邦題が「マーズミッション」っていう事で火星のお話だっていうのは円盤を回す前からわかっていましたが
円盤回して驚いた、なんと中国映画だったのね
中国は海洋から宇宙までその開発を目指していて
これってある意味国策映画かって勘ぐることもできるような作品
もちろん中国映画ですから国策映画でありますからクライマックスを経てのラストシーンはもちろんプロパガンダで終わるわけでして
火星開発が進む近未来の国際火星基地、そこでは人間が火星に移住できるような研究をしていて、その中の一人の博士が生物の遺伝子を操作してカメレオンが変異生物に変身
そんな中、火星に隕石が降りそそいで来て火星基地も隕石の被害を受け
宇宙船に乗っかって逃げようってしたところなんと巨大クジラに襲われて
飛びたった火星に不時着してしまう、もう飛べないから地球に援助を求めるものの
何せ距離が・・・
そこで丁度通りかかった中国のエウロパ探査船"万戸”が火星に急行する
救助隊が三人の科学者たちを救出するものの隊長のウェイイーがいない
実はウェイイーはエウロパの操縦士フォン・トンの父親だったのだ
救出途中から再び小惑星が火星に接近しているとかで救出の時間が足りないようになっていく中で基地に資料を取りに帰ってたウェイイー
なんと基地にはオープニングでは小さかったカメレオンがでかくなってて
襲ってくるんですね
なんと人が住めるかどうかを研究してた基地のが中ではでかくなったカメレオン
外には宇宙船をも飲み込める巨大クジラというか
もうクジラとカメレオンの怪獣が大暴れするVFX作品
実はオープニングカメレオンを抱いていた博士が遺伝子組み換えの注射でクジラとカメレオン遠大きくしており
火星でも生きていけるって事を証明してしまうものの、
それらが人間に害を与えに来てしまうわけですが、彼自身カメレオンのが犠牲に・・・
そこは中国映画ですから救助隊員と科学者が火星から逃げるためにウェイイーは命を捧げ
かつエウロパの隊長も彼らを無事火星から旅立たせるために命を捨てるという感動の人間ドラマになっていくんですね
そこに宇宙に命を捧げて死んだ父と息子の物語
遺伝子操作などによって火星に順応する生命の進化に関わる倫理観な問題点
そんなお話を詰め込むだけ詰め込んでのプロパガンダで終わる作品
描きたいことは十分に理解できるのだが、娯楽要素を詰め込みすぎて、お話としては散漫になりすぎてなんか中途半端感が否めない作品
そんなこんなで宇宙も我々のもんだって中国人が活躍するVFX多用なSF映画
見てる分には退屈はしません
2021年製作、中国映画(日本未公開作品)
リウ・ナー監督作品
出演:スオ・シャオクン、シー・リアン、ファン・ズーチー、リウ・シンチー、シン・ズオユー
