セレンディピティ ダイアリー

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京ダイニング 八条とティーハウス リプトン、鴨川散策

2018年06月30日 | +京都

京都駅近グルメ2軒です。

嵐山からもどってホテルでひと休みした後、夜は京都駅八条口にある「京ダイニング 八条」に行きました。東京でいえば、銀座ライオンやキリンシティといった感じのビアレストランですが、ここはサントリーの系列?のようです。京都の食材を生かしつつ、ビールやハイボールなど、洋酒に合ったお料理が楽しめました。

京水菜のハリハリサラダ。

黒毛和牛と京水菜のペペロンチーノ。

九条ネギのピザ。ごま油と、原了郭さんの黒七味を効かせた、クリスピーな薄焼きピザです。

手前は、京都産もち豚と九条ネギたっぷりの豚ぺい焼き。豚ぺい焼きは大阪で初めて食べた、豚肉入りのオムレツといった感じのお料理です。左奥は八条フライドポテト。こちらも黒七味がアクセントになっています。右奥はチーズの東寺揚げ。チーズの湯葉巻き揚げです。ネーミングが心憎いですね。

新幹線改札のすぐ近くなので、乗り降りの前後に利用する方が多いのでしょうね。とにかくお料理が出てくるのが早くて驚きました。一般メニューに英語が併記されているところはさすが京都。ビールもお料理もおいしく、楽しい夜になりました。

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翌日は息子の買い物につきあうことになっていたので、朝は京都駅の地下街でさっとすませることに。「ティーハウス リプトン」でモーニングをいただきました。

モーニングプレートセット。ボリュームたっぷりです。

私は、小倉トーストセットをいただきました。あんトーストというと名古屋のイメージですが、抹茶がふるってあるところが京都風でしょうか。朝はコーヒーをいただくことが多いですが、リプトンなのでここでは紅茶をいただきました。

今は世界の紅茶が何でも手に入りますが、昔は紅茶といえば、リプトンのティーバッグしかなかったと話したら、息子が驚いていました。Wikipediaによると、日本で紅茶の輸入が自由化されたのが1971年。リプトンは1906年に明治屋が輸入を開始、1930年に福永平蔵さんという人が京都にティーハウスを開いたのが始まりだそうです。

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旅の最後に鴨川沿いを散策しました。

すばらしい五月晴れで、川べりを歩くのが気持ちいい。

三条大橋のスターバックスで飲みものをテイクアウトし、五条まで歩きました。

日陰には人がたくさん。^^ 川床もはじまっています。都会の川ですが、鴨や白サギの姿も見ることができて、ほっと心なごむひと時でした。京都旅行記はこれで終わります。最後までおつきあいくださり、ありがとうございました。

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嵯峨野の竹林と、嵐山食べ歩き

2018年06月29日 | +京都

このあと、嵯峨野の竹林を散策しました。途中で公園のように区切られた一画があったので入ってみました。

しゅっと高く伸びる青竹が美しく、清々しい。スマホを下から上に動かしながら撮影している人が何人もいたので、動画を撮ってるのかと思ったら、息子いわくパノラマ写真を撮っているんだろうとのこと。

やり方を教わって私もトライしてみました。横方向に240度くらいゆっくり動かしながら撮影しています。動かす時に多少ぐらついているはずですが、意外と切れ目なくきれいに撮れるものですね。

上の写真の一部を切り取るとこんな感じになります。

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さて、嵐山で食べたものいろいろまとめてご紹介です。

お昼は和食以外は意外となくて「嵐山うどん おづる」さんで京うどんをいただきました。でもこれが正解。私は鴨と九条ねぎというザ・京都なおうどんにしましたが、しみじみとおだしが効いておいしかったです。

こちらは豆乳スイーツの京豆庵(きょうずあん)さんの、逆さにしても落ちないお豆腐ソフトクリーム。息子が修学旅行で食べたそうです。私は、絹ごし豆腐と黒ごまきな粉豆腐のダブルをいただきました。あっさりしたお味でおいしかった!

