セレンディピティ ダイアリー

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Bubby's のサンクスギビングプレート

2021年11月30日 | グルメ

「プラダを着た悪魔」にも登場するニューヨークのアメリカンダイナー Bubby's (バビーズ) は東京・横浜にも何店舗かありますが、11/10~30とサンクスギビング特別メニューを提供すると知って、サンクスギビングウィークエンドに食べに行ってきました。

都内のお店はすでにどこも予約でいっぱいだったので、横浜みなとみらいにある Bubby's Landmark Plaza (バビーズ ランドマークプラザ) まで足を延ばしてきました。

ノスタルジックで温かみのあるお店です。(上の画像はHPよりお借りしました)

こちらが夫がオーダーしたサンクスギビングプレート。ローストターキー、ローストポーク、グレイビーソース&クランベリーソース、キャンディスイートポテト、彩り野菜とベーコンのロースト、自家製ビスケットがひとつのお皿に盛り合わされています。

どれもアメリカのサンクスギビングの代表的なお料理です。サンクスギビングは、ヨーロッパからアメリカ大陸に渡ってきた清教徒たちが現地の住民たちに農業を教わり、初めての収穫を感謝してお祝いしたことがはじまりとなっています。

毎年11月第4木曜日と決まっていて、この日は家族が集まってお祝いします。この週はサンクスギビングの木曜日から日曜日まで4連休となるので、アメリカに親戚のいない私たちは旅行することが多かったのですが...。

ちなみにサンクスギビングの翌日の金曜日がブラックフライデーで、クリスマス商戦のスタートです。この日を境にアメリカではクリスマス一色になります。

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私が今回このプレートで懐かしかったのは、さつまいもにマシュマロをのせて焼くオーブン料理です。アメリカに着いて間もなく初めてバージニアでサンクスギビングを迎える時に、同僚のアメリカ人家族が私たちを招待してくれました。

アメリカのスイートポテトは鮮やかなオレンジ色で、私はてっきり人参だと思ったのですが、それを言うと「こんな太い人参はないよ」と笑われました。アメリカの人参はピーターラビットに出てくるように細いのです。いきなりカルチャーショックを受けました。

日本のさつまいもは、アジア系のお店で Yam (ヤム) という名前で売られていることもありますが、ヤムともちょっと違うのですよね...。今はひょっとしたら日本のさつまいもが、もっとポピュラーになっているかもしれませんが。

話が長くなりました。私はプルドポークのバーガーにしました。前回アークヒルズのBubby's に行った時も、私ったらプルドポークにしていました。よっぽど好きなのね...。

プルドポークはアメリカでポピュラーなBBQ料理で、大がかりな屋外のイベントで、大きな豚を丸ごと焼いて作られることもあります。プルドポークは、映画「シェフ 三ツ星フードトラック始めました」(Chef) にも出てきました。

どちらも大味なアメリカ料理ですが、懐かしくいただきました。

ランドマークプラザでは吹抜けの広場に大きなクリスマスツリーが飾られ、クリスマスマーケットもオープンしていました。なぜかちびまる子ちゃんがキャラクターとなっていましたよ。

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tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン!

2021年11月28日 | 映画

Netflix配信のミュージカル映画。現在、劇場で限定公開されています。

tick, tick... BOOM!:チック、チック...ブーン! (tick, tick... BOOM!)

「ハミルトン」「イン・ザ・ハイツ」のリン=マニュエル・ミランダが監督したミュージカル映画。Twitterで「今年見た映画で一番よかった」という声をいくつも目にして気になっていました。劇場で限定公開されると知って見に行ってきました。

本作は、1996年にブロードウェイで大ヒットしたミュージカル「レント」を作ったジョナサン・ラーソンの半生を描いた伝記ミュージカル。ジョナサンが「レント」の前に作った自伝的ミュージカル「チック、チック...ブーン!」がオリジナルとなっています。

ジョナサンを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。30歳を目前にして何者でもない自分に苦悩する若者を、ナチュラルに演じていました。

「レント」はバージニアに住んでいた頃、ナショナルツアーの舞台で見たことがあります。それまでミュージカルといえば、きれいなドレスを着て歌い踊るきらきらしたイメージを抱いていたので、ドラッグ、同性愛、貧困といった社会性のあるテーマが衝撃的でした。

それが見る人々の心をとらえ、大ヒットにつながったのだろうと思います。本作もジョナサンの苦悩と挫折が等身大に描かれていて、私も彼の気持ちが理解できなくはなかったのですが、一方でまだまだこれからいくらでもチャンスがあるのに...と思ってしまいました。

