セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

cafe Felice @GARDEN SQUARE

2019年12月30日 | グルメ

用事で近くまで行ったので、気になっていた練馬区の GARDEN SQUARE でお昼をいただくことにしました。緑豊かな広い空間にある、カフェ、イタリアンレストラン、お花屋さんが融合した施設です。最寄り駅は西武線の都立家政とのことですが、敷地内に駐車場があります。

文京区の oto no ha Cafe にちょっと似ていますが、oto no ha Cafe がシンプル&ナチュラルテイストなのに対して、こちらはヨーロピアン&アンティークテイストといった感じ。建物がグリーンに覆われていて、趣のある佇まいです。

時間が早くて、2階のイタリアンレストランはまだオープンしていなかったので、1階の cafe Felice (カフェ・フェリーチェ) に入りました。

むき出しの高い天井に鉄骨の柱と、倉庫のような造りですが、マスタードイエローの壁にタイル敷の床、ダークウッドのインテリアとところどころに配された観葉植物で、温かみのある空間でした。南側は一面大きな窓となっていて、外にはテラス席、その先に緑のお庭が広がっています。

ランチのメニューは、ピザやキッシュなどの軽食が中心です。2種類選んでシェアしていただきました。

寒い日だったので温かいものがいただきたくて、グラタンにしました。ねじねじパスタに、野菜や海老、小柱などが入っています。ソースはさらりとしていて重すぎず、食べやすかったです。私は特にキャベツが甘くて気に入りました。

サルシッチャ(イタリア風ソーセージ) ときのこが入ったカプリチョーザ。きのこの風味を生かした深々とした味わいで、今の季節にぴったりのピッツァでした。

これにバターロールとくるみのパンがつきました。こちらのお店はパン屋さんも併設されていたので、帰りに買っていきました。

食事のあとに、お庭の方も散策してみました。冬なのでお庭も休眠中でしたが、春から夏にかけては、きっとお花や野菜でにぎやかになるでしょうね。

席にもどって食後のコーヒーをいただきました。

小道のはさんで反対側に園芸ショップ&お花屋さんがあります。こちらもお花の並べ方がそのまま絵になって、すてきでした。

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おでん割烹 稲垣

2019年12月28日 | グルメ

国立劇場で歌舞伎を見た後は、ブログで教えていただいて以前から行ってみたかった半蔵門のおでんの名店「おでん割烹 稲垣」さんを訪れました。

冬は予約ができないとうかがっていましたが、舞台が終わって9時をまわっていたので、さすがにそこまで混んでなくてすぐに席に案内していただけました。とはいえお店はほぼ満席で、年末らしくにぎやかに盛り上がっていました。

こちらでは関東風、関西風、名古屋風と3種類のおでんがいただけるのが魅力的。おでん以外のメニューも充実していました。

まずはビールと日本酒で乾杯。お酒は京都・伏見の "玉乃光” をいただきました。突き出しは野菜の煮びたしです。ほうれんそう、きのこ、れんこんなど入っていましたが、あっさりとした上品なお味でした。おいしくておだしも飲み干してしまいました。

焼き茄子。ほんのちょっぴりお醤油をつけて。ジューシーでおいしい。

初めていただく名古屋風おでんです。たねは、牛すじ、焼き豆腐、こんにゃくにしました。味噌味でこってりしているのかと思ったら、意外にもあっさりさらりとしたスープで驚きました。牛すじはほろほろと崩れるほどの柔らかさでじんわりと味わい深いおいしさでした。

関西風のおでんです。たねは、大根、ロールキャベツ、紅しょうが天にしました。大根は是非関西風で食べてみたかったのです。ロールキャベツも鶏ひき肉の繊細なお味でした。どのおでんもですが、お店の方が全部2つにカットして持ってきてくださったのが、さりげない心遣いでした。

