セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

ARMS BURGERと、満開の桜

2018年03月29日 | グルメ

代々木公園近くにある人気のハンバーガー屋さん、ARMS BURGER (アームズ ハンバーガー)でお昼をいただきました。お店の前に何組か待っていましたが、多くがテイクアウトのお客様だったようです。この日はまだ桜の開花前でしたが、そろそろ公園で食べるのが気持ちがいいですね。私たちはこの後に予定があったので、店内に案内していただきました。

肌寒い日には、クラムチャウダーが温まります。私は温かいカフェラテをいただきました。

メニューはハンバーガー、サンドウィッチ、ホットドッグなど。ハンバーガーだけでも10種類くらいあります。こちらはベーコンチーズバーガーです。定番ですがおいしそうですね。中身がはみ出さないようにワックスペーパーの袋に入れて、がぶりとかじりつきます。

私はビーフパストラミのサンドウィッチにしました。ビーフパストラミは牛肉のハムのようなもので、薄く何層にも重ねてパンにはさむのがアメリカ流です。ボリュームたっぷりでおいしかった。(食べきれなくて、一切れ食べてもらったけれど) そしてフレンチフライの”じゃがいも感”がすごかった。ほっくほくでした。

隣の席が空いた時にパチリ。アメリカンカントリーなインテリアが、ハンバーガーにぴったりです。私たちはラッキーにも奥のゆったりした席に座れました。入口に近い席は、古いミシンを再利用したテーブルで、こちらも味がありました。お昼時はテイクアウトのお客様も含め、ひっきりなしの大にぎわい。活気がありました。

この後、少しだけ代々木公園を散策しましたが、ソメイヨシノは今にも咲き出しそうにつぼみがふくらんでいて、秒読み段階に入っていました。他の桜は咲き始めているものもあり、早咲きの河津桜はほとんど葉桜になっていました。いつもながらピクニックやサイクリングなど、のんびりとした休日の風景でした。

***

そして今週に入って、都内ではソメイヨシノが満開を迎えています。ここのところお天気にも恵まれ、この週末までは楽しめそうです。

先日、咲き始めた桜に雪が降り、どうなることかと思いましたが、無事にきれいに咲いてよかったよかった。

ちゃんとしたお花見?はしていませんが、歩く道すがら楽しんでいます。

冬の寒い間、ずっと縮こまっていた我が家のパンジーも、春になって息を吹き返し、次から次と花を咲かせています。

公園のレンテンローズも今がちょうど見頃です。日本ではクリスマスローズとよばれることが多いですが、レント(イースター前の46日間)の時期に咲くので、レンテンローズという呼び名が私は好きです。うつむき加減に咲く姿がなんとも愛らしい。今度の日曜日はいよいよイースターです。

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ファーゴ

2018年03月28日 | 映画

スリー・ビルボード」のフランシス・マクドーマンドの代表作ということで、DVDにて鑑賞しました。コーエン兄弟によるサスペンスタッチのブラックコメディで、この年のカンヌで監督賞を受賞、アカデミー賞では7部門にノミネートされ、マクドーマンドが主演女優賞、コーエン兄弟が脚本賞を受賞しました。

ファーゴ (Fargo) 1996

1987年、ミネソタ州ファーゴ。自動車ディーラーのジェリー(ウィリアム・H・メイシー)は多額の借金を返済するために、妻をチンピラ2人組に狂言誘拐させ、会社オーナーの義父から身代金をせしめる計画を立てます。しかし2人組は妻を誘拐した後、なりゆきから職務質問してきた警官とそれを目撃した2人を殺害、妻を連れて逃亡を図ります...。

”スリー・ビルボード”と同じくアメリカ中西部を舞台にしたブラックコメディで、テイストがよく似た作品でした。ただし、バイオレンスがスリー・ビルボードの比ではありません。気持ちがいいほどに人がばんばん殺されます。@@

冒頭に「これは事実に基づく物語であり、関係者の希望により、登場人物の名前は変えてあります...」といったテロップが流れ、神妙な面持ちで見始めましたが、あまりに簡単に人が殺されるのでびっくり。後からコーエン兄弟のジョークと知って、もう~!だまされた!とぷんぷんしました。^^

