懐かしのTV連続ドラマとか、直近では近衛十四郎さんの「素浪人 月影兵庫」のシリーズを今月にリリースしてる
ベストフィールドという会社から、これは他社で出版してる「警視庁物語」に触発され日活のこの「機動捜査班」シリーズを網羅してると思いきゃ
全14作品作られてたようなのですが
このボックスでは13作品までの収録でして
いよいよ今作がラストの13話ってことになります。
制作の都合で毎回刑事側は同じ役者さんがほとんどレギュラー役で出演して
各エピソード違う事件を扱っているのに
もう大部分の作品の悪役には内田良平さんが、そして今ヒロインは香月美奈子さんがっていうような感じでレギュラー、イレギュラー出演していましたが
今作での巨悪は内田良平さんが務めておられ
毎回同じように己の野望と犯罪組織内での権力掌握のために女っていうかヒロインを利用し邪魔な奴は己の知謀で殺していくという
これまたある意味ワンパターン的な人物を好演してきましたが
なんとこの“機動捜査班”シリーズを支えてきた大宮刑事役の青山恭二さんが引退されてしまわれた関係から
オープニングでは大宮刑事が米国FBI研修に行くといういわゆる引退花道的な演出がなされており
羽田空港で四課の連中が花束渡して見送るシーンから
そのまま羽田空港の滑走路脇で死体が見つかるっていう流れ
そして大宮の代わりに再び上野山功一が大宮刑事の代わりに登場してくる
なんと14作目でも上野山刑事でまたもや内田さんが悪党のみようですね
是非機会があったら「靜かなる暴力」と言う作品も見てみたい
今作では内田良平とか組むバンプ役に白木マリさん
そして内田が白木と関係を持ちながら心惹かれて行く女性っていうかヴァンプっていうよりかはヒロインっても言った方がいいのかな
そんな女性に松尾嘉代さんと言った布陣では臨んだ作品
なんというタイトルだと思ったら
万事休すで逃走のために内田はついにその場にいたクルマを強奪
それが警視13号だったっていうわけで
今みたいにGPSがないから乗り逃げされた13号は事故で横転するまでパトカーにも発見されないで逃走されてしまう
嫌もう後手後手に回る警察陣がまったく情けない作品
内田一作原作で前作「裸の眼」の遠藤三郎と西田一夫の共同脚本だったのね
郷鍈治には全く見せ場がなかったなぁ
1963年製作、日本映画、日活作品
内田一作原作、遠藤三郎・西田一夫共同脚本、小杉勇監督作品
出演:内田良平、白木マリ、青山恭二、郷鍈治、松尾嘉代、長尾敏之助、上野山功一、宮崎準、加原武門、弘松三郎、花村彰則、木島一郎、衣笠真寿男、山田禅二、島村謙二、野村隆、柴田新三、今村弘
参考