〆鯖です。旬の鯖は、身がむっくりと脂がのっていておいしい。

最後に運ばれてきたのは関東風のおでんです。たねは、さつま揚げ、海老団子、いか天にしました。これは我が家のおでんに近く、ほっとするお味でした。

歌舞伎の感動をしめくくるのにふさわしく、ほろ酔いのいい気分でお店をあとにしました。

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チャップリン歌舞伎「蝙蝠の安さん」

2019年12月27日 | 舞台・音楽会

クリスマスの夜、国立劇場にチャップリン歌舞伎「蝙蝠の安さん」(こうもりのやすさん) を見に行きました。

今月の東京の歌舞伎は、大胆な新作3本です! 歌舞伎座では、玉三郎さんの白雪姫、新橋演舞場では風の谷のナウシカ。そして国立劇場ではチャップリンの「街の灯」を原作とする蝙蝠の安さんが上演されました。主演は松本幸四郎さんです。

チャップリンの街の灯が大好きなので、最初に新聞で知った時から気になっていましたが、一抹の不安も覚えていました。でもアメリカで映画が公開された1931年に本作が上演されたこと、主演の幸四郎さんが長年思い焦がれていた作品であることなど知って、どうしても見てみたくなりました。

国立劇場のロビーには、幸四郎さんとチャップリンが並ぶ等身大のパネルがお出迎え。

今年はチャップリン生誕130年の記念の年だそうです。そして12月25日がチャップリンの命日であることから、この日はお芝居のあとにトークショーもありました。

***

私がチャップリンの街の灯を見たのは、学生時代のリバイバル上映です。前知識なく見ましたが、ものすごく感銘を受けて、以来お気に入りの作品になりました。今もラストを思い出す度に涙ぐんでしまいます。

原作では、チャップリン演じるホームレスの男性が、盲目の花売り娘に恋をして、お金持ちの紳士のふりをして毎日彼女のもとに花を買いに訪れます。やがて彼女が最新の眼の治療が受けられるように、ボクシングの試合に出るなどして費用を工面しようとして...というストーリーです。

歌舞伎ではそのお話が、江戸を舞台に展開しますが、ボクシングが相撲になっていたり、車が籠になっていたり、なるほど~というアレンジでした。江戸時代にはお花屋さんはまだなかったそうですが、違和感なく、菊というのが日本的でよいなーと感心しました。

チャップリンならではのコミカルな場面もたくさんありました。特に幸四郎さんと、上総屋の旦那を演じる猿弥さんのの絡みには大笑いしました。そして、原作では号泣してしまうラストを、あえて駄洒落で締めくくって、感動しすぎないように?していたのに、幸四郎さんの思いを感じました。なんとなくフーテンの寅さんを思い出しました。

舞台のあとのトークショーも楽しかったです。幸四郎さんが考えた安さんのモノクロつぎはぎの衣装は、チャップリンと歌舞伎に対するリスペクトが表れていると感じました。

黒地に文字が書かれた布は、廓文章吉田屋の紙子の衣装からアイデアを取り入れたのだとか。ちょうど今年のお正月に、幸四郎さんの吉田屋を見たばかりだったので、大いに納得しました。舞台では文字の書かれた道具幕も登場しましたが、チャップリンのセリフがデザインされていたのも新鮮でした。

それからお花さんの手押し車は、シニアの方がスーパーに行く時に押しているショッピングカートから着想を得たそうです。おもしろいお話がいろいろとうかがえました。

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最高の人生のつくり方

2019年12月24日 | 映画

毎年クリスマスの食事とデザートの間に楽しむ映画上映会。今年はアマゾンプライムビデオで、ロブ・ライナー監督のこの作品を見ました。

最高の人生のつくり方 (And So It Goes)

どこかで聞いたタイトルだと思ったら、ロブ・ライナー監督作品にやたらと ”最高の人生の” という邦題がつけられているのですね。

最高の人生の見つけ方 The Bucket List 2007
最高の人生のはじめ方 The magic of Belle Isle 2012
最高の人生のつくり方 And So It Goes 2014

ごていねいに文字数までそろえていますが、シリーズものじゃないのに監督に失礼ですよね。本作は日本では劇場公開されなかったようですが、とてもよかった! 自分探しで迷走気味?の私の心に響くセリフや、共感できる場面がたくさんありました。クリスマスにぴったりのハートウォーミングな作品でした。