でも、映画の中で、ジョナサンは「レント」の公演初日を目前にして、36歳の若さで病気で亡くなったと知りました。人生はいつ何があるかわからない、今を大切に生きなければと改めて思いました。

ところで映画に登場して懐かしかったのは、ソーホーの伝説のダイナー Moondance Diner です。ジョナサンは実際に、このダイナーでウェイターとして働いていたのだそうです。

Moondance Diner は「スパイダーマン」でキルスティン・ダンスト演じるメリージェーンがウェイトレスとして働いていたダイナーで、私は中には入ったことがないのですが、前は何度も通ってよく知っていました。

Wikipedia によると、ニューヨークのソーホーにあった Moondance Diner は2007年に閉店し、その後ロードアイランド、ワイオミングと移築され、2012年に再びクローズしたそうです。本作では。映画用にセットを作ったのかもしれませんね。

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farm studio #203

2021年11月27日 | グルメ

飛び石連休に帰省していた息子と、気になっていた学芸大学の中華料理 farm studio #203 (ファームスタジオ 203) にお昼を食べに行きました。

駅から歩いて5分ほど。商店街の裏通りに新しくできたビルの2階にあります。場所は少々わかりにくいですが、人気のお店のようで、私たちが訪れた時にはカウンターのみの小さなお店は既に満席でした。外で気長に席が空くのを待ちました。

メタルと黒を基調にしたモダンでスタイリッシュな空間で、食器はミニマルなモノトーンで統一されています。お料理は創作中華料理で「黒毛和牛の四川麻婆豆腐」が看板料理となっています。

中国茶のメニューも豊富です。私たちは香りが華やかな龍珠花茶(ジャスミン茶) をいただきました。ポットで運ばれてきて、後で差し湯もしてくださいます。カップは写真ではわかりにくいですが、うすはりの二重グラスとなっています。

サラダに海ぶどうが入っているのがユニーク。ナッツやスパイスを熱したオイルを使ったドレッシングは香ばしく、風味豊かです。

私は「ズワイガニと野菜の天津飯」をいただきました。上にのったズワイガニの蟹玉には、ズッキーニや生きくらげ、ゆり根等が入っているのがユニーク。まるで中華風オムライスといった感じです。甘酸っぱいあんをからめながらおいしくいただきました。

息子はお目当ての「黒毛和牛の四川麻婆豆腐」にしました。プレーンのほか、白子入り、牡蠣入りとあって、息子は牡蠣入りにしました。山椒がたっぷり入っていて、辛いというよりは、しびれる大人の麻婆でした。

デザートはココナッツミルクのアイスクリームでした。お料理も点心もいろいろあって、どれもおいしそうで気になりました。また是非訪れたいと思います。

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リスペクト

2021年11月26日 | 映画

ソウルの女王、アレサ・フランクリンの伝記映画です。

リスペクト (Respect)

音楽を題材にした作品が好きなのと、ジェニファー・ハドソンの歌を楽しみに見に行ってきました。ジェニファー・ハドソンの歌と演技がとにかくすばらしくて圧巻でした。アレサ・フランクリンの黄金時代を私はリアルには知らないのですが

彼女が歌う歌が、そのまま彼女の人生のひとこまとうまくリンクしていて、感情移入しながら引き込まれました。音楽を愛するひとりの人間として、愛を求めるひとりの女性として、懸命に生きる姿に心を揺さぶられました。

黒人ミュージシャンの伝記映画というと、ドラッグやアルコールにおぼれ、人種差別に苦悩するストーリーをイメージしてしまいますが、公民権運動のただ中である60年代に、アレサはそうした問題とはほとんど無縁でした。

アレサの父はデトロイトで一番大きな黒人教会の牧師で、キング牧師とも親交がある名士であり、アレサは子どもの時から裕福な暮らしを送っていました。では何不自由なかったか、というと必ずしもそうではなく

アレサは父親の大きな愛のもとにいたけれど、その愛ゆえに厳格に育てられ、自由を束縛され、自分の意に背くと暴力を振るわれていたのです。アレサは後から、ゴスペル歌手だった母が離婚して家を出たのは、父の暴力のせいだったと知ります。

そしてアレサが愛し、のちに結婚した夫テッドも父親とまったく同じタイプで、アレサを愛するがために彼女を束縛し、彼女の音楽活動さえも自分の思い通りにならないと激怒し、暴力をふるう男でした。