最後にJR嵯峨嵐山駅に向かって歩いていたら、おもしろいお店を見つけました。

zarame(ザラメ)というこちらのお店は、クールでモダンな綿菓子専門店。2017年10月にオープンしたそうです。桜や抹茶、小豆など、京都を意識した和のフレーバーばかり6種類くらいあって、どれもおいしそう。私たちも食べてみることにしました。作るのに時間がかかるとのことでしたが、お店の外で気長に待ちました。

じゃーん、宇治金時の綿菓子です。直径30cm以上あってすごく大きい。作っているところを見ると、ふつうのサイズに作った綿菓子の周りに少しずつ綿の帯を巻きつけるようにして、だんだん大きくしていました。食べる時は、綿の帯をはがしながら食べていきます。2人でひとつで十分すぎる大きさ。おいしくて夢中になっていただきました。

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嵐山 大悲閣 千光寺と、宝厳院

2018年06月28日 | +京都

翌朝、イノダコーヒで朝食を楽しんでから、息子の希望で嵐山を訪れました。四条大宮までぶらぶらと歩き、嵐電に乗って終点の嵐山へ。嵐電は東京でいうところの世田谷線のような路面電車です。車両は新しくなっていましたが、レトロ感は健在。街中を縫うように進んでいきます。

終点の嵐山は観光客で大賑わいでした。人波をかき分けて、まずは渡月橋へ。日本画に描かれるような長い長い木造の橋が絵になります。現在橋脚部分はコンクリートとなっていますが、欄干はヒノキでできていて味わいがありました。下を流れるのは大堰川(おおいがわ)。渡月橋を境に下流は桂川、上流は保津川とよばれています。

渡月橋を渡り、保津川に沿って川上方面に歩きます。渡月橋から歩いて20分ほどの山の中腹に大悲閣 千光寺という絶景のお寺があるというので、行ってみることにしました。山の緑色に染まった保津川は美しく、屋形船がゆっくりと進んでいます。昔、保津川下りの舟に乗ったことを思い出しましたが、どうやらここよりもっと川上のようです。

右手に保津川を眺めつつ、こんな感じの山道を歩いていきます。”Great View"と書かれたお寺の手書きの看板を何度か見ましたが、歩く人は少なくひっそりとしていて、嵐山の喧騒がウソのようです。時々対岸を走るトロッコ列車の音が聞こえました。

最後に急な山道をのぼり、大悲閣 千光寺に着きました。こじんまりとした本堂では住職さんがお勤めの最中でした。お参りしたあと、眺めがすばらしいという、こちらの観音堂を案内されました。遠く比叡山から京都の市街地、小さく清水寺も望めました。

眼下には、先ほど歩いてきた保津川の流れが見えます。ここは”水運の父”として知られる角倉了以が、河川開墾工事に従事した人々の菩提を弔うために創建したお寺だそうです。了以自身もこの地で晩年をすごしたそうで、石割斧を手に持つ了以の像が、川の安全を見守るように安置されていました。

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このあと再び渡月橋にもどり、天龍寺の塔頭寺院である宝厳院(ほうごんいん)を訪れました。こちらには春と秋だけ公開される「獅子吼(ししく)の庭」があり、6月30日まで春の特別拝観が開催されています。どうも期間限定や特別拝観ということばに弱いです。^^;

こちらの獅子吼の庭は、室町時代に中国に渡った禅僧によって作庭され、嵐山を取り入れた借景回遊式庭園となっています。獅子吼とは”仏の説法”のことで、ここでは庭園を散策し、鳥の声、風の音を聴くことで、人生の真理、正道を感じる”無言の説法”を意味しているそうです。

庭のあちらこちらに、大小さまざまな形の岩や、白砂、岩浜が配されていますが、それぞれに意味があり、景観を表しているようです。

ど~んと通路にまではみ出している碧岩や、ライオンの形をした獅子岩は、2億年前に海底に堆積した微生物やプランクトンが圧縮してできた石です。パワーストーンとして人気があり、毎年拝観する方もいるそうです。

