@人生の摩訶不思議な世界を誰もが一度は遭遇し、体験する。ここでは亡霊、奇妙な生物、死に別れ、生まれ変わり、死神・言霊、死の知らせなど世の中で決してないとは言えない事柄を思い出として記述した小説だ。特に「花まんま」(生まれ変わり)と言う内容は世界でも実例があり、人の魂は生まれ変わる(事も)という。現世に真っ当に生きれなかった魂があの世に行けず再び人間の現世に戻ってくるという話である。
『花まんま』朱川湊人
「概要」まだ幼い妹がある日突然、母のお腹にいた時のことを話し始める。それ以降、保育園をぬけだし、電車でどこかへ行こうとしたり、習ったことの無い漢字を書いたり。そして、自分は誰かの生まれ変わりだと言い出した…
「トカビの夜」いじめへの後悔
異国からの移住者へのいじめ。それは病弱な幼児へのいじめをしたことで悔いる
「妖精生物」生きる幸せ
妖精生物で幸福が訪れるといわれたが、幸福は母の離婚へとつながる
「摩訶不思議」思い通り
仕事もせず気ままな男が不意に亡くなると、3人の女性が葬儀に参加、葬儀は無事に終わる
「花まんま」
兄妹の妹が自分が「生まれ変わり」だと思い、全くの別人の名前と家族を言い当てる。それを確かめにその場所に出向く。そこで見たのは21歳で亡くなった娘を思い、やそ細った父親だった。その父親に娘の好きな「花まんま」(弁当箱)を贈ると記憶が蘇り妹が娘に見えた。
「送りん婆」
医者に見放され苦しんでいた男を、婆やは「言霊」で楽にしてあげた
「凍蝶」
南の方にしか生息しない蝶々を見て一人の女性が悲しんだ。それは病気で弟が亡くなった知らせを送ったのだ。
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