オーレン(マイケル・ダグラス)は、年を重ねて偏屈になった敏腕不動産ディーラー。亡き妻との思い出の家を売りに出していて、今は自分が所有する4世帯の集合住宅で暮らしています。隣の部屋に住むリア(ダイアン・キートン)は地元のレストランで歌う歌手ですが、ステージに上がるたびに亡き夫のことを思い出して泣き出してしまいます。

ある時、音信不通だったオーレンの息子が上司の不始末から刑務所に入ることになり、その間9歳の娘サラを預かって欲しいとオーレンのところに連れてきます。途方に暮れるオーレンを見かねたリアが、サラの世話を手伝うようになり...。

ストーリー展開はなんとなく読めますが、ベテラン俳優2人の演技がナチュラルで、最後まで安心して楽しめました。マイケル・ダグラス演じるオーレンはわがままな頑固じじいといった役どころですが、おしゃれで洗練されていてほんとうにかっこいい。ダイアン・キートンもお茶目でかわいらしくて、とってもチャーミングでした。

そして舞台となるコネチカットの住宅街と水辺の風景のなんて美しいこと! 私はニューイングランド地方が大好きなので、冒頭からハートを射抜かれました。オーレンがセカンドハウスをバーモントに持っているという設定もしびれます。

レトロな音楽も映画の雰囲気に合ってよかったです。オープニングと、サラが作ったショートフィルムに流れるのはジュディ・コリンズの青春の光と影(Both Sides, Now)。夫との思い出ではなく、自分自身について語り始めたリアがステージで歌ったのは The Shadow of Your Smile。映画「いそしぎ」のテーマ曲ですが、映画も歌も大好きです。

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ローストターキーのクリスマス 2019

2019年12月22日 | 料理

毎年、12月23日の天皇誕生日にクリスマスのお祝いの食事をいただいていましたが、今年から祝日ではなくなったので、週末の21日にお祝いしました。

ローストターキーをメインディッシュに、イエス様の生まれたベツレヘムにちなみ、ほんのちょっぴり中東テイストを取り入れるのが我が家流。今年は、クミン、クスクス、デーツ(なつめやし)を使いました。

テーブルフラワー。

3種のブルスケッタ。バゲットは、渋谷スクランブルスクエアのTHIERRY MARXで購入しました。薄切りにして軽くトーストしておきます。手前から、プチトマトとクスクスのマリネ、きのこのアヒージョ、菜の花のアーリオオーリオをのせました。

ミックスナッツのメイプルシロップがらめ。スキレットでクミンシードとミックスナッツを乾煎りし、メイプルシロップをかけてからめます。フィンガーフードにぴったりです。

デーツ(なつめやし)のベーコン巻き。半割りにしたデーツを、幅半分にカットした薄切りベーコンで巻き、オリーブ油を薄くひいたスキレットで転がしながら焼きました。

野菜のマリネ3種。手前からキャロットラペ、みょうがの甘酢漬け、赤キャベツのマリネです。

セビーチェ。南米でポピュラーな魚介のマリネサラダです。いろいろな組み合わせやレシピがありますが、今回は薄切りにした鯛のお刺身に、ゆでじゃがいも、プチトマトを合わせ、細かく刻んだパセリ、にんにく、アンチョビを混ぜたドレッシングをかけました。

少しずつ盛り合わせていただきます。

食べかけで失礼します。スペインのスパークリングワイン、フレシネで乾杯しました。

スープは白菜とベーコンのチャウダーです。上に青ねぎとピンクペッパーをトッピングして、クリスマスカラーに仕上げました。

メインディッシュはローストターキーです。約3.7kgのターキーにスタフィング(香味野菜・パン)を詰めて、160℃のオーブンで4時間焼きました。作り方の詳細はコチラ

付け合わせをセットしておきます。今年は野菜のグリル(かぼちゃ・舞茸・しめじ・しいたけ・プチトマト・スナップえんどう)にしました。

切り分けたターキーをのせていただきます。ソースはハニーマスタード(レシピはコチラ)です。

デザートは、毎年ブッシュドノエル(ロールケーキ)を作っていましたが、2人だと食べ切るのがたいへんなので、今年は直径15㎝の型でガトーマジックを作りました。

フランス生まれの魔法のケーキで、ひとつの生地からフラン(プリン)・カスタードクリーム・スポンジの3層に分かれます。ぷるん、とろり、ふわふわの3つの食感を楽しみました。

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かぼちゃを使って きんぴら&ぎゅうぎゅう焼き

2019年12月18日 | 料理

年内の試験が終わって、ちょっとほっとしたところです。(年明けにもありますが)
秋に作ったかぼちゃのお料理から、まとめてアップします♪

揚げびたしです。いつもはこのほかに茄子やいんげんを入れることが多いですが、この日はたまたま家にあったかぼちゃ、れんこん、万願寺唐辛子を入れて作りました。歯応えの違いも楽しめて、よい組み合わせでした。

これは、お休みの日のお昼に用意した天丼です。海老、茄子、かぼちゃ、ピーマンをそれぞれ天ぷらにしました。熱いうちに濃いめのおつゆにディップして、丼のごはんの上にのせます。たれは上からも回しかけます。

この器は下が円錐につぼまっているので、ごはん少なめでもきれいに盛り付けられるところが気に入っています。

かぼちゃのきんぴら。甘辛のこっくりとした風味がかぼちゃによく合いますが、切り方を変えただけで煮物とはひと味違ったおいしさが楽しめます。最後に黒ごまをからめて。

家にある野菜と鶏肉を使ってぎゅうぎゅう焼きを作りました。レシピはコチラ

4年ほど前に一部で話題になったお料理ですが、簡単にできておいしいので、以来よく作っています。この日は冷蔵庫の中をのぞいて、かぼちゃ、じゃがいも、れんこん、赤パプリカ、ブロッコリー、しいたけ、にんにくを入れました。

鶏もも肉はひと口大にカットして塩こしょうをもみこみます。じゃがいもとかぼちゃが、事前に軽くチンしておきました。バットに彩りよく並べてオリーブオイルをぐるぐるぐる~と回しかけ、時々様子をみながらオーブンで30~40分焼きます。

いい感じにできました。お好みでハーブやチーズをのせてもおいしいです。シンプルなお料理なので、お気に入りのいいお塩を使うのがポイントですよ。(^_-)-☆

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Embassy Cafe & Dining (2019・秋)

2019年12月15日 | グルメ

先月久しぶりに、目黒・碑文谷にあるカルフォルニア・ダイニング Embassy Cafe & Dining にお昼を食べに行きました。前回訪れた時はまだオープンして間もない頃ですが、それからインテリアやメニューの大幅な見直しを行ったようで、重厚で落ち着いた雰囲気になっていました。

カルフォルニア料理というコンセプトはそのままに、オーガニックや産地直送のサラダビュッフェが新しくできていたのがうれしい。セットのメニューも充実していました。私たちはメインのお料理が選べるランチのセットをいただきました。

サラダビュッフェから取ってきた山盛りの野菜たち。生野菜だけでなく、根菜のローストや、蒸し野菜、ビーツ、冬瓜のスープ煮、マリネ、白菜のコールスローなどいろいろ。生野菜もコリンキー、スプラウトなど、めずらしいものがいろいろありました。

ドレッシングやトッピングが何種類もあったので、いろいろ試してみました。パンとスープもいただけます。

ドリンクはめずらしくワインにしました。すぐにメインのお料理が運ばれてきます。

私は、やわらかビーフの特製黒カレーライスをいただきました。写真には見えませんが、生野菜の下にごはんが入っています。

カレーとありますが、どちらかというとカレー風味のビーフシチューといった感じ。16時間煮込んだ牛バラ肉がとろけるように柔らかく、スパイスの複雑な味わいが楽しめておいしかったです。

ハンバーグ好きの夫は、アンガスハンバーグにしました。ソースが2種類から選べて、こちらはオニオンガーリックソースです。ボリュームたっぷりのハンバーグは、焼き加減もミディアムでパーフェクトでした。

