@『米国の軍事輸出額2023年1~9月、対イスラエル軍事輸出額は、月平均2266万ドル(約35億円)だった。これに対し、10月以降の5カ月間(今年2月まで)の月額は1億6627万ドル(約260億円)に上り、7倍以上の急増となった。実に55.15%をイスラエル向けが占めている。たとえばウクライナは、昨年1~2月は米軍事輸出相手国の9位につけていたが、今年は輸出額が78.38%減の258万ドル(約4億円)となりルクセンブルクに次ぐ22位に転落した』Forbes記事。
米国は格段にイスラエルを支援し、保護しているかが歴然と見える。世界の軍事力ランキング(2024年ミリレポ記事)で日本は7位、韓国5位、米国1位、ロシア2位、中国3位、インド4位と言う順、因みに日本の防衛予算額は世界8位となっている。
世界は再び大きな戦争を繰り返そうと動き始めたのか、国の戦争・非戦争化は執務室で寛ぐ戦争を体験したことのない首相・大統領の「YES or NO」で決めているのが恐ろしく、犠牲になるのは決まって国民であり、多くの犠牲者が出てから終戦となる。人類は「歴史を学習」する機能をいつか忘れてしまうのだ。
20位 スペイン
昨年より、順位を一つ上げた。かつて無敵艦隊と呼ばれた海軍が、各項目でTop20に入る高い指標を持っており、フリゲート艦の保有数では世界7位を誇る。空軍力は世界23位だが戦闘機や訓練機、輸送機の数はTop20にランクイン。
防衛予算:220億ドル(21位)
現役兵力:13.3万人(38位)
陸軍ランキング:38位
海軍ランキング:20位
空軍ランキング:23位
19位 ドイツ
NATO主要国のドイツがこの位置といのは意外だが、これでも昨年より5つ順位を上げた。ロシアによるウクライナ侵攻が始まったことで軍事予算を増加、軍事力を増強している。防衛予算は世界7位で、現代戦では最も重要な空軍力は軒並みTop20にランクインしている。
防衛予算:559億ドル(7位)
現役兵力:18.1万人(30位)
陸軍ランキング:45位
海軍ランキング:51位
空軍ランキング:18位
18位 ウクライナ
ウクライナは昨年、各国の軍事支援もあって順位を上げたが、昨年の15位から今年は3つ順位を落としており、戦力の低下が懸念される。現在進行形で戦争が続いていることもあり、現役兵は世界6位の90万人。地上戦がメインで各国の支援もあり、陸軍力は13位と高く、戦車とMRLSは13位、自走砲は7位と高い数値を誇る。
防衛予算:420億ドル(12位)
現役兵力:90万人(6位)
陸軍ランキング:13位
海軍ランキング:36位
空軍ランキング:33位
17位 イスラエル
ハマスと戦争中のイスラエルは昨年より一つ順位を上げた。人口900万人と小国ながら、皆徴兵制があり、予備役人口は世界16位と有事の際は高い兵力を誇る。歴史的背景もあって陸軍が強く、戦車や戦闘車、自走砲の数は軒並みTop20にランクイン。空軍力も高く戦闘機の数は世界10位を誇る。
防衛予算:244億ドル(19位)
現役兵力:17万人(31位)
陸軍ランキング:18位
海軍ランキング:49位
空軍ランキング:19位
16位 オーストラリア
オーストラリアは前年と順位は変わらず。陸海空ともに戦力は総じて高くないが、量より質で、防衛予算が世界9位の規模もあり、戦闘機、潜水艦、戦車、自走砲など最新の兵器を揃え、港湾施設や飛行場、インフラで高い数値を誇る。また、資源大国で自給自足できる点も評価が高い。
防衛予算:552.5億ドル(9位)
現役兵力:5.7万人(64位)
陸軍ランキング:83位
海軍ランキング:61位
空軍ランキング:32位
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15位 エジプト
昨年より順位を一つ下げたエジプト。アフリカ最強の軍事力を有し、兵力は世界10位、予備役も15位、準軍事組織は7位と兵力が多い。戦車の数は世界3位、他の地上兵器の数値も軒並み高く、陸軍力だけであればロシア、北朝鮮に次いで3位。空軍力も高く、軍用機の数は1000機を超え、世界8位の規模を誇る。
防衛予算:94億ドル(35位)
現役兵力:44万人(10位)
現役兵力:44万人(10位)
陸軍ランキング:3位
海軍ランキング:22位
空軍ランキング:8位