作品は大きく2つのパートに分かれています。前半は、ジェリーが狂言誘拐を依頼したチンピラが、田舎の雪道で3人を殺して逃亡するまで。後半では、満を持して警察署長のマージ(マクドーマンド)が登場。事件現場を検証したマージは、犯人が乗っていた車が、ジェリーの会社のものであることを突き止めます。

簡単に解決するはずだった狂言誘拐が、いつの間にか大掛かりな殺人事件に発展していたことに内心唖然とするジェリー。状況が変わってチンピラとの交渉も難航し、その後もさらなる悲劇が起こるのでした...。

義父に頭が上がらない気弱なジェリーが、こんな大胆な計画を思いつくところが恐ろしい。頭の中では自分に都合よくコトが運びますが、生身の人間を相手にそんなに思い通りに行くわけがありません。当初の計画がどんどん狂い、思わぬ方向へと転がっていく展開に、先日見たルメット監督の「その土曜日、7時58分」(2007)を思い出しました。

2人のチンピラ、カールとゲアはまるで気が合っていないので、計画がうまくいくはずがないと私も思ってました。マージが2人組の人相を尋ねてまわる時に、誰もが「大男と、変な顔の男」と答えます。^^ そんなアバウトな説明でも、誰もがひと目見てあの2人だとわかるところがおかしかったです。

何を考えているかわからない冷酷な殺人鬼のゲアと、どちらかというと小悪人のカール。終盤に「キングスマン ゴールデン・サークル」のハンバーガーミンチと同じシーンがあって、この作品がオリジナルだったんだ~と知りました。

マージは犯人を逮捕し、移送しながら「そんなわずかなお金のために人を殺すなんて...世の中にはお金より大切なものがあるのよ」と諭します。そしてラストでは、マージの夫の描いた絵が3セント切手に採用されることが決まり、夫婦で喜びを分かち合います。こんなシニカルな表現がコーエン兄弟らしくて楽しかったです。

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銀座トリコロール本店と、PAPABUBBLEの桜ミックス

2018年03月25日 | グルメ

この日は銀座でランチをいただいてから、あちこちでお買いものや用事をすませ、たくさん歩いて疲れたので、最後にトリコロール本店でひと休みして帰りました。

1936年に創業した老舗のコーヒーショップです。現在の店舗は1982年からということですが、れんが造りに回転ドア、赤いひさし、2階の窓からは蔦が垂れ下がり、クラシックな佇まいがすてきです。中で2組先客がありましたが、急ぐわけでなし、階段の丸椅子に座って気長に待ちました。

カウンターのある1階は喫煙席。私たちは2階の禁煙席に案内していただきました。マントルピースにアンティーク調の家具、ジャガード織のカーペットと、古い洋館を思わせるインテリアがなんともレトロな雰囲気。ここだけゆったりと時間が流れているようです。

私はアンティークブレンドコーヒーとケーキのセットをいただきました。疲れていたので濃厚なチョコレートケーキにしました。金縁の食器に銀のシュガー&ミルク、古めかしい雰囲気にわくわくします。ていねいに入れられたコーヒーとコクのあるケーキもおいしく、生き返りました。

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この日は GINZA SIX(ギンザ シックス) のPAPABUBBLE(パパブブレ)で、ホワイトデーのギフトを買ったついでに、自分用にも小さなキャンディを買いました。

”桜ミックス”という季節限定商品です。パステルカラーのキャンディに、桜やうぐいす、花見団子などの模様が入って、とってもキュート。桜、桃、佐藤錦のフレーバーがついています。桜を描いた日本画のラベルもすてきです。一粒でふわ~っと春の香りがひろがって、幸せな気分を味わいました。

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ビストロオザミ

2018年03月24日 | グルメ

GINZA SIX(ギンザ シックス)6階にあるフレンチレストラン、ビストロオザミ (Bistro AUX AMIS) でお昼をいただきました。赤い壁に赤白チェックのテーブルクロスが愛らしい。温かみのある素朴なインテリアと、ボリュームたっぷりのビストロ料理。飾らない雰囲気が魅力のお店でした。前菜とメインディッシュを選ぶプリフィクスのランチをいただきました。