食後にプチデザートがつきます。私は紅茶のシフォンケーキをいただきました。サイズがちょうどよく、最後までおいしくいただけました。

***

毎年クリスマスリースを作るワークショップに参加していますが、今年は忙しくて行けなかったので、その昔アメリカのドラッグストアで買ったクリスマスリースを出してきて飾っています。フェイクですが、サイズが大きいのでなかなか立派に見えます。

先週我が家で、季節はずれの冬バラがひとつだけ咲きました。しかも大輪のハート形のバラです。なんだかいいことがありそうな? と気持ちがうきうきしてきました。

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六盛 スフレ&カフェコーナー茶庭

2019年12月10日 | +京都

京町家でラーメンをいただいた後は、息子のリクエストで今度はスフレを食べに行きました。四条烏丸から東山二条までバスに乗ります。

豊かに水をたたえた美しい川の風景に思わず息をのみました。このあたりは岡崎といって、近くに平安神宮がありますが、周囲は落ち着いた住宅街です。この川は琵琶湖疎水で、この近くで鴨川に流れ込んでいます。

息子が行きたいと言ったスフレのお店は、琵琶湖疎水沿いにあります。なんとなくカフェ風のかわいらしいお店を想像していましたが、Google Mapsに導かれたお店は立派なお料理屋さんの造りです。番頭さんがお店の前に水を撒いていました。私たちの姿を見て「スフレですか?どうぞ、どうぞ」をお店に案内してくださいました。

こちらのお店は「六盛」さんという京料理の老舗で、美しい ”手をけ弁当” で有名だそうですが、別室の「スフレ&カフェコーナー茶庭」で、おいしいスフレがいただけます。

カウンターとお座敷のあるカフェは落ち着いた雰囲気で、私たちが入った時には、マダムやおじさまたちのグループがゆったりとお茶の時間を楽しんでいました。

窓の外には美しい緑。その間から琵琶湖疎水の水面がのぞいています。

スフレは、バニラ、抹茶、ショコラ、フロマージュ、季節のスフレとあります。私たちはバニラのスフレと飲みもののセットをいただきました。

スフレができるまで20分くらいかかるので、先に運ばれてきた飲みものをいただきながら気長に待ちます。手前のはスフレにかけるソースです。セットの飲み物は、私たちはコーヒーと紅茶をいただきましたが、ワインやスパークリングワインもあります。

じゃーん。スフレが運ばれてきました。ココットから、きのこのようにふくらんだスフレ。表面の焼き色もムラがなく、美しくなめらかです。

テーブルの上に置かれたインストラクションに沿っていただきます♪ まずはスフレの中央にスプーンで穴をあけまして、そこにかき混ぜたソースを流し入れます。ソースをからめつつ、いただくスフレはふわ~っ、しゅるしゅる~と口の中で泡のように溶け、はかなくも甘美なおいしさ。ぜいたくなひと時でした。

***

これで京都・城崎旅行記をおわります。長らくおつきあいくださり、ありがとうございました。

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和醸良麺 すがり

2019年12月07日 | +京都

詩仙堂を訪れた後、お昼は息子お勧めのラーメン屋さん「和醸良麺 すがり」さんに案内してもらいました。四条烏丸交差点からほど近い裏通りにあります。

古きよき京町家の建物をそのまま生かした、趣のあるお店です。わかりにくい場所にありますが、私たちが着いた時にはお店の前に20人ほどの列ができていました。(写真は食事のあとに撮ったものです)

これなら大したことないと思ったら、途中でお店の人が出てきて「あと2時間くらいかかります」とおっしゃいます。え~?!と思ったら、理由がわかりました。

入口を入ると、鰻の寝床のように奥まで細長い土間が続いていて、そこにもお客様が並んでいます。これはきっと伝統的な京町家の造りなのでしょうね。

そして土間を抜け、建物を出たところに坪庭があります。(そこにも人が続いています) 小さいながらも、石が敷き詰められ、水を張った石の鉢があり、草木が植えられ... ほっと落ち着く空間でした。