岩の美しさもさることながら、青もみじの美しさ、苔の美しさにも目を奪われました。秋の紅葉もさぞかしみごとだろうな...と想像しながらの鑑賞となりました。

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ピーターラビット

2018年06月27日 | 映画

大原から京都の街にもどったのが4時過ぎ。息子が京都に来るのが8時頃の予定で、中途半端に時間が空いたので、気分を変えて映画を見ることにしました。いくつか気になっていた中から、時間の都合で選んだのが本作。この日が公開初日でした♪

ピーターラビット (Peter Rabbit)

3つ子の妹や仲間たちと暮らすピーターは、心優しい画家のビア(ローズ・バーン)が大好き。ピーターたちは、ビアの隣家に住むマクレガーの畑の野菜を盗んでは追われ、過酷なバトルを繰り返していました。ところがある時、マクレガーはピーターを追いかけている途中で突然心臓発作を起こして亡くなってしまいます。

天敵がいなくなり、マクレガー家でどんちゃん騒ぎをするピーターたち。しかしそこに、マクレガーの家を相続した甥のトーマス(ドーナル・グリーソン)が引越してきます。ハロッズの玩具売場にいたトーマスは極度の潔癖症。たちまち害獣であるピーターたちを追い出しますが、それは新たな戦いのはじまりでした...。

ビアトリクス・ポターの絵本「ピーターラビット」の初めての実写映画化。ポターの優しいタッチのイラストが実写になったらどうなるのか? 最初は一抹の不安を覚えていましたが、何度もプロモーション映像を見て、ポップな愛らしさにきゅんきゅんし、公開を楽しみにしていました。

監督は「ANNIE アニー」(2014)のウィル・グラック。そういえば2014年版アニーも、ミュージカルの古典を現代風にアレンジした作品でした。アニーで優しい秘書を演じていたローズ・バーンが、本作ではヒロインのビアを演じています。

そして、ピーターの敵役トーマスにドーナル・グリーソン。彼は作品によって好青年も悪役も演じられる役者さんですが、本作のトーマスは二面性のある役どころなので、彼の持ち味が存分に生かされていたように思います。コミカルな演技も楽しかった。だいたい恋のライバルがウサギだなんておかしすぎます。^^

エンドロールを見て、初めて3つ子の妹たちの声がマーゴット・ロビー、エリザベス・デビッキ、デイジー・リドリーと知って驚きました。なんて豪華キャスト! 3つ子姉妹もピーターに負けず劣らずの無法ぶりを発揮していて最高でしたが、個人的には茶色に茶色のベンジャミンが愛おしくてたまらなかったです。

ギャング映画という声も聞こえましたが、私は西部劇を思い出しました。あるいはピーターラビット@ディズニー(ディズニーじゃないけど)といったところでしょうか。ポップでスピード感があってスリリング。音楽はノリノリだし、ほどよい刺激があって、大人から子供まで楽しめる作品となっていました。

ビアは、原作者のポターに敬意を表した役どころですが、本作では現代絵画のアーティストです。でも時々ピーターたちの姿を描くことが癒しになっているという設定になっていました。早くも2020年に続編が公開される予定となっているので今から楽しみ。でもその前に、本作がDVDになったらもう一度見たいです。

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大原 三千院と、宝泉院

2018年06月25日 | +京都

せっかく八瀬まで来たので、さらに山奥にある大原まで足を延ばしてみました。大原は京都の街からバスで1時間ほどかかりますが、八瀬からだとバスで15分くらいです。山間の小さな集落のまわりに、のどかな畑の風景が広がっています。三千院への小径を上っていくと竹林が続き、土田麦僊の「大原女」という作品を思い出しました。

大原には何度か訪れていますが、一度宿坊に泊まったことがあります。どこだっけ...と検索して、浄蓮華院だと思い出しました。お部屋は襖で仕切られていて、(今はわかりませんが)当時は女性だけが泊まれました。心づくしの精進料理がおいしく、親戚の家に泊まったような温かさと安らぎを感じたことを覚えています。

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さて... まずはお昼を「志野 松門」(しのしょうもん)さんでいただきました。大きな土間、太い柱と梁、高い天井。明治時代の農家をそのまま生かした、重厚で趣のある建物です。以前は大原郷土資料館として使われていたのを、2013年に大原地元野菜の食事処として開店したのだそうです。

