@結婚、離婚で愛情に苦労した母の生き方を学んだ、サラの生きがいを求めた行動だったかもしれない。それは人を愛することと愛されることがどれくらいの違いなのかを知ること。夫との情の差を埋めるには自分の寂しさを誰かと共有して満足させたいと探し続けた、のかもしれない。
人は侘しさを何処で満足させるのか。理想の愛の姿が見えない事に苛立ちが見え、誰かといる事でその隙間を埋めようとするのは自然かもしれない。究極の満足を探し求めることは決して現世では得られないということだ。
人は侘しさを何処で満足させるのか。理想の愛の姿が見えない事に苛立ちが見え、誰かといる事でその隙間を埋めようとするのは自然かもしれない。究極の満足を探し求めることは決して現世では得られないということだ。
『情事の終わり』グレアム・グリーン
ー「概要」三角関係、理想と現実の愛する、愛されるは何が違うのか。人妻サラとの道ならぬ恋から1年半。なぜサラは去っていったのか――捨てきれぬ情と憎しみとの狭間で煩悶する作家ベンドリックスは、その雨の夜、サラの夫ヘンリーと邂逅する。妻の行動を疑い、悩む夫を言葉巧みに説得した作家は、自らの妬心を隠し、サラを探偵に監視させることに成功するが……。夫とのすれ違いが妙な結果を生み出す、それはサラの日記、サラが教会に頻度よく通い始め、そして長く続いた病気で自分の死を覚悟、遂に三角関係の終焉となる。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます