セレンディピティ ダイアリー

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旧古河庭園の秋バラ

2021年10月31日 | おでかけ

駒込にある「旧古河庭園」に秋バラを見に行ってきました。

旧古河庭園は、もとは古河財閥の古河虎之助男爵の邸宅で、ジョサイア・コンドルが設計した洋館、テラス式の洋風庭園(バラ園)、さらに階段を下りていくとがらりと趣が変わって、小川治兵衛が作庭した日本庭園が広がっています。

記録をたどると前回訪れたのは12年前で、洋館の見学が目的でした。

大正時代の洋館「旧古河邸」(2009-07-31)

今回は洋風庭園の見事な秋バラを鑑賞するために訪れました。事前にネットで予約するのを忘れましたが、たまたま空きがあり、その場で入ることができました。

春バラほど花数はありませんが、大輪のバラが多く、重厚な華やかさがありました。マスクの上からも甘やかな香りを感じることができました。

ゴールデン・メダイヨン(Golden Medaillon) というドイツのバラ。金色に波打つ優美な花びらが美しく、オリンピック・イヤーの今年にぴったりのバラです。

ダブル・ディライト(Double Delight) というアメリカのバラ。花が開くにつれて、縁から花びらが赤く染まっていくそうです。

故ダイアナ妃に捧げられたバラが2種類ありました。もうすぐイギリスで公開される、クリステン・スチュワートがダイアナ妃を演じる映画「スペンサー」が楽しみな私には、とってもタイムリーでした♪

エレガント・レディ(ダイアナ・プリンセス・オブ・ウェールズ)というバラ。ピンクからクリームへのグラデーションが美しい。

プリンセス・オブ・ウェールズ(Princess of Wales) というバラ。白色がほんのりピンクがかっていて、清楚な美しさです。

アプリコット色の愛らしいバラ。

ヘルムット・シュミット(Helmut Schmidt) 作出当時の西ドイツの首相の名前がつけられたドイツのバラ。

リオ・サンバ(Rio Samba) というドレスのような華やかなバラ。花びらの色が次々と変わっていくそうです。

今回私が一番気に入ったのは、琴音という名前の日本のバラ。オレンジシャーベットのような優しく繊細な色にうっとりしました。

日本庭園は、ほんのり紅葉がはじまっていました。

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キャッシュトラック

2021年10月30日 | 映画

ガイ・リッチー監督、ジェイソン・ステイサム主演のクライムアクションです。

キャッシュトラック (Wrath of Man)

公開初週に見に行ったのですが、記事にするのがすっかり遅くなりました。ガイ・リッチー&ジェイソン・ステイサムコンビならではの、銃をバンバン撃ちまくるクライム・アクション。気楽に見れるエンターテイメントムービーです。

ロサンゼルスの現金輸送専門の警備会社を舞台にしていて、登場するのはほぼ全員荒くれものの男たち。お色気ゼロのむさ苦しさで、男たちのきわどい会話に最初はたじろぎますが、何かしでかしそうなステイサムに、わくわくしながら引き込まれました。

ステイサム演じるパトリック・ヒルは、勤めていたヨーロッパ系の警備会社が倒産したために応募してきた新人。採用試験ではぎりぎりの点数でかろうじて合格しますが、ステイサムの実力がそんなわけない。^^ むしろぎりぎりを狙う方が高度なテクニックが必要ですよね。

適当に頭文字の「H」と名づけられたステイサムは、警備会社の男たちから入って早々に喧嘩をふっかけられたりしますが、それに動じる様子はありません。その後、初勤務に当たった現金輸送車が強盗に襲われた時「H」は暴漢たちを挑発し、皆殺しにしてしまうのでした。

警備会社の男たちも、さすがにこの男は只者ではないと気がつきますが...。

やがて、ステイサムがどうしてこの警備会社に入ろうとしたのか、この警備会社にはどんな秘密があるのか、時系列を前後にしながら、明らかになっていきます。

ステイサムがとにかく強い。こんなに何度も瀕死の重傷を負っていて、あっさりよみがえるなんて?! しかも ”どこでもドア” があるかのような瞬間移動を見せますが、最後までかっこよく魅了してくれます。