私は一汁八菜を取り入れた”八菜ランチ”をいただきました。写真のプレートにサラダがつきます。プレートは大原の野菜を使ったおばんざいの盛合せ。和洋のお料理がバランスよく配され、鶏のから揚げにはクミンが使われていました。

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おいしい食事を楽しんだあとは、竹林の小径を上り、三千院を訪れました。

大原を代表するお寺、三千院。石垣に囲まれた風格ある御殿門を入って、客殿を通り抜けると、杉木立の気持ちのよい庭園に出ました。瑠璃光院と同じくこちらも緑の美しいお寺ですが、鬱蒼とした緑というよりは広々として明るく、例えは変ですが、高原のキャンプ場にやってきたような開放的な気分を味わいました。

木立の向うに見えるのは往生極楽院。平安時代に建立され、国宝の阿弥陀三尊像が収められています。

往生極楽院の南に位置し、かつて正門だったという朱雀門。

境内に広大なあじさい苑がありました。私が訪れた5月は紫陽花の季節には早かったですが、紫色のミヤコワスレが一面に咲いていました。写真はミヤコワスレに似ていますが、花弁が薄紫色で、オオハラギクという名前だそうです。

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このあと、三千院の参道の奥にある、宝泉院というお寺を訪れました。

池の形を鶴、築山を亀、山茶花の古木を蓬莱山と見立てた亀鶴庭園。どの角度から見ても変化に富んだ美しい庭園でした。

柱と柱の間を額に見立てて鑑賞する盤桓園(ばんかんえん)には、樹齢700年を超えるという五葉の松の大木がありました。樹医によって幹を補修され、命の限り枝を広げる姿は、鬼気迫るものがあり圧倒されました。高浜虚子はこの松を見て「大原や 無住の寺の 五葉の松」と詠んだそうです。

お庭を鑑賞していると、係の方がお茶菓を出してくださいます。旅の途中で、ほっと人心地つきました。

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瑠璃光院 春の特別拝観

2018年06月24日 | +京都

伊右衛門サロンで朝食を楽しんだあとは、仕事に向かう夫と分かれて三条通をぶらぶらと... 三条駅から京阪、叡山を乗り継いで終点の八瀬比叡山口へ。ここは比叡山のまさに入口で、あたりは鬱蒼とした森が広がり、高野川の急流が涼しげな音を立てています。朝の清々しい空気の中、駅から歩いて5分の瑠璃光院を訪れました。

瑠璃光院はふだんは非公開となっていて、春と秋の特別拝観期間だけ中に入ることのできるお寺です。窓を額縁に見立てた紅葉の風景がすばらしく、観光ポスターなどで何度か見たことがありました。今回たまたま特別拝観の時期に重なり、訪れるのを楽しみにしていました。

朝早く訪れたのですんなりと入れましたが、入口前にはロープが張られ、入場制限する場合もあるようです。入口を入ると中は公園のよう。ゆるやかに上る通路の周りに鬱蒼とした緑の木立と苔が広がり、空気までもが緑色に染まっているようでした。まだ人もなくひっそりとしていて、厳かな気持ちに包まれました。

一般的な寺院とはちょっと違った雰囲気ですが、こちらはもとは叡山電鉄の創業家の別荘で、建物は京数寄屋造りの中村外二が手掛け、自然を借景とした庭園は佐野藤右衛門一統の作と伝えられています。建物に入り、順路に沿って2階に上がると、窓から見える周囲の山々にまずは圧倒されました。

そして書院2階から望むみごとな青もみじです。私の写真ではこの美しさが存分に伝えられないのがもどかしいですが、窓枠に縁取られる青もみじのみずみずしさ、清々しさに心が洗われました。磨きこまれた廊下にも、青もみじが映っています。

大きな漆のテーブルがあり、そこにカメラを置いて撮影していた人が何人もいたので、よくわからないままにまねして撮ってみました。あとから知ったのですが、この机に反射させて撮るのが人気なのだそうです。なるほど、上から下に青もみじが続いているように見えますね。