前菜です。こちらは”自家製 豚肉と鶏白レバーのパテと生ハムの盛合せ サラダ添え”。赤ワインにぴったりのひとさらでした。

私は”白身魚のブランダード メルバトースト添え”をいただきました。ブランダードは、白身魚のすり身入りマッシュドポテトといった感じのお料理です。カリカリのメルバトーストはもちろん、バゲットにもよく合います。たっぷりのせていただきました。

前菜のあとに、デミタスカップに入ったポタージュがつきます。本日のポタージュはカリフラワーだったかな?(記憶が曖昧)いずれにしてもおいしかったです。

メインディッシュです。こちらは”牛タンの赤ワイン煮込み”。ほろりと崩れるほどに柔らかい牛タンが絶品でした。これは一頭分?なんて思わず想像してしまいました。^^;

私は”仔羊もも肉のロースト”をいただきました。この日はめずらしく仔羊が食べたい気分でした。ピンクのお肉がとてもきれい。柔らかくてクセがなく、とてもおいしかったです。

本日のデザートは、フランボワーズ(ラズベリー)のタルトとブラッドオレンジのシャーベット。お皿がキンキンに冷たく、シャーベットがしばらく溶けないのに感激しました。このあと深煎りのコーヒーで締めくくり、大満足のランチでした。

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ロープ 戦場の生命線

2018年03月22日 | 映画

ベニチオ・デル・トロ主演、社会派テイストのヒューマンドラマ。バルカン半島の紛争地域で、人々に衛生的な水を提供するために奔走する国際援助活動家たちのある一日を、コメディタッチで描きます。”国境なき医師団”に所属する医師パウラ・ファリス氏の小説を映画化。

ロープ 戦場の生命線 (A Perfect Day)

1995年、ボスニア戦争停戦直後のバルカン半島。ある村の井戸に、水の密売でひと儲けを目論む犯罪組織によって死体が投げ込まれ、生活用水が汚染される事態に。NGO「国境なき水と衛生管理団」に所属するマンブルゥ(ベニチオ・デル・トロ)たちは、ロープを使って死体を引き上げますが、途中でロープが切れ、死体は再び井戸に落ちてしまいます。

井戸水を浄化するには、24時間以内に死体を引き上げなくてはなりません。マンブルゥたちは代わりのロープを手に入れるため、武装集団がうろつき、地雷の埋まっている危険地帯を探し回りますが...。

本作は、ロープを探して右往左往する、国際援助活動家たちのある一日にスポットを当てています。彼らを取巻く環境の過酷さをさりげなく織り込みつつも、明るくゆるく、ユーモアたっぷりに描かれているところがとてもよかったです。

ここでは安全な先進国とは違うルールと時間が存在し、ものごとはスムーズに運ばず、思いもよらないようなことが起こります。それがわかっているからこそ、彼らは慌てず騒がず、理不尽をユーモアで笑い飛ばすことで日々を乗り越える術を身につけているのだと理解しました。

演じる俳優たちは、ベニチオ・デル・トロほか、ティム・ロビンス、オルガ・キュリレンコ、メラニー・ティエリーと、国際色豊かで個性派揃い。メラニー・ティエリーはどこかで見たと思ったら、”海の上のピアニスト”でヒロインを演じた女優さんだったのですね。ティム・ロビンスは役作りのためか、ずいぶんワイルドな雰囲気になってて驚きました。

本作のおもしろさは、ニュースでは伝わってこない、NGOの活動家たちの日常に触れられること。例えば、田舎道のまん中にどかんと置かれた牛の死骸。ふつうなら左右に避けて通り抜けたくなりますが、これは地雷が仕掛けられているというワナなのだそうです。左か、右か、それとも牛の下か? 黒ひげ危機一髪がリアルにある世界に驚愕しました。

一方、周りがハラハラと見守る中、牛追いのおばあちゃんが、地雷をものともせずに悠々と草原を歩いていくのがおもしろい。牛の後ろについて行けば、少なくとも自分は安全というわけです。この謎のセオリーが、あとでマンブルゥたちを窮地から救うこととなります。^^

また本作では、ロープ同様、サッカーボールがキーアイテムになっていました。いじめっ子にボールを取られた少年のために、彼がかつて住んでいた家を訪れたマンブルゥたちは、そこで思いもよらない光景に出くわします。せっかく少年のために見つけてあげたサッカーボールを彼はなぜ手放したのか? そんなところにも現地の人々を取巻く現実が感じ取れました。

