9月12日に開催した区政報告と勉強会のイベント
「田中優子のコミュニテイ・サロン」。
今回は「知られざる斑点米とミツバチ大量死」について。
食の安全の専門家、安田節子さんからお話を伺いました。
ヨーロッパでは禁止されているネオニコチノイド系農薬が、
日本では大量に使われていると知って、愕然としました。
「斑点米」とは、カメムシが稲穂が柔らかいときにカメムシが
米汁を吸って、その跡が黒く斑点になった米粒をいいます。
日本では、斑点米が「1000粒に1粒」なら1等、
「1000粒に2粒」だと2等になってしまう。
「1000粒に7粒まで」だと3等。…と、値段が下がってしまう。
(ちなみに、1合は7000粒)
だから、大量のネオニコチノイド系農薬を散布して、カメムシ
を殺し、斑点米ができないようにしている、のです。
(ちなみに、斑点米は無害。見た目だけの問題)
しかし、そのネオニコチノイド系農薬のせいで、ミツバチが
大量に死んでしまい、自然界の生態系にも問題が起きています。
食用作物は、7割がミツバチの交配がなければ育たないのです。
ネオニコチノイド系農薬とは…(「NO!ネオニコ」ホームページより抜粋)
1990年代に日本でも登場し、近年多用されている農薬、殺虫剤。
タバコの有害成分ニコチンに似ているため「ネオニコチノイド」
という名前が付いている。
3つの特徴
●神経毒性 昆虫、人の神経系で重要な働きをもつアセチルコリン
●神経毒性 昆虫、人の神経系で重要な働きをもつアセチルコリン
の正常な働きを攪乱する
●浸透性 水溶性で作物に吸収されるので、洗っても落とせない
●残効性 条件により残効性が高まり地中に長期(1年以上)残留
●浸透性 水溶性で作物に吸収されるので、洗っても落とせない
●残効性 条件により残効性が高まり地中に長期(1年以上)残留
する (引用ここまで)
ネオニコチノイドが植物に入ると、茎、葉、花蜜、水滴、全てに
伝わってしまうそうです。
「日本は対面積あたりの農薬使用量が韓国と並んで世界一で、
食べ物にも農薬が残り(浸透性があるため洗っても落ちない)、
人々の健康にも害が及ぶ」ということ。
そんなひどい状況の中にありながら、私たちはネオニコチノイド
が使われているかどうかを知ることも避けることもできません。
安田節子さんは「使った農薬を表示せよ」という運動をしている
そうです。消費者が選べるように。
この他にも、ポストハーベストの問題や、TPPの問題…、等々、
いろいろなお話を伺って、参加者の皆さん全員が「すごく勉強
になりました!」と言ってくださった勉強会となりました。
今回の勉強会に使った「知っていますか?斑点米とミツバチ大量死」
とてもわかりやすく問題点がまとめられている冊子、一部100円で
購入することができます。(送料別)
お申し込みは「食政策センター・ビジョン21」へ。
TEL & FAX 045−962−4958
ただいま、政治家(市区町村)人気ブログランキング489人中、
全国 第1位 です! いつも応援ありがとうございます!