書院2階から見える「瑠璃の庭」。青もみじの下に一面ふかふかの苔の絨毯が広がっています。優美な曲線を描いて流れるせせらぎが、ひと筋のアクセントとなっていました。

1階に下りると「八瀬のかま風呂」という部屋がありました。この地方に伝わる、1300年もの歴史をもつ日本式サウナで、壬申の乱の時に大海人の皇子(のちの天武天皇)が矢を背に受け、この地でかま風呂の治療を受けたとの言い伝えがあり、八瀬の語源にもなっているそうです。

こちらはもうひとつの「臥竜の庭」。駆け上ろうとする龍を、水の流れと石組みで表現しているそうです。

お庭はどれもすばらしくて見応えがありましたが、窓枠で縁取られることでさらに絵画のような効果を生み出していると感じました。名匠による建物と庭園のみごとなアンサンブルを堪能しました。

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伊右衛門サロンと、イノダコーヒ本店・旧館

2018年06月20日 | +京都

京都旅行記の続きです。烏丸御池は落ち着いた雰囲気のビジネス街。2日目と3日目の朝は、この界隈で朝食をいただきました。

2日目は夫と三条通にある伊右衛門サロンに行きました。ここはサントリーが手掛けている日本茶のカフェで、朝~夕食、アルコールまで提供するオールデイダイニングとなっています。朝食は混んでいると聞いていましたが、平日の朝だったからか、すんなりと入れました。出勤前に和やかに朝食を楽しむ会社員たちのグループも見かけました。

朝食は和定食やトーストプレートなどが用意されています。私たちは季節の朝ごはん、この日は”春の朝ごはん”をいただきました。焼き筍と鶏の塩麹焼き、「祇園なかき」のおぼろ豆腐抹茶みそ、さわらの西京焼き、蕗のそぼろ煮、出し巻き玉子、大釜炊きのご飯にお味噌汁です。

こういう細い筍は関東ではめずらしい気がします。竹ごと焼いてあって、メロンのように中の部分だけをいただきます。出し巻き玉子は京都ならではの、ふんわり柔らかいお味でした。冷茶はスタッフがピッチャーを持って店内を回っていて、減るとすぐに継ぎ足してくれます。

店内は和風というより、照明を落とした北欧風のインテリアでした。窓から見える緑も美しく、心地よい空間でした。

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3日目は息子と、彼の希望でイノダコーヒ本店を訪れました。前回のレポートはコチラ。前回は時間の都合もあって、すぐに入れる新館で食事をしましたが、今回は遅めに出かけたのがよかったのか、待つことなく旧館に入れました。

ダイニングルームはお庭に面して半円形にのびていて、窓から入る朝日が気持ちいい。

新館と旧館は石畳の廊下でつながっています。こちらから見て左が新館、右が今回入った旧館です。鳥かごや古いコーヒーの器械があって小さいけれどほっとするスペースです。

ハムトースト。かちっとした作りがさすがプロです。

前回いただいたフレンチトーストがあまりにユニークだったので、息子にも是非食べて欲しくてオーダーしましたが、私が何度も”きっとびっくりするよ”と言ったので、かえってびっくりしなかったと言われました。失敗、失敗。^^;

奥に見えるのは、昔懐かしいウインナーコーヒー。私は”コロンビアのエメラルド”というコーヒーをいただきました。

キャビネットの上にはブラウン管のテレビ。房のついた赤いベルベットは昔のピアノの椅子を思い出します。昭和にもどったような懐かしくほっとする空間でした。

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モリーズ・ゲーム

2018年06月19日 | 映画

京都旅行記は一回お休みします。

ジェシカ・チャステインが、トップアスリートから高級ポーカークラブオーナーに転身したモリ―・ブルームを演じる伝記ドラマ。脚本家アーロン・ソーキンの監督デビュー作で、ブルームの自叙伝を映画化。イドリス・エルバ、ケビン・コスナーが共演しています。

モリーズ・ゲーム (Molly's Game)