お役所仕事の国連との確執もさらりと描かれていましたが、トイレもシャワーもない荒涼とした山岳地帯で、前向きに活動を続ける彼らがとてもかっこよかった。ラストに流れる「花はどこへ行った」が本作のテーマを雄弁に物語っていました。

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魚可津

2018年03月21日 | グルメ

今日の東京は真冬の寒さでした。お昼前からみぞれ交じりの雨がみるみるぼたん雪に変わり、一時はちょっとした吹雪になっていました。数日前に桜の開花宣言が出て、そろそろ2分咲きくらいになっていましたが、桜も突然の雪にびっくりしたことでしょう。

(うまく撮れてませんが、桜に降る雪です)

雪はやがて雨に変わり、積もるほどではなかったのですが、花冷えにしてもほどがありますね。@@ 春の訪れが待ち遠しいです。

***

さて、これは今日ではなく数週間前ですが、麻布十番商店街の魚可津(うおかつ)さんにお昼を食べに行きました。こちらは老舗のお魚屋さんが営むお料理屋さんで、お昼は新鮮なお魚を使ったおいしい定食がいただけます。

ご主人の目利きで毎朝築地で仕入れてくるというお魚は、とにかくものがまるで違うので、お魚はもの足りない、苦手という人もそのおいしさに驚くと思います。手書きのメニューには旬のお魚が10種類ほど並び、塩焼き、照焼き、煮魚、お刺身など、素材を生かしたシンプルな調理法でいただけます。

この日のメニューから。きんきの煮つけが売切れで、代わりにたらの煮つけとお刺身の盛り合わせに。たらは骨がなく、食べやすそうでした。

サバの塩焼きです。大きくて立派な切り身ですね。家では私がほとんどサバを買わないので、食べるいい機会になったかも。

私は、からすがれいの照焼きをいただきました。身がむっくりとしてほろりと柔らかく、淡白でとてもおいしかったです。

お店は人気があって、いつも大賑わい。和の定食屋さんですが、ご主人の趣味なのか?ジャズが流れていて、そのミスマッチがまた楽しいです。

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セントパトリックスデーの緑の朝食

2018年03月18日 | 料理

昨日の3月17日はセントパトリックスデー(St. Patrick's Day)でした。アイルランドにキリスト教を広めた聖パトリックの命日で、アイルランドの祝日です。

アメリカでも、アイルランド系移民が多い都市では、パレードを行ったり、アイルランドのシンボルカラーである緑色の洋服を着たり、緑色に染めたビールやお菓子を食べたりしてお祝いします。特にシカゴで、シカゴ川を緑色に染めるのはよく知られています。いくつかTwitterからピックアップしますね。

警察のボートが緑色の薬剤を流して、川を緑に染めています。

川が完全に緑色に染まりました。時間が経つと、色は自然と消えるようです。

我が家は例年は特に何もしませんが、今年は週末と重なったので、久しぶりに”緑の朝食”を用意しました。

セント・パトリックス・デイと緑の朝食 (2014-03-20) ←前回の記事

イングリッシュマフィンのアボカドトースト、緑の野菜のサラダ(菜の花・アスパラガス・スナップえんどう)、キウィ&ヨーグルト、緑のスムージー(小松菜・皮つきりんご・バナナ・豆乳・はちみつ)。

緑、緑、緑...と、映画「シェイプ・オブ・ウォーター」のイライザと”彼”にぴったりの朝食になりました。あ、でも”彼”は肉食でしたね。^^

***

地下鉄に乗ったら、スーパードライのジョニー・デップのポスターが中吊りに...

あまりにかっこよすぎて、卒倒しそうになりました。@@ スーパードライは、福山雅治さんにジョニー・デップとイケメン路線ですね。ということは、次は小遊三さんかしら?? (笑点ジョークです。失礼しました。^^)

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キーライムパイ @シェイプ・オブ・ウォーター

2018年03月16日 | +映画のひとさら

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」は、グリーンがテーマカラーとなっていました。主人公のイライザの部屋のインテリアやファッション、仕事場である研究所の壁、悪役ストリックランドのキャデラック等々。謎の生物が棲んでいたというアマゾンの水の色をイメージしているのでしょうか?