14位 イラン
中東で何かと火種を起こすイランは昨年より3つ順位を上げた。世界8位の兵力を誇る国軍の他、イスラム革命防衛隊という軍事組織保有しており、トータルの兵力は高い。総じて陸軍力が高く、戦車は12位、自走砲は5位、MLRSは7位の数を誇る。空軍力は22位と低くはないが、保有する機体は50年以上経った旧式機ばかりになる。
防衛予算:99.5億ドル(33位)
現役兵力:61万人(8位)
現役兵力:61万人(8位)
陸軍ランキング:12位
海軍ランキング:37位
空軍ランキング:22位
13位 インドネシア
経済成長著しいインドネシア。昨年と順位は変わらないが、着々と軍備の増強を図っている。人口は2.7億人と地域最大規模を誇り、若者も多く、兵役適齢者が1億人を超えることもあり、数値が高い。島国ということもあり、艦船数は世界6位の333隻、コルベット艦は世界3位の25隻を誇る。
防衛予算:250億ドル(17位)
現役兵力:40万人(12位)
現役兵力:40万人(12位)
陸軍ランキング:41位
海軍ランキング:6位
空軍ランキング:25位
12位 ブラジル
南米最強の軍事力を有するブラジル。広大な国土をカバーするため、全国各地に飛行場、港、鉄道、道路が整備されており、これらインフラの数値が高い。また、人口も多く、兵役適齢者だけで8800万人を数える。
防衛予算:247.5億ドル(18位)
現役兵力:36万人(14位)
現役兵力:36万人(14位)
陸軍ランキング:32位
海軍ランキング:23位
空軍ランキング:17位
11位 フランス
NATO主要国であるフランスは昨年より順位を2つ落とした。世界10位の防衛予算を誇り、ラファールの生産もということもあり、空軍力は世界10位。輸送機、給油機、ヘリコプターの数などは軒並み世界Top10を誇っている。海軍においては米国以外では唯一の原子力空母を保有し、ヘリ空母・揚陸艦も3隻保有している。
防衛予算:497.3億ドル(10位)
現役兵力:20万人(25位)
現役兵力:20万人(25位)
陸軍ランキング:53位
海軍ランキング:26位
空軍ランキング:10位
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10位 イタリア
NATO主要国としてはあまり目立たないイタリアだが10位にランクイン。海軍力が高く世界7位を誇る。空母2隻を保有し、駆逐艦、フリゲート艦の総数でもTop10に入っている。給油機やヘリコプターの数でも高い数値を誇っている。
防衛予算:316億ドル(15位)
現役兵力:16.5万人(33位)
現役兵力:16.5万人(33位)
陸軍ランキング:62位
海軍ランキング:7位
空軍ランキング:13位
9位 パキスタン
パキスタンは昨年より順位を一つ落とした。兵力は65万人と世界7位の規模を誇り、50万人以上の予備役、準軍組織を抱える。軍用機の数は1400機以上、戦車は3700両以上とそれぞれ、世界7位の規模を誇る。中国製の近代兵器に置き換えており、数だけではなく、質も高めているが国内経済が悪化しており、今後の影響が懸念される。
防衛予算:63.4億ドル(47位)
現役兵力:65.4万人(7位)
現役兵力:65.4万人(7位)
陸軍ランキング:7位
海軍ランキング:32位
空軍ランキング:7位
8位 トルコ
トルコは昨年より順位を3つ上げた。陸軍が10位、海軍が18位、空軍が9位とバランスの取れた戦力を保持。戦車の数は10位、自走砲は9位、軍用機は1000機以上で9位。唯一Top10にランクしていない海軍もフリゲート艦、コルベット艦、潜水艦の数はTop10にランクインしている。また、指標にはないが、軍用ドローンにおいては世界トップレベルにある。
防衛予算:400億ドル(13位)
現役兵力:35.5万人(15位)
現役兵力:35.5万人(15位)
陸軍ランキング:10位
海軍ランキング:18位
空軍ランキング:9位
7位 日本
我らが日本は昨年より順位を一つ上げた。防衛予算は世界8位だが、購買力、外貨預金でTop5に入るなど財務面で高い指標をとっている。陸海空で最も指標が高いのが空軍力で、軍用機の数は1469機と世界6位、特にヘリコプターが上位に指標にある。海軍力は21位だが、島国ということも港の指標は世界1位、4隻を抱えるヘリ空母の数は2位、23隻の潜水艦は5位を誇る。
