッタのタイルが12枚並べてあります。どれもマティスらしいカラフルな切り絵のモチーフです。ワカメ?のように見えるのは「パルメット」というヤシの文様のようです。

「蜜蜂」(1948) こういう幾何学的な作品、好きです。蜜蜂はどこに? おそらく白と黒の四角で構成されているのが蜜蜂を表しているのだと思います。

前回のマティス展と同様、ヴァンスのロザリオ礼拝堂に関する展示です。マティスは礼拝堂の調度品だけでなく、司祭服一式もデザインしました。色違いで6種あり、こちらは白地の司祭服一式です。海藻類のフォルムがデザインされているということです。

フィナーレを飾るのは、ヴァンスのロザリオ礼拝堂の再現展示です。前回のマティス展で見た映像が、立体的に再現され、臨場感をもって体感することができました。

ライティングで、朝から昼、夕方、そして夜へと日光の移り変わりが表現され、真っ白な礼拝堂内に反射する、青と黄色のステンドグラスの模様がとてもきれいでした。

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横浜中華街 福臨閣さんで飲茶を楽しむ

2024年03月10日 | グルメ

横浜に用事があって出かけたついでに、横浜中華街でお昼をいただくことにしました。いつものパーキングに車を停めて中華街大通りに向かうと、すでに大勢の観光客で大賑わい。熱気に飲み込まれそうになりましたが

この日は飲茶にしようと決めていたので、あまり迷わず目に留まった 福臨閣 (ふくりんかく) さんに入ったところ、あっけなく待たずに席に着くことができました。お昼にはまだ早い時間だったのがよかったのかもしれません。

お客様がいなくなったところを見計らってパチリ。中華街らしい赤を基調にした華やかなお店も楽しいですが、こちらは精巧な細工を凝らした欄間や仕切り壁が美しく、クラシックな佇まいが落ち着けました。

福臨閣さんは広東料理のお店で、一般のお料理もたくさんあり、特にフカヒレが一押しのようでしたが、私たちは飲茶のメニューを見て、片っ端から選びました。人数が少ない時は、少しずついろいろなお料理が楽しめる飲茶はうれしいですね。

海鮮入りライスペーパー揚げ。見た目は春巻きに似ていますが、柔らかい皮の中に、魚介がごろごろ入ったコロッケ風の一品です。

海老蒸し餃子。飲茶でははずせない一品。薄皮に透けた海老のお色が美しく、ぷりっとした食感が楽しめました。

お茶はジャスミンティをいただきました。蓋を開けると、陶器の茶こしが入っていて、その茶こしを蓋の上にはずしていただきます。お茶はお湯を差して何杯でもおかわりできます。

カニ卵入り焼売。皮の薄黄緑色にカニ卵の赤が映え、おいしくいただきました。

夫の大好物の春巻き。巻き方の美しさ、パリッとした食感はプロならでは。

小籠包。れんげを持ってきていただいて、熱々のスープがこぼれないようにいただきました。

これも夫の大好物の叉焼まん。甘辛く味つけした叉焼は、肉まんとはひと味違うおいしさ。

これをご存知の方は、同世代でいらっしゃるかもしれません。夫と懐かしい~、まだあるんだね、と盛り上がりました。昔は呼出しボタンはついてなかったような... 進化しているんだね、と感心しました。

飲茶のお料理を一気に平らげた後、最後の〆に海鮮焼きそばをいただきました。小さな中華鍋に入っているのがかわいい。魚介もちゃんと2つづつ入っていて、けんかせずに?分けられました。^^

中華街では春節の飾りがまだ飾られていて、余韻を楽しむことができました。横浜中華街は、老舗が閉店する一方で、新しいお店が続々とできていて、栄枯盛衰を感じますが、何度訪れても楽しい場所です。

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Trattoria motomu.N 自由が丘の小さなトラットリア

2024年03月09日 | グルメ

自由が丘は身近な街ですが、時間を気にせず、あてもなくぶらぶらしながら、たまたま見つけたお店でお買い物したり、食事をしたりするのはほんとうに久しぶりでした。

いつの間にか、時間に追われる日々の中で、知っているお店で効率的にお買い物したり、食事をしたりするのが当たり前になっていたような気がします。

資生堂パーラー~ヤマダ電機のある通りは、近年こじんまりとしたおしゃれなビストロやトラットリアが次々とオープンしているエリア。どこにしようかな~と行き来しながら、前から気になっていた Trattoria motomu.N (トラットリア モトムN) に入ることにしました。

コンクリートのシンプルな外観。5席くらいのカウンターと10人くらいのテーブル席だけの小さな小さなイタリア料理店ですが、焼きたての自家製フォカッチャ、ワインにあうおいしい前菜の盛り合わせなど、何度も通いたくなる魅力的なお店でした。

焼きたて、湯気ほかほかのフォカッチャ。あまりにおいしくて、久しぶりにホームベーカリーでフォカッチャが焼きたくなり、この日は富澤商店に寄って強力粉やイーストを買って帰りました。

前菜の盛り合わせ。この日はとても寒かったので、温かい前菜を4種用意してくださったとのこと。揚げたポテトに自家製リコッタチーズ。じゃがバターのようですが、より洗練されたお味でした。

となりはあやめかぶ、そして芽キャベツ。オリーブオイルで蒸し煮にしているのでしょうか。家でもよくやる大好きなお料理法です。そのとなりはお野菜とお豆をくたくたに煮たもの。素朴な風合いでとてもおいしかったです。