イライザの隣人ジャイルズは、ダイナーの店員に秘かに思いを寄せてお店に通っていますが、そのたびにまずいキーライムパイを出されます。ジャイルズは断り切れずに家に持ち帰るので、家の冷蔵庫はキーライムパイだらけになっています。^^

(イライザにキーライムパイを食べるのをつきあわせるジャイルズ)

キーライムパイは、フロリダ名物のご当地パイですが、全米でポピュラーなスイーツです。厳密にはフロリダでとれるキーライムという小さなライムを使いますが、なかなか手に入らないので、ふつうはよくあるライムやライムジュースを使って作る人がほとんどだと思います。

映画を見たら無性にキーライムパイが食べたくなって、帰りにライムを買って帰りました。こちらのレシピを参考に、少しアレンジして作りました。

The Shape of Water: Key Lime Pie (Feast of Starlight)

ライム果汁が足りなかったので、家にあったレモンも少し加えました。クラストは、ダイジェスティブビスケットと、カラメルビスケットを適当に合わせて砕き、溶かしバターを加えて硬さを調節しています。空焼きしたクラストに、ライム果汁と卵黄、練乳で作ったフィリングを流し入れ、オーブンで焼いてできあがり。

映画では鮮やかな緑色のパイでしたが、私は着色しないで作りました。今はアメリカのキーライムパイも、着色しないものが多くなっていると思います。フィリングには卵黄だけを使うので、私は余った卵白でメレンゲを作り、上にのせて焼くこともありますが、今回は映画と同じくホイップクリームで仕上げました。

ホイップクリームの上にライムの皮を飾り、映画の舞台と同じ60年代のアメリカで使われていたグリーンのお皿にのせました。実際にはミントグリーンのような色ですが、光の加減で少し青みがかって見えますね。ライムのさわやかな酸味と練乳のクリーミィな甘さが絶妙のコンビネーション。おいしくいただきました。

追記: キーライムパイが、高輪(品川駅前)のアンナミラーズにありました。

お店のHP http://www.annamillersrestaurant.jp/index.html
パイのメニュー http://www.annamillersrestaurant.jp/menu_pie1_j.html

お近くの方は、よかったらお試しを。(^_-)-☆

***

それから懐かしかったのがジェロ―(Jell-O)のゼリー。画家であるジャイルズが、仕事でポスターを描いていました。

ジェロ―はアメリカでポピュラーなゼリーの素。私はほとんど使いませんが、レストランの食べ放題や子ども向けのパーティなどでおなじみです。ストロベリーやチェリー、ライムなど、種類が豊富で、人工のフレーバーと鮮やかな色がアメリカらしい。

このほか、イライザが作るゆで卵とサンドウィッチのお弁当など、食が気になる作品でもありました。^^

【関連記事】シェイプ・オブ・ウォーター (2018-03-15)

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シェイプ・オブ・ウォーター

2018年03月15日 | 映画

ギレルモ・デル・トロが監督・脚本・製作を手掛け、サリー・ホーキンズが主演するファンタジー映画。ベネチア国際映画祭・金獅子賞、アカデミー賞・作品賞を含む4部門他、数々の映画賞に輝いた作品です。

シェイプ・オブ・ウォーター (The Shape of Water)

1962年、冷戦下のアメリカ、ボルティモア。政府の極秘研究所で清掃員として働くイライザ(サリー・ホーキンス)は、ある日研究所にアマゾンで捕獲されたという謎の生物が運び込まれるところを目にします。好奇心から”彼”のいる水槽に通ううちに、2人は少しずつ心を通わせるようになり...。

ベネチア国際映画祭で話題になっていた頃から、楽しみにしていた作品。公開後はかなり賛否が分かれていた印象だったので、はたして私は気に入るかしら?と少々心配になりながらの鑑賞でしたが、個人的にはとても気に入りました。いい意味で予想を裏切られたというと失礼ですが、思った以上にロマンティックで愛らしい、魅力的な作品でした。

まずはなんといっても、60年代風のレトロで温かみのある映像や美術、音楽に惹かれました。この映画自体が、古き良き時代のハリウッド映画のような雰囲気をもっていて、ロマンス、サスペンス、ホラー、SF、ファンタジー、ミュージカル等々、いろいろな映画の要素を備えているのが楽しい。

