@書籍には昔からの語彙・思考が多いのはナヴァルが「読書家」の所為かも知れない。他の起業家と違って、現代風は情報を本・サイトから得て考え行動することである、と言う。一昔前の情報収集は知識人・専門家・経験者を頼り試行錯誤しながら、時間も費用もかかった。が、それは現実、現物を知る上で今でも重要だ。興味深い語彙は、富を生むには「所有」(レバレッジ)すること、そしてそれを「売る」のか「作る」のかと言う選択だ。
『ナヴァル・ラヴィカント』エリック・ジョーゲンソン
「概要」アメリカ起業界の仕組みを一新した男、ナヴァル・ラヴィカント。エンジェル投資家とスタートアップを結ぶ「AngelList」創業、彼の出現以後、全米のスタートアップ創業スピードは飛躍、法律までをも変えてしまう。個人投資家としてもUberやTwitterに初期投資するなど、先見の明と行動力を兼ね備えたシリコンバレー屈指の事業創出者。
■生い立ち
1974年インドで生まれ、21歳でダートマス大学卒業(コンピュータサイエンス経済学)
1999年エピオンズを創設、31歳シリコンバレーの「放射性土壌」の異名、33歳キャピタルファンドを設立、36歳エンジェルリストを立ち上げ、ウーバーに投資。
■富を生むには「行動」と「思考」=特殊知識+説明正規人+レヴァレッジ
得意なもの「遊び」、夢中になるものを見つける「特殊知識」(方向を定め行動)
「所有するもの」を持つこと 「売る」「作る」のスキルを養い「意味」を生み出す
「幅広い知識」+「読書」=積み重ねの努力、「正直」に生き、明晰な人物になる
(好奇心と情熱を追い求め、行動し自分ができる発信をする)
■必要としてくれる人やもの(企業)を探し行動する
基礎知識+深く精通+評価・評判(お金で時間を買い、時間を使ってリッチになる)
■原典・古典
進化論:チャールズ・ダーウイン、マクロ経済:アダム・スミス
問題解決策は「昔」に書かれている(先入観・偏見を止め)
武器になる哲学(人生を豊かにする先人の知恵凝縮)
■おすすめの本
「繁栄ー明日を切り開くための人類10万年史」マット・リドレー
「進化は万能である 人類・テクノロジー・宇宙の未来」
「身銭をきれ『リスクを生きる』人だけが知っている人生の本質」
「ブラック・スワン 不確実性とリスクの本質」ナシーム・ニコラス・タレブ
「ファインマンの手紙」「ホワット・イズ・ディス?」ランドール・マンロー
■人生の公式と教訓
幸福=健康+富+良い人間関係
富=収入+資産x投資収益率
収入=説明責任+レバレッジ+特殊知識
説明責任=自分のブランド+活躍できる場+リスクを取ること
レバレッジ=金+人+知的所有権
「読書は究極のメンタルスキルだ」「真理とは予測力を持つものである」
「すべての雑念を観察せよ」「悟りは思考と思考との狭間である」
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