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シンプル+エレガント=シンプリシティーの生き方『エレガント・シンプリシティー』

2022-10-09 07:45:03 | 世界の動きから見えるもの
昔からの「シンプルライフ」は現在、「断捨離」「田舎暮らし」などとして盛んになってきた。今回の「+エレガント」とは「量」より「質」で自分なりのアートとしてものを持ち、自分に合った「シンプリシティ」(物質社会に惑わされず)を求めて生きるのはとても良い事だ。仏教にもある「足るを知る」、その為にも物欲から智欲「一生学び」に臨むのも良いかもしれない
『エレガント・シンプリシティ』サティシュ・クマール
「概要」こころをこめてマインドフルに生きること、それがシンプリシティ。世界的名著『スモール・イズ・ビューティフル』を著したE.F.シューマッハーの意思を継いで、イギリスのエコロジカル雑誌「リサージェンス&エコロジスト」の編集主幹となった先駆的エコロジスト、サティシュ・クマールが、いま世界に「簡素」に生きることの素晴らしさを説く!
「大量生産という産業のありかたは、醜い文明をこしらえてしまったのではないか。私たちは数字に支配され、経済にとりつかれ、スピードのとりこになっているが、これら三つは美しさの天敵だ。日本には「わび」「さび」という美学的な概念がある。そこには「飾りけがない」「気取らない」「謙虚」などの意味が含まれている。高級そうで、華やかで、大げさで目立つものである必要はない。ザラザラ、ゴツゴツしていたり、あっさりしたりしていてもよい。ありのままで、手がこんでいない。
ー「シンプルの中にこそ美しさが宿る」人は本当は必要で無いものにも時間とエネルギーをかけ浪費している。「必要」より「貪欲」が上に置かれ、「優美」より「華美」に、「対話」より「搾取」に高い価値が与えられている。人は、愛によって、寛大な心によっていき、シンプルに生きることが、私たちを自由へと導きます。 それは「深く見ること」(Watch > Look > See)
(Need < Greed,  Grace < Glamor, Conversation < Exploitation)
ー「エレガント・シンプリシティ」より少ないものでよりよく生きる技術(art)、大切なのはどれだけ所有している方いった「量」ではなく「質」。哲学者エーリッヒ・フロムは『所有より存在、「持つことよりあること』ですと言う。(Having < Being)
「人生を複雑にしているもの」「善v悪」、「苦痛vs快楽」、「得るvs失う」対立二元論
恐怖こそが自我や怒り、貧よくや驕りが原因 自然を愛し、人間を愛し合う事
ー「人生の4つのステージ」 25年周期
1、人生の基礎となる学びの期間
2、学んだ技術や考えを実践する期間
3、コミニュティーや社会奉仕のために献身する
4、瞑想し、塾講師、物質的な所有物や心理的な執着などを断ち、真の自分を生きる期間
「マインドフルに生きる」あれこれ考える代わりに、真っ直ぐ問題の核心に進む。話す時も回りくどい言い方はやめて、本当に言いたいことを分かりやすく、簡潔に言う。心と言葉と行動がひとつづきに、物事の限度を受け入れ、最小限に、本物を求めありのままに生きることだ。
「エゴ」(我欲)から「エコ」へのシフトを可能に、自分がシンプルに楽しく暮らす事、自分が心地よいと思う、自分自身の基準と理想で、それで充分だ。 詩人のハリール・ジプラーン「昨日は今日の記憶、明日は今日の夢に過ぎない」(現在が大切だ)
「足るを知る」計画を懸命になるよりビジョンを持ち豊かに生きること。老子「私には3つのことしか教えることはない、簡素、忍耐、そして慈愛 この3つこそ、最も貴重なあなたの宝物」
自分で作ること3H (頭・心・手)Head/Heart/Handsが真の生き方を作れる 本来なら学校での教育は「考えること」「感じること」「作ること」を学ぶべきだ (暮らしに必要な畑仕事、料理、裁縫、修繕、木工、音楽など)
本当の学びは、経験が感動を生むときに起こる、人の役に立つとき
「物質社会」 「数字」に支配され「経済」に取り憑かれ「スピード」の虜になる 大量生産と大量消費の経済は、どこまで行っても不満が渦巻く、終わりのない競争社会