2002年、モーグルの選手として冬季オリンピック大会の予選を勝ち進んでいたモリ―(ジェシカ・チャステイン)は、試合中に大ケガをし敗退を余儀なくされます。ロースクールに進学する前にロサンゼルスのクラブでアルバイトを始めたモリ―は、実業家のディーンにアシスタントとしてスカウトされ、やがて彼が経営するポーカークラブを手伝うことに。

頭の回転が速く、みるみるうちにビジネスのノウハウを覚え、顧客の心もつかんだ彼女は、ディーンからクビを言い渡されたのを機に、客を引き抜き、ホテルのペントハウスに自らのポーカークラブを開きます...。

大好きなジェシカ・チャステイン主演作ということで楽しみにしていた本作。彼女が演じる役どころは「女神の見えざる手」(Miss Sloane) と同じく、頭がきれて行動力があって、タフでパワフルな女性。さらに一本筋が通っていて、信念のためには自分を曲げない本当の強さをもった女性です。

監督のアーロン・ソーキンは、”ソーシャル・ネットワーク”、”マネーゲーム”、そしてマイケル・ファスベンダーの”スティーブ・ジョブス”を手掛けた名脚本家。緻密にことばを積み重ねる彼の脚本はどれも好きです。本作も冒頭からの畳みかけるようなチャステインのセリフの洪水に、ぞくぞくと引き込まれました。

折しも本作は、少し前に見た「アイ,トーニャ」と同じく、元アスリートの栄光と転落を描いた作品。モリ―はトーニャと違ってインテリの中流家庭の出身ですが、彼女の父親(ケビン・コスナー)の常軌を逸したスパルタぶりは、形は違ってもトーニャの母親に通じるものを感じました。

彼女がカジノの世界に身を投じたのは、強く高圧的な父親への反発があったのでは...とのちに父親は反省とともに語っていますが、私はそれだけではないと思いました。アスリートというのはまぎれもなく自分の体力の限界をかけた勝負師であり、賭け事の世界に似ているような気がします。

しかも彼女のクラブに集うのは、ハリウッドスターやスポーツ選手、各界でトップを極めたその道の一流の人たち。そうした人たちが気前よくお金をかけて遊ぶポーカーの世界を、自分の器量と才覚で切り回していくことは、彼女にとってハーバードのロースクールで学ぶ以上におもしろく、刺激的だったのだと思います。

セクシーでゴージャスなドレスで客たちを気分よくもてなしながらも、自身はお金に溺れず、恋愛に溺れず、彼らの世界を理解するために勉強を怠らず、常に冷徹なまなざしでクラブを仕切る様子は、私の乏しい想像力では、銀座のママさんみたいと思ったりしました。^^;

クラブで繰り広げられる人間模様も興味深かったです。ある富豪はいつも負けてばかりで、なにしに遊びに来るんだろうと思いますが、こういう一流のクラブは人脈作りの場所にもなっているのですね。また誰もが知るハリウッドスターとプレイしてみたいというお客がいても不思議ではありません。

常連客とのトラブルでロサンゼルスのクラブを閉めざるを得なくなっても、すぐにニューヨークで新たなクラブを立ち上げるモリ―のタフさにも感嘆しました。しかし動くお金が莫大になったことで、客たちから違法である手数料を取らざるを得なくなり、またロシアのマフィアにも目をつけられて、ついにはFBIに逮捕されてしまいます。

モリ―の弁護士(イドリス・エルバ)は、司法取引で顧客情報を検察に出せば収監されることはないだろうと説得しますが、モリ―は決して首を縦に振りません。彼女は自叙伝でも、既に明らかになっている4人以外の名前は出していないそうです。判決については映画を見てのお楽しみですが、モリ―が信念を貫く姿がかっこよくてしびれました。

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B Legumes a table

2018年06月15日 | +京都

祇園から四条通を西にしばらく歩いて...夕食はフランス料理の B Legumes a table (ベ・レギューム・ア・ターブル)さんを予約していました。堀川通に近い小路にあるこじんまりとしたレストランです。”食卓に野菜を”という店名なだけに、京野菜や京の食材を生かしたお料理を楽しみにしていました。