自分の音楽を模索していたアレサは、南部のスタジオで現地の白人ミュージシャンたちをうまくのせて、やがて最高の音楽が生まれようとしていました。まさに鳥肌が立つような瞬間だったのに、おもしろくない夫テッドはそれをぶち壊そうとしたのです。

アレサが「私の両手を縛っておいて、どうやってあなたを愛せばいいって言うの?」と歌う "Ain't No Way" は、そんな彼女の心の叫びが聞こえてくるようで、胸がぎゅっとしめつけられ、思わず涙してしまいました。

Jennifer Hudson - Ain't No Way (Official Audio)

父親にしても夫にしても、非暴力によって黒人の自由と権利を勝ち得ようと尊い活動をしているキング牧師を心から崇拝しながら、どうして身近な女性に対して同じ行動がとれないのか? それが不思議で不思議でしかたがなかったです。

。。。なんて、アレサの周りの男たちに腹が立って、ついついネガティブな書き方になってしまいましたが^^; 女性を描いた作品として、音楽映画として、私は本作をとっても気に入りました。60年代のカルチャーやファッションも見応えがあって楽しかったです。

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モーリタニアン 黒塗りの記録

2021年11月20日 | 映画

アメリカ同時多発テロ事件の首謀者として捕らえられ、14年間アメリカ政府によってグアンタナモ収容所に収監されたモーリタニア人の青年と、彼を無実の罪から救った弁護士を描いた実話です。

モーリタニアン 黒塗りの記録 (The Mauritanian)

骨太の社会派ドラマが好きなので本作を見るのを楽しみにしていました。テーマとしては Amazon Studios 制作、アダム・ドライバー主演の「ザ・レポート」と同じく

アメリカ政府が同時多発テロ事件の計画に関わった犯人を捕えるために、イスラム系というだけで無実の人を拘束し、残酷極まりない方法で拷問して自白を強要していた、という事実を描いています。

「ザ・レポート」は膨大な報告書をまとめて事実を告発した調査員ダニエルの視点で描かれていましたが、本作は、モーリタニア人の青年スラヒ (タハール・ラヒム) が不当に拘束されているとして、人道的な立場から彼を守る弁護士ナンシーが主人公です。 

ナンシーを演じるのはジョディ・フォスター。彼女をスクリーンで見たのは久しぶりでしたが、惚れ惚れするほどかっこよかった! 感情に惑わされることなく、自分が正しいと信じる道を静かに突き進むナンシーは、ジョディにぴったりの役どころでした。

ナンシーの助手テリーにシャイリーン・ウッドリー。優しく人懐こいテリーはスラヒにとって心の支えとなる存在でしたが、スラヒが罪を自白したと知ったテリーは、スラヒに裏切られた、自分は欺かれたのだと思い込み、ナンシーのもとを離れてしまいます。

その時にナンシーが言った、罪を犯したかどうかが問題なのではない、たとえ犯罪者であっても人道的に扱われるべきなのだ(たしかこんな意味)ということばが心に残りました。

一方、海兵隊検事としてスラヒを起訴する立場に置かれた、スチュワート中佐(ベネディクト・カンバーバッチ)が登場します。彼は親友が副操縦士としてテロ機に乗務していて命を落としたことから、なんとしてもスラヒの罪を明らかにしようと調査を始めますが

どれほど調べてもスラヒが関わっていたという証拠がつかめず、やがて恐ろしい真相を知ることになるのでした...。

私がこの映画を見て最も心打たれたのは、これほどの理不尽な拘束と残酷な拷問を受けながら、終始穏やかで、まるで悟りを開いたかのように見えるスラヒの姿です。耐えきれずに自ら命を絶った人も決して少なくなかっただろうと思いますが

彼の強靭な精神をここまで支えてきたものは何だったのでしょう。信仰の力でしょうか。これほどの苦しみを味わされながら、それを赦すことができる心の大きさに感嘆せずにはいられませんでした。

また、このような国家ぐるみの犯罪が闇に葬られようとしている中、ナンシーやスチュワート中佐のような信念と良心をもつ人たちによってアメリカの民主主義が守られていることに、救いを覚えました。

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Grill & PUB The NICK STOCK

2021年11月11日 | グルメ

ル・パルク展を見る前に、GINZA SIX(ギンザ シックス)にお昼を食べに行きました。入ろうと思っていたビストロが予約で満席だったので、その隣の Grill & PUB The NICK STOCK (グリル & パブ ザ・ニック・ストック)で食事することに。

