126分とにかく面白かったっていうのが見終わっての感想
エンドクレジット前にベニー・チャンへの献辞があり、エンドクレジットでの小窓画面では演出中のベニー監督のありし姿が
ってことでベニー・チャン監督の遺作となった作品
実に126分にアクション鶴瓶打ち
ドニーさんが演技に集中するためでしょうか、谷垣健治氏がスタントコーディネーターとしてカーアクション、ガンアクション、ナイフ、警棒、鉄パイプに拳と肉弾戦・・・もうありとあらゆるアクション要素が目白押しで詰め込んであるんですが
そんなこんなでアクションシーンとかはなんだろう既視感ありまくりな作品であった
クライマックスの街頭での銃撃戦はお強奪金詰め込んだカバン背負っての街中での銃撃戦はまさに「ヒート」だし
ドニーさんとニコラス・ツェーが教会に逃げ込んでの肉弾戦はなんの映画か思い出せずに今コレを書いてますが
まだ思い出せん、だれかおせーて
映画は時制がちょっとあれこれしますが
麻薬取引の取り締まりに置いてけぼり喰らったイェン先生のチーム
お陰で警察の全滅は免れるものの現場での捜査班は全滅
コレは元警官たちの復讐による犯罪で
警察組織と言ってもごくひと握りのお金持ちに取り入る警察トップ
トップダウン方式による圧力とそれによって引き起こされた悲劇だったのだ
それによって数年前になんとお金持ちっていうか吟行頭取の息子誘拐事件で
犯人に口を割らせるために犯人を殺してしまった捜査班員5人は殺人で刑務所に送られる
彼らが出所してきて最初の仕事がこのオープニングでの警官全滅作戦
それによってドニーさんの怒りが爆発するものの
元警官でドニーさんの部下だったニコラス・ツェーの頭脳に翻弄される
さらに警官としても上意下達の命令系統がドニー宣誓を縛っていくという寸法の脚本が上手い
意外とプロットはベタですが、色んな作品屁のオマージュと取れる描写ばっかで作られた作品だったと言える
ストーリーは本当にベタなもので、絶対正義の刑事とかつて警察に裏切られた元警官の因縁もの、悪が強いとお話は絶対面白くなります
そこいらを知り尽くしてのベニー・チャン脚本
中国映画とは違ってアクションと映画プロットとはどんなものを観客が好むかを知り尽くした香港映画界希望ベニー監督の集大成に期せずしてなってしまった作品だし
全く集大成と言っても過言でない作品だった
欲言えばドニーさんの肉体アクションをもっと見たかったかなぁ
合掌 ベニー・チャン
2021年製作、香港・中国合作映画(日本公開作品)
ベニー・チャン脚本・製作・監督作品
出演:ドニー・イェン、ニコラス・ツェー、チン・ラン、ベン・ラムパトリック・タム、カルロス・チャン、サイモン・ヤム、。レイ・ロイ |