防衛予算:530億ドル(8位)
現役兵力:24.7万人(20位)
現役兵力:24.7万人(20位)
陸軍ランキング:29位
海軍ランキング:21位
空軍ランキング:6位
6位 イギリス
イギリスは昨年より、順位を一つ下げた。陸海空の軍事力は総じて高くないが強固な財務基盤とインフラの数値だ高い指標を誇っている。かつて、世界一を誇っていた海軍も31位というランクに陥っているものの、質は高く、真新しい空母2隻を所有、潜水艦は10隻と指標的には11位だが、原子力潜水艦を抱え、フレイゲート艦、駆逐艦もTop10に入る数を所有している。
防衛予算:628.1億ドル(6位)
現役兵力:18.4万人(29位)
現役兵力:18.4万人(29位)
陸軍ランキング:57位
海軍ランキング:31位
空軍ランキング:15位
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5位 韓国
韓国は昨年より順位を一つ上げた。徴兵を敷く韓国は兵力60万人の6位、予備役に関しては310万人と2位に位置する。対北朝鮮を念頭においた戦力を配置しており、陸軍においては多くの指標がTop10にランクイン。空軍においても同様で、ヘリコプターは世界5位の数を有している。
防衛予算:447億ドル(11位)
現役兵力:60万人(9位)
現役兵力:60万人(9位)
陸軍ランキング:9位
海軍ランキング:15位
空軍ランキング:5位
4位 インド
世界1位の人口を抱えるインド。兵力は145万人、準軍事兵力は252万人とそれぞれ世界2位を誇る。陸海空の軍事力はそれぞれ、Top10にランクインしているが、近年、拡大しているのが海軍で2022年に初の国産空母が就役し、空母は2隻体制に。空軍も近年、フランスからラファールを購入、国産のテジャスが量産され、兵器の脱ロシア、近代化が行われている。
防衛予算:740億ドル(4位)
現役兵力:145.5万人(2位)
現役兵力:145.5万人(2位)
陸軍ランキング:6位
海軍ランキング:8位
空軍ランキング:4位
3位 中国
Top3はここ数年変わらないが2位ロシアに肉薄する中国。人口こそインドに抜かれたが兵力は世界1位。防衛予算も米国に次ぐ世界2位になる。海洋進出を狙う中国は海軍力を高めており、現在2隻の空母も今年中には3隻体制になる予定だ。駆逐艦49隻、フリゲート艦42隻、潜水艦61隻など軒並みTop3に入り、この数は年々増えている。戦闘機は2位の1200機だが、国産の新鋭機を年間100機近いペースで製造している。
防衛予算:2270億ドル(2位)
現役兵力:203.5万人(1位)
現役兵力:203.5万人(1位)
陸軍ランキング:4位
海軍ランキング:2位
空軍ランキング:3位
2位 ロシア
2022年2月のウクライナ侵攻以降、その損害の多さから指標を落としているが、2位の座は堅守している。だが、来年はどうなるかわからない。戦車はまだ1万両の在庫を抱え、砲兵システムも1位となっており、陸軍の指標は1位と陸軍大国の地位を確保しているがGFPがウクライナでの損害をどれだけ反映できるているのか微妙だ。海軍力も1位だが、その多くは旧式艦であり、黒海での戦闘で10隻以上を失っている。
防衛予算:1090億ドル(3位)
現役兵力:132万人(5位)
現役兵力:132万人(5位)
陸軍ランキング:1位
海軍ランキング:1位
空軍ランキング:2位
1位 アメリカ
軍事大国アメリカ。防衛予算は2位中国の約4倍とかけ離れており、その経済力で圧倒的な軍事力を誇っている。陸軍5位、海軍4位ではあるが、質を踏まえれば全て1位といってもいいだろう。原子力空母11隻体制は他の追随を許さない。2隻あるアメリカ級強襲揚陸艦も実質空母として機能できる。空軍においては断トツであり、軍用機の数は1.3万機以上、戦闘機、輸送機、給油機などすべての項目で1位を誇っている。
防衛予算:8317.8億ドル(1位)
現役兵力:132.8万人(3位)
現役兵力:132.8万人(3位)
陸軍ランキング:5位
海軍ランキング:4位
空軍ランキング:1位
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