ブルックリン風のれんが造りのインテリアが落ち着いた雰囲気で、座席がゆったりとしていてくつろげました。ここのところ家では健康志向でお魚を中心とした食事が続いていたので、たまにはがっつりとお肉を食べたかった夫も満足したようです。^^

メインのお肉料理にサラダとごはんがつく、ランチのセットをいただきました。

最初に運ばれてきたサラダ。ごく普通ではあるけれど、野菜がみずみずしく、フレンチドレッシングもおいしかったです。

私はお店の一押しメニューの「プレミアムローストビーフ」をいただきました。厚切りにカットしたローストビーフは食べ応え満点。たまねぎを使った少し甘みのあるソースとミネラルたっぷりの粗塩、和わさびが添えられています。

ソースで食べても塩で食べてもどちらもおいしかった! 加えて、和わさびってどうしてこんなにローストビーフに合うのでしょうね。(家でもローストビーフといえば、わさびと醤油を使った和風ソースを用意しています)

こちらは、プレミアムハンバーグ&カットステーキ。ボリュームたっぷりでお肉好きにはたまらない一品です。シンプルながら、お肉のおいしさがストレートに味わえるお店でした。

ギンザ シックスといえば、吹抜けのアートも楽しみのひとつ。今、展示されているのは、名和晃平さんの「Metamorphosis Garden(変容の庭)」という作品です。

ひと目見て、あ!と思いました。

今から4年前、東京ガーデンテラス紀尾井町で、名和さんの「WhiteDeer」という作品を見たことがありました。(記事はコチラ

今回の作品、ギンザ シックスのHPによると

「瀬戸内海・犬島の《 Biota(Fauna/Flora)》(2013)のインスタレーションの発展形として、混沌から生じる新たな物語を表現した。」

とありました。雲に浮かんでいるようでもあり、ぽちゃん、ぽちゃんと水がはねているようでもあり。いずれにしても、吹抜けという空中の空間を存分に生かした作品で、思い出の鹿に再会し、懐かしい気持ちになりました。

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「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展

2021年11月07日 | アート

銀座メゾンエルメス フォーラムで開催中の「ル・パルクの色 遊びと企て」ジュリオ・ル・パルク展 (Les Couleurs en Jeu by Julio Le Parc) を見に行きました。

レンゾ・ピアノ設計のメゾンエルメスのビルのファサードを大胆に使ったル・パルクのインスタレーション。これを見て「何?何?」と思った方もいらしたのではないでしょうか。カラフルな色の構成に、見ただけでわくわくしてきます。

エレベータに乗ると、1階から9階のギャラリーに上るまで、内壁沿いにロング・ウォークという作品が続いていて、これまたびっくりしました。(言葉で表現するのが難しいですが、例えるならばドミノ倒しのような、ピタゴラスイッチのような。)

ヴォリューム(容積)と色のアンサンブル 1971-1975

ル・パルクは1928年アルゼンチン生まれのアーティストです。1958年にフランスに移住し、モンドリアンやロシア構成主義に影響を受け、幾何学的な抽象画の制作をはじめました。

1960年代に他のアーティストたちと視覚芸術探求グループ (GRAV) を結成し、視覚的錯覚や動力を用いたキネティックアートや観客参加型作品など、新たなアートの体験を提案してきました。

本展では、ル・パルクのこれまでの活動から「色」をテーマとし、初期のモノクロの作品から1959年からの14色を使った作品のシリーズ、モビールの新作まで、メゾンエルメスのビル全体を使って紹介しています。

ビルのファサードを飾るカラフルなアートが、ギャラリーの内側から見るとステンドグラスのような効果を生み出しています。右に見えるのは2階分の吹抜けに吊り下げられた、14色の板を使った大掛かりなモビールです。

ル・パルクの14色を使った構成作品

ル・パルクの作品を見て、中学1年の美術の時間に習った12色の色相環や、グラデーションの構成課題を懐かしく思い出しました。当時からデザインや幾何学が好きで、こういうアートを考えるのが大好きでした。

初期の頃のモノクロームの作品

スチールの板を使ったモビール。鏡のようにキラキラしてきれいでした。

シリーズ 14-14 置換 1970-2020

14色を使った構成ですが、私は灯台のレンズを思い出しました。

オンド (電波) 110 no.8

14色の組合せが、隣り合う色によって、飛び出して見えたり、へこんで見えたりする不思議。習作も豊富にありましたが、どれも見ていて飽きませんでした。

映像作品や、ル・パルクのインタビュー映像などもあり、興味深く鑑賞しました。

暗くなってからのメゾンエルメス。明かりが灯るとますます美しかったです。

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すし処 新田中

2021年11月06日 | グルメ

リモートワークで帰省していた息子を交えて、都立大学にある「すし処 新田中」にお昼を食べに行ってきました。こちらのお店は、息子が以前から行きたがっていたのですが、かなり人気があるようで、思いついて電話をしてもいつも予約が取れませんでした。

