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遺伝子解析の行末『運は遺伝する』

2024-06-09 07:37:48 | 最新技術(IT)で変わる事
@遺伝子解析の行末(ヒトとしてのタブーに入り込む)
遺伝子学の世界は、遺伝子検査によってヒトの知能、病気や性格など人生でのイベントが見えてくる、という時代になった。「環境にもよる」という説に対しても遺伝子学は人間のタブーの世界「言ってはいけない」域に入りつつある。それはゲノムの編集により病気や性格などを変更することも可能になり、身体的、精神的にも人的操作で変更できる世の中になる、可能性もある、ということだ。 また、遺伝子学の研究にはさらに何歳ごろに死ぬのかなど生まれながらにある遺伝子で病原の発生時期なども解析できる、という未知なる世界へ踏み込んでいると言う。本書は専門用語も多く理解し難い部分も多いが、今後この「遺伝子学」は知らざるを得ない世界になって来たと思う。
『運は遺伝する』橘玲・安藤寿康2024年5月
「概要」知性、能力、性格、そして運まで――。行動遺伝学が明らかにしたのは、人間社会のあらゆる面を「遺伝の影」が覆っており、それから誰も逃れられないということだった。私たちは、残酷すぎる世界の真実といかに向き合うべきか。理不尽を乗り越え、成功を手にするための方法は存在するのか。ベストセラー作家と、行動遺伝学の第一人者が徹底的に論じる決定版。
ー現代人の多くが「知能が遺伝するなんてあり得ない」という虚構の世界に安住している。現代行動遺伝子学の知見が驚異的なテクノロジーによって裏付けられ、一見人間社会へのタブーを予言するかの如く技術は進んでいる。
遺伝子検査
現実、病気と性格判断ができる段階にあり「23andMe」では唾液から性格判断できる技術がある。(費用は1万円ちょっと)その他分析では急性アルコール中毒症の人とそうでない人、牛乳による乳糖不耐性体質の人なのかなど発見できる。また、遺伝子(DRD4-7R)をもつ人間は冒険心に富んでいるアメリカ人に多く、企業家イノベーションに向かない逆が日本人(DRD4-4R)ということも分かっている。うつ病の発症率の高いのは4.4%のアメリカ人で、日本人は0.7%と低いなど、人生に関わる重大な疾患に関わる分析も既に進行中。(遺伝子検査ビジネス)
ー遺伝子検査は革命的なフェーズに突入
「賢い親は経済的に成功すると同時に、賢い子供を持つ」とおいう遺伝子解析も証明された。
また、身長や体重、外見などの身体的なことだけでなく、性格や認知能力(知能)から身体的・精神的な疾患に至るまで、人生に影響を与えることまで含まれている。さらに将来結婚できるかどうかとか、刑務所に入る確率とか、何歳ごろに死ぬとか、人生の様々なイベントを知ることが可能となってきている。身体的・精神的な病気のリスクもはるかに高い精度で予測できる。
ー心理的特徴・遺伝率
心理的な特徴「パーソナリティー」「能力」「社会行動」「精神障害」「幼年期と思春期の精神障害」「その他精神障害」など計算や認知、学歴などやる気や集中力のような「性格」までも遺伝で説明できる。特に「やる気」「自己と時間の認識」「計算」「認知」「ニコチン依存」「大麻依存」「学歴」「多動・行動障害」「発達障害」などは50%以上と高い確率で解析できる。
「いいね」などから高いパーソナリティー(性格)解析がアルゴリズムで可能となっている
ー行動遺伝学者リック・タークハイマーの3つの行動遺伝学原則
    「人の行動特性は全て遺伝的である」
    「同じ家族で育てられた影響は遺伝子の影響よりも小さい」
    「複雑な人の行動特性のばらつきのかなりの部分が遺伝子や家族では説明できない」
ー心理学者類す・ゴールドバーグ5つの性格「ビックファイブ」
    外交性・内向性
    精神症傾向(楽観的・悲観的)
    協調性(同調性・共感力)
    堅実性(自制力)
    経験への解放性(新奇性)
ー遺伝子学
「いずれは人集団の遺伝的な違いについて「驚くような結果」が明らかになる。だからこそ遺伝から目を逸らすのではなく「正面から向き合い、責任を持って対処しなければならない」
「遺伝的な格差」の広がり「遺伝と平等」、高度な暗黙知からAIが勝り、置き換えられていく。
ゲノム編集・解析で自分に合ったフィットするコミュニティー社会を生み出す



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