イライザが住んでいるアパートの1階に映画館があったり、古い映画のシーンがいくつも登場したりと、監督のあふれる映画愛が伝わってくる作品でもありました。その一方で、どきっとするような残酷描写や、生々しい性描写が突如登場し、美しい幻想が打ち砕かれることもありました。

それらはすべての生けるものがもっている本能・衝動を表しているようにも感じましたし、見ている人を現実に引き戻す、目覚ましの役割を果たしていたのかな?とも思いました。思えばグリム童話ももとは残酷な物語だったわけで、大人のおとぎ話にもちょっとしたスパイスが必要という、監督のいたずら心?だったのかもしれません。

ヒロインを演じるサリー・ホーキンスは、決して派手ではないけれど存在感のある女優さん。そして本作の彼女は、ほんとうにきれいだった。まさに恋する少女になっていました。^^ 最初はこの映画のテーマカラーでもあるグリーンの装いが多かったですが、恋が成就してからはだんだん赤を身につけるようになっていったのが興味深い。

謎の生物は、最初に見た時はぞくっとしたけれど、見慣れるとだんだんかわいいなーと思えてきました。監督が何をイメージしてキャラクター造形したのかは存じ上げないのですが、私はガラパゴス諸島で見たマリンイグアナを思い出しました。特にエスパニョール島にしかいない別名クリスマスイグアナにそっくり。

そういえばガラパゴスでも、最初は真っ黒で不気味に思えたマリンイグアナが、いつしかなんて愛おしい生き物だろうと感動したことを思い出します。ちなみにクリスマスイグアナは、繁殖期になると体表が赤と緑になるので、そんなところも似ているような...。イグアナ好きとしては大いにくすぐられました。^^

イライザはいつから”彼”を好きになったのか。最初はおそらく好奇心だったのが、やがて同情に変わり... 彼を家に連れてきてから、なくてはならない存在になったのかな? 部屋をまるごと水槽にしてしまうところは、まさにファンタジーの世界。ダンスを踊る場面は、ラ・ラ・ランドの天文台のシーンを思い出しました。

ラストは少々カサブランカ風? スリリングな展開に息をのみました。イライザの優しい隣人にリチャード・ジェンキンス、職場の同僚にオクタヴィア・スペンサー、サディスティックな上司にマイケル・シャノンなど、脇をかためる俳優たちもとてもよかったです。

【関連記事】キーライムパイ @シェイプ・オブ・ウォーター (2018-03-16)