お店の方にうかがったところ、前月の1日から予約を開始し、すぐにいっぱいになるとのことでしたので、今回は前々から日程を整えて、ようやく予約を取ることができました。

のれんをくぐると「いらっしゃいませ!」と威勢のよい声。予約のお客様が次々とやってきて、小さなカウンターはすぐにいっぱいになりました。突出しのたらこの煮物をいただきながら、奈良のお酒「春鹿」でのどを潤しました。

食べ放題と聞いていたものの、お値段もシステムも知らなかったのですが「まずはマグロを召し上がって、後は好きなものを順番に注文してください。本日のお勧めはホワイトボードに書いてあります」とのことでした。

板前さんが最初ににぎってくださる、マグロの中トロとヅケです。どちらもおいしい! わくわく期待が高まります。お寿司はどれもタレ、あるいは塩で味付けされていたので、何もつけずにそのままいただきました。

本日のお勧めから、大好きな鯛と活ひらめをいただきました。鯛は細いねぎのようなものがはさんであり、塩がついていました。活ひらめはたれがついています。お寿司は2貫ずつ握ってくださいますが、息子や夫にあげたり、トレードしたりしながらいただきました。

本日のお勧めから、かんぱちと黒むつをいただきました。

かつおとブリです。ぶりは家でも時々お刺身でいただきますが、今まで食べたものとはまるで別物で驚きました。しゃりと一体化し、とろけるようです。このようなぶりをいただいたのは初めてでした。

カウンターのケースにならんだネタからも、次々と注文しました。

左は牡蠣の軍艦巻きです。大粒の牡蠣から薄く作ってありますが、これもまたとろけるようなおいしさでした。そもそも牡蠣のお寿司をいただくのは初めてです。右は金目鯛です。

甘エビと生鯖です。生鯖のお寿司をいただくのも初めてかもしれません。鯖はふだんあまりいただかないのですが、これは鯖とは思えないほど、まったくクセがなかったです。

ここであら汁が運ばれてきました。海老の殻が入っていましたが、おだしが効いてとてもおいしかったです。ほっと落ち着きました。

鮑をいただきました。こりっとした食感が楽しめました。この後、雲丹もいただいたのですが、なぜか写真を撮り忘れました。

板前さんが次でおしまいです、とおっしゃったので、私は特に感動した、ブリと牡蠣をもう一度いただくことにしました。右はブリ、左は息子からもらった中とろです。

そして〆の牡蠣を味わっていただきました。

デザートはすいかでした。

いやー、おいしかった。お財布を気にすることなく、次々と食べたいものが好きなだけいただけて大満足でした。お酒もいただいて、これでひとり5,000円くらいでしたから、かなりお得ですよね。

食べ放題といっても、だいたい1時間くらいで、ひとりの板前さんが4、5人を受け持っていて順番に握ってくださるので、お客さんはそれぞれ節度を持っていただくという感じですが、お寿司も雰囲気もすべて申し分なかったです。また是非伺いたいと思います。

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香港園

2021年11月03日 | グルメ

旧古河庭園に秋バラを見に行く前に、目黒にある中国料理の老舗「香港園」でお昼をいただきました。記録をたどると、12年前に旧古河庭園に行った時も、目黒の香港園でお昼を食べていました。まるでパブロフの犬です。^^;

目黒「香港園」で中華ランチ (2009-08-03)

この日はめずらしく車で出かけなかったので、夫はお昼から生ビールを飲みました。私はいっしょに運ばれてきた、ザーサイと大根の中華風お漬物が気に入りました。

こちらは夫がオーダーした酢豚の定食。ごはんとスープがつきます。酢豚をいただくのはかなり久しぶりです。炒めたきゅうりが、しゃきっとしておいしかったです。

私は上海焼きそばをいただきました。上海焼きそばってお店によって違う気がしますが、こちらは細切りにした豚肉や野菜を炒めたベーシックな中華風の焼きそば。見た目は地味ですが、あっさりとした口当たりでおいしくいただきました。

どちらにもデザートがつきました。遠近法でかなり大きさが違って見えますが、向こうにあるのはピスタチオのアイスクリーム。私は杏仁豆腐をいただきました。

どことなくレトロで、懐かしい雰囲気が心地よいお店です。

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