朝採り農園の恵みと3種のオードブル取り合わせ。この日のオードブルは、サラダの奥にちらりと見えるホタルイカ、左手前がサーモンの燻製、右手前がベーコンとたまねぎのキッシュです。肉厚のサーモンがとろけるようなおいさでした。HPを見ると、お取り寄せもできるようです。

前菜は2種類から選びます。こちらは、”七穀米と安曇川(あどがわ)のこごみ、木の芽を使ったリゾット”です。山菜を取り入れた野趣あふれる一品でした。

私は”そら豆の冷たいスープ バニラ風味のアイスとともに”をいただきました。そろそろ冷たいスープがおいしい時期でした。それにしてもバニラアイスをあわせるとはユニークです。おそらくデザート用より甘さを控えめに作っているのでしょうが、ほんのりした甘さと冷たさがスープを引き立てていました。

メインのお料理はお肉とお魚がありましたが、2人ともお肉料理をいただきました。”国産牛肉のポワレ 新玉ねぎと三度豆のサラダ仕立て”。一年に三度収穫できることからこの名がついたようですが、関西ではサヤインゲンのことを三度豆とよぶのですね。お肉はさっぱりとした味わいで、私が飲んでいたカリフォルニアの白ワインにもよく合いました。

デザートです。こちらは”新生姜のブラマンジェ エスプレッソのアイスクリーム”。わずかに生姜が香り、ほんのり和がアクセントになっていました。

私は”マンゴーのババロア ココナッツのスープ”をいただきました。初夏らしいトロピカルな組合せです。

最後に深煎りのコーヒーを、ヨーグルトのマカロンとともにいただきました。

旬の京の食材をさりげなく取り入れたフランス料理は、どれも軽やかな味わいで最後までおいしくいただけました。私たち以外は地元の常連さん?とお見受けしましたが、近かったら何度も通いたくなりそうです。心地よい余韻のままお店をあとにしました。

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ベールをかぶった清水寺

2018年06月14日 | +京都

修学院離宮のあとは、夫の希望で清水寺に行くことに。叡山、京阪を乗り継いで清水五条駅から歩きました。清水寺は私は2年前に紅葉を見に訪れたばかりでしたが、夫は修学旅行以来かもしれないとのこと。私も前回久しぶりに訪れて周辺の変化に驚いたので、きっと見たらびっくりするだろうな~と嬉々として向かいました。

前回と同じく五条坂、茶わん坂を上って行きました。朱色の仁王門、西門を経て奥に進むと...なんと本堂が茶色のシートで覆われていました。2017年2月より檜皮屋根の葺替え工事中ということです。少々残念ですが、本堂の中には入れるし、今しか見れない姿かも...とポジティブに受け止めました。

本堂から下を見下ろすと、音羽の瀧が見えます。清水寺の開創の起源で、寺名の由来となっています。屋根から落ちてくる清めの水を柄杓ですくって祈願するというおもしろさもあり、いつも人が並んでいる人気のスポットです。

本堂を抜けてぐるりと巡り、奥の院の前からパチリ。本堂がシートですっぽりとおおわれていますが、茶色なのでまわりの風景になじんでそれほど違和感がありません。こういうところに観光地京都の配慮を感じます。それにしても青葉がものすごい勢いで茂っていて、樹々の生命力に圧倒されました。

さらに遊歩道を進んで子安堂の前からパチリ。ここからの眺めはやはり絵になりますね。京都に来たという実感がすると夫も大満足でした。

清水寺を出たあとは、清水坂~産寧坂~二寧坂~ねねの道~八坂神社~祇園とお決まりのコースを歩きます。定番ですが趣のある街並みに京都らしさが感じられ、お土産屋さんをのぞきながらの楽しい散策となりました。

平日の夕方だったからか、それとも清水寺が工事中だからか、心なしか人も少なめでゆったり散策できました。

昨年オープンした、スターバックス京都二寧坂ヤサカ茶屋店(プレスリリース)。築100年以上の伝統的な日本家屋をそのまま生かした店舗です。先の都合もあって入らなかったのですが、趣があってすてきでした。

そして八坂神社。祇園は相変わらずの大賑わいで、人波をかき分けながら歩きました。

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