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おでかけINDEX

2018年03月11日 | INDEX・おでかけ

おでかけ記事が増えてきたので、都県別に分類して一覧を作りました。随時アップデートしていきます。

東京

世田谷 砧公園の桜 2017-04-11
目黒川の花筏 2017-04-14
浜離宮恩賜公園 2017-04-21
根岸子規庵と、恐れ入谷の鬼子母神 2017-05-21
ブルーベリー狩り 2017 2017-08-03
落語「百川」の舞台を歩く 2017-08-04
神宮外苑花火大会 2017 2017-08-21
豪徳寺と、世田谷線散策 2017-11-12
小石川後楽園の紅葉 2017-11-27
丸の内イルミネーション2017 2017-12-13
湯島天神の梅 2018-02-25
皇居東御苑と、清澄庭園 2018-05-05
浅草寺 伝法院庭園特別拝観 2018-06-01
お台場海浜公園 2018-07-21
ブルーベリー狩り2018 & MAR-DE NAPOLI 2018-07-27
ヤクルト・中日戦 @神宮球場 2018-08-05
神宮外苑花火大会 2018 2018-08-12
ベルギービールウィークエンド 2018 @日比谷公園 2018-08-13
築地市場内で、お寿司を楽しむ 2018-08-24
北沢書店 &神田古本まつり2018 2018-10-30
奈良・奥大和の魅力 &丸の内のクリスマス2018 2018-11-22
VIETNAMESE CYCLO &銀座のクリスマス2018 2018-11-29
千駄木腰塚さんでお買いもの &谷中ぎんざ散策 2019-03-18
目黒川の桜2019 2019-03-24
毛利庭園の桜2019 2019-03-25
サントリーホール オープンハウス2019 2019-04-07
中国料理「花梨」&アークヒルズの桜2019 2019-04-09
TAVERN Corner &中目黒の桜、その後 2019-04-20
小石川植物園 ナンジャモンジャとハンカチの木 2019-05-14
蒼龍唐玉堂 &毛利庭園の紫陽花 2019-06-15
漱石山房記念館 2019-06-25
深大寺散策 2019-07-10
神代植物公園 バラと温室の花々 2019-07-28
神宮外苑花火大会 2019 2019-08-11
ブルーベリー狩り2019 2019-08-25
国立公文書館 バックヤードツアー 2019-09-15
平和な世界を目指して 望月衣塑子さん講演会 2019-10-30
コレド室町テラス &モントルー・ジャズフェスティバル 2019-11-12
SHIBUYA SKY :渋谷スクランブルスクエア展望台 2019-11-24
水月ホテル鴎外荘 2020-03-31
兵隊家 &桜坂のさくら、多摩川の桜 2020-04-18
GATTO NERO &けやき坂の桜 2020-04-28
ブルーベリー狩り2020 & La Ventura @GARDEN SQUARE 2020-08-10
新亜飯店の小籠包と、増上寺 2020-10-10
芝大門 更科布屋 &芝公園散策 2020-12-04
hugo &九品仏浄真寺の紅葉 2020-12-04
ブルーベリー狩り2021 & cafe Felice @GARDEN SQUARE 2021-08-22
旧古河庭園の秋バラ 2021-10-31
ブルーベリー狩り2022 2022-08-11
3年ぶりの再会 &神宮外苑花火大会 2022 2022-08-21
亀戸天神の藤 2023-05-14
 - 北斎バードパーク 2023-05-13
GOOD MORNING CAFE & GRILL &愛宕山散策 2023-11-25
アラビア料理を楽しむ &青の洞窟 2023-12-10
麻布台ヒルズ探索 2024-02-11
 - Dining33 @麻布台ヒルズ 2024-02-10
アークヒルズの休日 桜と音楽とビストロランチ 2024-04-06

神奈川

横浜 三渓園の梅 2017-02-13
ピカチュウ大量発生チュウ! 2017-08-12
Pokemon World Championships 2023 2023-08-12
横浜 大倉山公園の梅 2019-03-10
港の見える丘公園の花々 2019-05-31
MARINE & FARM &湘南ドライヴ 2018-08-16
京急油壷マリンパーク 2017-07-24
鎌倉散策 鎌倉市農協連即売所 ~ 鶴岡八幡宮 ~ 江ノ電 2020-04-09
 - リストランテ 鎌倉フェリーチェ 2020-04-11
 - 鎌倉野菜を使って & 鎌倉で見つけたすてきなもの 2020-04-14
丹沢大山 紅葉ハイキング 2020-11-12
箱根 仙石原のすすき 2017-10-08
箱根 天山湯治郷 & 田むら銀かつ亭 2020-04-05
モネとマティス もうひとつの楽園 @ポーラ美術館 2020-08-30
 - レストラン アレイ @ポーラ美術館 2020-09-01
箱根ドライヴ 芦ノ湖テラス ~ ガラスの森美術館 2023-12-25
 - 三都ガラス物語 @箱根ガラスの森美術館 2023-12-29
 - ガラスの森のクリスマス 2023-12-30

千葉

DIC川村記念美術館 2024-10-26
 - お茶席 @DIC川村記念美術館 2024-10-31

静岡

伊豆・河津町の河津桜 2017-02-20
熱海 MOA美術館 2017-03-07
クレマチスの丘(1) 2017-05-31
クレマチスの丘(2) 2017-06-01
熱海梅園の梅 2018-03-07
起雲閣 2018-03-09
大室山麓 さくらの里 2019-03-22
川奈ホテルで洋食ランチ 2019-03-23
熱海ドライブ &オーシャンスパFuua 2020-03-26

山梨

山梨県立美術館 コレクション展/栗田宏一・須田悦弘展 2020-12-30
 - Art Archives @山梨県立美術館 & ワイナリー・サドヤ 2020-12-31

栃木

あしかがフラワーパーク ふじのはな物語 2024 2024-04-21
あしかがフラワーパーク(続き)~ 佐野ラーメン いってつ 2024-05-03

長野

軽井沢の紅葉(雲場池・旧三笠ホテル) 2017-11-06

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