奥は冷たい前菜です。まぐろのカルパッチョ、レバーパテとドライのいちじく、テリーヌ2種。

どれもワインに合うお料理だったので、グラスでワインをいただきました。お店のスタッフのお勧めでいただいたのはオーストラリアのナチュラルワイン、RICCA TERRAです。ラベルのデザインもすてきでした。

パスタを2種類選んでシェアしたら、最初から2つのお皿に分けてくださいました。こちらはサルシッチャとキャベツのコンキリエです。サルシッチャに使われているセージが香り高いパスタ。春キャベツもそろそろ出始めていますね。

魚介のイカ墨のラグースパゲティ。細かく刻んだ魚介にイカ墨がからみ、風味豊かな一品でした。

食後にはイタリアンコーヒーとビスコッティ。ビスコッティをコーヒーにディップしながら、おいしくいただきました。

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Restaurant & Bar TOKi 奈良の食材を使ったスペイン料理

2024年03月02日 | グルメ

夫の誕生日のお祝いランチに、まだ~むさんに教えていただいた奈良のアンテナショップ「奈良まほろば館」2階にある Restaurant & Bar TOKi に行ってまいりました。奈良まほろば館は、以前は日本橋室町にありましたが、いつの間に新橋に移転していたのですね。

室町にあった時はたしかショップのみだったと記憶していますが、今回レストランができて、とてもうれしいです。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと食事が楽しめる、洗練された大人の空間でした。

席数が抑えられていて、静かにくつろげるのがよかったです。テーブルの上のナプキンが、きちんと折られているのではなく、ふわっと泡のように置かれていたのが新鮮でした。

こちらのお店は、奈良にあるスペイン料理レストランとのコラボレーションで、奈良の食材を使ったモダンなスペイン料理がいただけます。週末はランチ、ディナーともにコースのみとなっています。

テーブルの上に置かれた本日のコース名は「奈良・東京・スペイン『冬』」とありました。蛇腹に折られたメニューに、謎めいたお料理名が書かれていて想像をかき立てます。メニューを押さえているのは、シャーレー風のガラス器に入った薬師寺の石です。

飲み物は、夫は奈良の日本酒「大倉」をいただきました。少し重さのある日本酒で、力強さを感じるお味です。酒器は奈良県の赤膚焼。端正な美しさに見惚れました。

私は、橘花 KIKKA GIN という奈良のクラフトジンを、トニックウォーターで割っていただきました。柑橘系の清涼感があって口当たりよく、私の好きなお味でした。お食事にもよく合いました。

さて、最初のひと皿は「分解再構築 カンパチ・春菊・白菜」というお料理です。なにやら難し気な名前ですが、私はスペインのエル・ブリのお料理を思い出しました。

というのも、これは日本の鍋料理を分解し、前菜に再構築したお料理なのです。湯引きしたカンパチ、春菊のソース、生の白菜の薄切りに、りんごの薄切りをあわせ、鍋特有の白菜の甘さを表現。そして、ねぎのような細い薬味が添えられていました。

「冬の香りのソパ 土の香りの芋」という名のお料理です。ソパとは、スペイン語でスープのこと。冬野菜のねぎを使ったポタージュの中に白子、上に香ばしいお芋のチップスが添えられています。

器は奈良県の赤膚焼。2月にちなんで器の外側に「福は内」と小さく書かれ、スープを全部いただくと、器の底になすびの形のおかめの絵が現れる、という遊び心あふれる演出でした。

「秋に咲き、冬に楽しむ」という名のお料理。タイトルはスペイン料理にかかせない、サフランのことを指しています。お料理は、奈良の名産、三輪そうめんを使ったパスタ料理で、サフランを使ったソースであえてあります。

右に添えられているのは、北海道産の牡蠣。牡蠣も冬には欠かせない食材ですね。サフランとは意外な組合せですが、よく合いました。

「バカラオ・ピルピル 結崎ネブカ」お魚料理です。バカラウとは、干し鱈のことです。以前、ポルトガル料理にはまっていた時に、バカリャウ(干し鱈) をよくいただいたのですが、スペインも地理、文化が近いので干し鱈をよく食べるのですね。

【過去記事】ポルトガル料理を楽しむ (2009-11-25)
      渋谷「マヌエル」のポルトガル料理 (2013-06-11)

ピルピルというのは、もどした干し鱈を焼いた時に皮が縮む時の音、結崎(ゆうざき)ネブカは大和野菜(奈良の野菜)のねぎです。

お肉料理の「鴨と蕎麦」。肉厚の鴨肉がとてもおいしかったです。スタッフの方が、途中でグラスに入ったわさびの一口かき氷のようなものを持ってきてくださって、それを鴨肉の上にのせて、味変していただきました。

デザートは「タルタ・デ・サンティアゴと奈良の栗」。タルタ・デ・サンティアゴはスペイン伝統菓子のアーモンド・ケーキですが、泡々で隠れていますね。左は奈良の栗を使ったアイスクリームです。鹿の絵の描かれたかわいい食器は、こちらも赤膚焼です。

食後の飲み物はコーヒーなどもありましたが、せっかくなので奈良のお茶3種類の中から、紅茶(奥)とほうじ茶(手前)をいただきました。色が淡くて驚きましたが、お味はまぎれもなく紅茶とほうじ茶。まろやかで優しいお味でした。

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