屈強な男たちの中で、細身でキレキャラのスコット・イーストウッドが活躍。クライマックスの銃撃戦で展開される仲間同士の駆け引きも目が離せず、手に汗握りました。

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AIX:S

2021年10月27日 | グルメ

朝から雨降りのこの日、まだ~むさんをお誘いして、ランチをごいっしょしました。まだ~むさんが予約してくださったのは、外苑前にあるモダンなフレンチレストラン AIX:S (エックス)。もうひとつの候補はテラスのあるレストランでそちらもすてきでしたが

こちらはふだんあまり行かないタイプのモダンなレストランで、非日常気分が味わえました。箱庭のようなアミューズにはじまり、美しいアートなお料理はどれもおいしかったです。

店内はゆったりとしていて、他のお客様が気にならない距離というのがうれしい。パープルやオレンジが差し色になっている店内は、華やかな中にも落ち着いた雰囲気です。

スパークリングワインで乾杯。まだ~むさんも私もお酒は苦手ですが、一口サイズで気分よくお食事がいただけました。

最初に運ばれてくるアミューズは、まるでミニチュアガーデンのようで、思わず目が輝きました。塩味のサブレにプチシュー。ミニサイズのキッシュ、バーガー、卵の殻に入ったとろりとした茶碗蒸し等々。わくわくしながらいただきました。

前菜は豚肉の複数部位を集めたゼリー寄せ。タルタルのようなソースに、カラフルに美しく取り合わせた野菜。ビジュアルでもお味でも楽しめる一品でした。

大きくてふわふわのフォカッチャは、このまま食べてもおいしいですが、お料理によく合いました。

ごぼうのポタージュは私も大好きで、家でもたまに作りますが、ごぼうの野生味と滋味深さがしっかりと味わえて、小さいながらも大満足の一品でした。

メインのお料理は、マグレ鴨のロースト フランボワーズソース。鴨は火の通り方が絶妙で柔らかく、しっとりと味わい深いおいしさでした。まろやかなソースも絶品でした。和の野菜やセミドライのいちじくを取り合わせ、秋を感じる一品でした。

まるで和食の〆のように、ここでリゾットが登場。えのきとチーズで白く仕上げたリゾットは重すぎず、おなかにすとんと収まりました。

シェフ特製のわらびもちをいただいた後、デザートはチョコレートと柚子のムースです。上にのっている針金のようなのはそば粉のガレット。紅茶とともにおいしくいただきました。

最近仕事で思い悩むことばかりでしたが、この日はまだ~むさんとたくさんお話できて、すっかりリフレッシュしました。まだ~むさんの楽しいお話もいろいろうかがえてよかったです。大人の秋らしいハロウィーンのお菓子もありがとうございました。

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レストラン デュ パルク @東京都庭園美術館

2021年10月19日 | グルメ

庭園美術館でボタニカルアートを鑑賞する前に、美術館の敷地にある「レストラン デュ パルク」(Du Parc) でお昼をいただきました。目黒通りから正門を入ってすぐのところにあり、美術館に入らずお食事だけでもOKです。

シンプルでモダンな店内は二方が全面ガラス張りとなっていて、目の前にお庭が見渡せます。まるで緑の中で食事をしているような深々とした気分になりました。ランチはフレンチのコースですが、展覧会のテーマに合わせてあるようでした。

メカジキのグリエ しめじのバルサミコマリネ

アブストラクトアートのような一皿。菊の花びらが散らしてあって、秋の風情を感じました。

かぼちゃの温製ポタージュ

ふわふわミルクの帽子をかぶったカプチーノ仕立てで、ほっとするおいしさでした。

森林鶏もも肉の香草パン粉焼き キャベツのブレゼとともに

香草がどことなく苔むしたお庭を思わせます。

薔薇のガトーショコラ

ピンクの薔薇がなんとも愛らしい。これから見るボタニカルアートへの期待がふくらみました。英国王室に合わせて、紅茶とともにおいしくいただきました。

*****

さて、美術展を見た後は、美術館の建物の裏に回って、庭園を散策しました。

お昼をいただいたレストランとは別に美術館の館内にもカフェがあります。天井が高くお庭を見渡せてこちらもすてきです。

お庭は日本庭園と洋風の芝生の庭園がつながっていますが、不思議と違和感がありません。こちらは日本庭園。池では鯉たちが優雅に泳いでいました。

こちらは芝生のお庭です。正面に見えるのは美術館の建物の裏側です。お庭には屋外彫刻もあって、子供たちの遊び場となっています。

この日は美術展に合わせて、リバティの花柄のドレスを着て出かけたのですが、考えることはみな同じようで、心なしか花柄の洋服を着ている方たちが多かったように思いました。秋晴れの気持ちのよい一日でした。

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キューガーデン 英国王室が愛した花々

2021年10月17日 | アート

東京都庭園美術館で開催されている「キューガーデン 英国王室が愛した花々 シャーロット王妃とボタニカルアート」を見に行きました。

英国王立植物園「キューガーデン」に所蔵されている18~19世紀のボタニカルアート約100点のほか、キューガーデンの発展に尽くした、シャーロット王妃が愛したウェッジウッドの陶磁器が展示されています。

会場は白金にある東京都庭園美術館です。旧朝香宮邸として知られるアールデコ様式のこの美術館は、建物自体が貴重な美術品であり、本展を開催するのにふさわしい場所でした。どの作品も、まるでお部屋にもともとあった装飾品のようにマッチしていました。

トマス・ハーヴェイ夫人 ローザ・ケンティフォリア(キャベツローズ)とローザ・ガリカ(フレンチローズ)の栽培品種(バラ科) 1800年

私は昔からボタニカルアートが好きで、家にも2点飾っています。どちらも買った時の状況をよく覚えている思い出深いものですが、どちらかというとモダンアートの好きな私がどうしてボタニカルアートに惹かれるのか、自分でも不思議に思っていました。

フランツ・アンドレアス・バウアー ゴクラクチョウカ(ストレリチア・レギネ)(ゴクラクチョウカ科) 1818年

それで今回、ボタニカルアートは植物を科学的視点から描いたものであり、科学の発展と深くかかわってきたと知り、納得しました。ボタニカルアートの中にあるサイエンスの部分に、私は心惹かれるのだと思います。

ヨーロッパの植物園は、医療を目的とした薬草園からはじまったもので、ボタニカルアートは、植物の特徴を正確に記録することで、薬学や植物学の研究を支えてきました。

フランツ・アンドレアス・バウアー ゴクラクチョウカ(ストレリチア・レギネ)(ゴクラクチョウカ科) 1818年

また植物学や水彩画を学ぶことは、18世紀のイギリスの女性の教養のひとつと考えられていて、その中から優れた女性画家たちが生まれた、という事実も興味深かったです。本展では、こうした女性画家たちの作品も数多く紹介されていました。

ドローイング・ルーム(ここだけ撮影可)

18世紀のイギリスの邸宅にあったドローイングルームは、その家を取り仕切る女性の趣味で室内装飾が施され、女性たちの社交の場となっていたそうです。また、女性たちの教養のひとつであったボタニカルアートを制作する場としても使われたそうです。

シデナム・ティースト・エドワーズ チョウマメ(マメ科) 1813年

もうひとつ興味深かった話は、現在はカメラで花を撮影して正確に記録を残すことができそうですが、なぜボタニカルアートが今も必要とされているのか、ということです。

シデナム・ティースト・エドワーズ ボタンの栽培品種(ボタン科) 1809年

ボタニカルアートは、花と茎、茎と葉の大きさのバランスなどが正確に描かれていますが、カメラのようにすべてをそのまま写し取っているのではなく、薬学や植物学に必要な部分を細かく描き、必要ではない部分を省く、というように

専門的な知識によって取捨選択して描いているのだそうです。カメラで花の写真を撮ると、余計なものがすべて写り込んでしまい、自分の目で見た時と印象が違うと感じることが、これまでにもよくあったので、私はこのことに深く納得しました。

ウェッジウッド 蓋付き深皿(クイーンズウェア) 1765-70年

18世紀の産業革命の時代にキューガーデンの発展に力を尽くし、芸術と科学の世界に貢献したシャーロット王妃。彼女が愛したウェッジウッドの陶器も、ボタニカルアートと同じく、アートとサイエンスが結びついた傑作といえるかもしれません。

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007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

2021年10月10日 | 映画

007 シリーズ最新作です。

007 ノー・タイム・トゥ・ダイ (No Time to Die)

ここ一週間試験勉強でまったくブログが更新できなかったのですが、007の最新作はしっかり公開最初の週末に見に行ってきました。シリーズ25作目、ダニエル・クレイグがボンドを演じる最後の作品ということでも話題になっていますが

私が一番期待していたのは、キャリー・ジョージ・フクナガ監督が本作の監督を務めると聞いていたから。フクナガ監督は長編デビュー作の「闇の列車、光の旅」(Sin Nomble) からずっと注目していたので、とうとうこんな大作を手掛けるようになったんだ...