待っている人たちの中には外国の方も多かったですが、よく知ってるな~と感心しました。ちなみにあとで英語版の Trip Advisor をチェックしてみたら、Awesome, Fantastic などと絶賛されていましたよ。

1時間半ほど待って、ようやくお店の中に案内されました。シンプル和モダンなインテリアがかっこいい。席はカウンターがあるだけですが、スペースがゆったりとしていてくつろげました。注文は土間に並んでいる時に食券を買っておきます。基本のメニューはラーメン、つけめん、カレーラーメンの3種類。さらにトッピングを選びます。

私はふつうに、黒豚チャーシューのラーメンにしました。キャベツとニラというのがめずらしい。スープは豚骨でしょうか。こってりとしていて、でも重くなく、深々とした味わいがありました。細身のおしゃれな容器に入った数種類のスパイスが、引き出しの中にセットされていますが、カレーラーメンがあるからか、ガラムマサラがあるのがユニークでした。

息子はもつのラーメンに味玉をトッピングしました。ラーメンにもつってめずらしいですが、こちらのお店ではもつつけ麺が人気のようです。私は日頃はもつをまったく食べないですが、ひとつだけ味見したら、クセがなくておいしかったです。コクのあるスープによく合いました。

私たちのあと、数組でお昼の部は売り切れでした。ぎりぎりいただけてよかったです♪

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常林寺 ~ 下鴨神社 ~ 詩仙堂

2019年12月02日 | +京都

鴨川で納涼床を楽しんだあと、夫は翌日仕事が入って夜遅い新幹線で東京に帰ることになったので、翌日は息子と二人で京都ですごしました。

まずは、バスで出町柳まで行って、萩の寺で知られる常林寺さんを訪れました。萩はそろそろ終わりかけでしたが、境内を覆いつくす萩の茂みは圧巻でした。わずかに残った可憐な紅白の花々に、満開の頃はさぞ見事だっただろうと思いを馳せました。小さいながらも趣のあるお寺でした。

出町柳は、ちょうど賀茂川と高野川がYの字に合流して、鴨川となる場所でもあります。加茂大橋の上から合流地点をパチリ。ここまでくると山が目の前に迫り、京都が盆地であることを実感します。川はなかなかの早瀬でしたが、河原で遊ぶファミリーでにぎわっていました。

この合流地点のすぐ北に、下鴨神社があります。本殿に行くには、糺の森(ただすのもり)を通りますが、神社によくある鬱蒼とした森というよりは、木漏れ日が差し込む明るい森で、参道のすぐ横には小川が流れ、まるでハイキングをしているような気分でした。

大きな鳥居をくぐると、立派な楼門が現れます。この門の奥に本殿があります。

下鴨神社は、みたらし団子発祥の地でもあります。^^ 下鴨神社で行われる「御手洗祭」でお供えしたのが、やがて境内でも売られるようになり、名物になったそうです。お団子は、境内にある御手洗池の水泡をかたどって作られたといわれています。

境内に、君が代で知られる「さざれ石」がありました。といっても、さざれ石というのは ”小さな石” という意味で、全国各地にあるそうです。さざれ石(小さな石)が巌(岩)となりて...というのは、こういう状態を指しているのですね!

さて、このあとは叡山電車で一乗寺駅まで乗って、詩仙堂を訪れました。

詩仙堂は、徳川家の家臣である石川丈山が造営した山荘で、現在は丈山寺という寺院になっています。うっかり通り過ぎてしまったほどに目立たない入口ですが、門をまっすぐ進むとその奥に、土地の高低差を生かした風雅な庭園が広がっています。

建物の中は撮影禁止ですが、お部屋から見る白砂の庭園も美しかったです。時折鳴り響く、鹿威しのカーンという音が静寂の中のアクセントとなっていました。

みずみずしい青もみじ。今はきっと美しく紅葉しているでしょうね。

芙蓉がきれいでした。

かわいいピンクのお花。

紫式部。庭園の中で、夏から秋への季節の移ろいを感じることができました。

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