と感慨深かったです。悪役を演じるのは「ボヘミアン・ラプソディ」でのすばらしい演技が記憶に新しいラミ・マリック。そして主題歌はビリー・アイリッシュ。

007シリーズにふさわしい、重厚でドラマティックなメロディと歌声に、一気に映画の世界に引き込まれました。日常を離れてゴージャスな世界へと誘ってくれる007シリーズ。私はやっぱり大好きです。

本作でダニエル・クレイグがボンドを卒業するということで、クレイグ=ボンド4作品の総集編にもなっていました。ボンドガールは前作に続いてレア・セドゥ。内なる情熱と強さが感じられ、何より独特の雰囲気があって、私は大好きな女優さんです。

CIAの新人エージェント役で「ブレードランナー2049」のアナ・デ・アルマスが大暴れ。キュートでフレッシュな魅力がありましたが、それをにこにこ見守るボンドも楽しそうでした。

フクナガ監督の遊び心?で、日本の要素を随所に取り入れていたのもうれしかったですが、忍者の日本ではなく、日本のモダンデザインが描かれていたのに、監督の美意識とセンスを感じました。

悪役サフィンのアジトにある大広間は、安藤建築のようなコンクリート打ち放しの空間で、そこに畳が敷かれていたのが印象的でしたが、後からインタビューで、フクナガ監督が直島で安藤忠雄さんが設計した美術館から影響を受けたと知ってやっぱり!と納得しました。

他にもいろいろ書きたいことがありますが、この辺で。あっという間の3時間でした。

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コーラとハンバーガー

2021年10月02日 | グルメ

シルバーウィークに、息子がこちらでリモートワークをするといって帰省していました。それで休日に、気になっていた西小山のハンバーガー屋さん「コーラとハンバーガー」に行ってきました。

西小山は昔ながらの商店街が発展していて、なかなか活気があります。お店があるのは、新しくできた「クラフトビレッジ西小山」という屋台村みたいなところで、タイ料理やトルコ料理のお店などが入っていました。

昨年11月にオープンしたという「コーラとハンバーガー」は、自由が丘にある「自由が丘バーガー」の姉妹店だとか。安心安全な材料を使った手作り無添加のコーラとハンバーガーを提供する、自然派テイストのハンバーガーショップです。

小さな店内はすでに満席とのことでで、クラフトビレッジの2階にあるテラスを案内されました。注文を受け付けてから作るというハンバーガーは20分ほどかかるということなので、こちらでのんびり待ちます。

テントと木のベンチが並び、ちょっとグランピング気分が味わえました。よく晴れていましたが暑すぎず、外のお席がとても気持ちがよかったです。

ショートメッセージで呼び出しがきて、夫と息子が取りに行ってくれました。左は西小山バーガーです。国産牛100%のパテと淡路島直送の玉ねぎのロースト、自家製オーロラソース、トマトとレタス。特注のバンズとも相性ばっちりです。

飲み物は、コーラとジンジャーエールにしました。どちらも手作りです。10種類以上のスパイスを使った自家製コーラは、市販のコーラとは似て非なるものですが、どうやって作ったんだろう~?と想像が膨らみました。

私は自家製ジンジャーエールにしました。しょうががぴりりと効いた大人のお味。シナモンなど、他のスパイスも入って複雑な味わいでした。

左は、チリバーガー。西小山バーガーのオーロラソースの上に自家製チリがはさんであります。ぴりっとしたメキシカンテイストがアクセントになって、こちらもとってもおいしかったです。

私は一番ベーシックなクラシックバーガーをいただきました。パテ、たまねぎ、オーロラソースというシンプルな組合せだけに、それぞれの素材のお味がじっくりと堪能できました。

ハンバーガーのセットにはそれぞれフライドポテトがつきますが、皮つきポテトを無造作にざくっとカットして揚げてあり、じゃがいもそのものの濃厚なおいしさが存分に味わえました。

ハンバーガーを包む袋も、コップも、ストローも、すべて無漂白の紙を使っていて、サステナビリティを大切にしている、お店の強いメッセージが伝わってきました。

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