山と溪を旅して

丹沢の溪でヤマメと遊び、風と戯れて心を解き放つ。林間の溪で料理を造り、お酒に酔いしれてまったり眠る。それが至福の時間。

瑞垣きのこは、、、、

2020-10-18 23:45:23 | キノコ狩り
今年も新蕎麦の季節到来ですね~
コロナの影響で蕎麦の産地では売れない新蕎麦が倉庫の中に山積みになっているのだとか。、、、
新蕎麦巡りは来週以降ということにして今日は瑞垣で今年最後のキノコを探しましょう

現地に辿り着いたのが午前10時半すぎ、完全に出遅れてしまいました
朝から入山し、ひと仕事終えて下山してくる人たちと挨拶を交わしつつ様子を尋ねるとみな一様に渋い反応を示します




先ずは途中のスーパ-で仕入れたマグロ丼で遅めの朝食をば、ワンコインでマグロが満載です




さて、この木橋を渡ってキノコの山に入ります




この雑木林にも、、、




カラマツ林にも、、、




更に奥のカラマツ林にもキノコはありませんでした
何人もの先行者の後だから当たり前と言えば当たり前なんですがね




今日の仕事は何の成果もなく終了と相成りまして重い足取りで沢を渡ります




成果がないと身も心もダメ-ジが大きくて酒肴を作る気力も湧きません




今日は酒肴なし、缶チューハイを飲りながら昼飯だけを作ります
先ずはマグロに塩コショ-して、、、




バタ-とたっぷりのニンニクを敷いてマグロを軽くロースト、、、




残ったニンニクに醤油と少々の麺つゆを加えてソ-スをば、、、




超手抜き料理で、あっという間に出来上がり~!




今日はキノコづくしじゃなくてマグロづくしの一日でございました



今年はなぜかこんな日ばっかし(悲)


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牛の寝通りは霧の中

2020-09-30 00:38:58 | キノコ狩り
飛騨山脈の山旅の疲れも癒えた先週末、牛の寝通りに癒されようとゆっくり歩いてみました
3日間、適度な雨が続いたブナの森は深い霧に包まれて幻想的な雰囲気を醸しておりました




実は9月26日からの3日間は釣友と黒部平の小屋ラスト釣行の予定だったのですが
右腕の肉離れの痛みが取れずドクタ-ストップがかかって僕だけ断念したという訳で、、、




この日の狙いはナラタケとウラベニホテイシメジとハナイグチ
適度なおしめり、気温の低下、好条件がそろったのでキノコがわんさかと期待したのですが、、、




時期が早いのか、僕の目が節穴なのか、地元の人たちに遅れをとったためかブナの森のキノコはさっぱり、、、
仕方なく大マテイ山まで足を延ばしてカラマツ林を徘徊してみたのですが、やはりここもさっぱり、、、




チチタケに似たキノコや僕の知らないキノコばっかしワンサカ、もっと勉強しなくちゃね~

 
 


お~っと、カラマツ林に夏キノコのタマゴタケが1本だけ、君はちょっと寝坊しちゃったんだね~!




それでも丹念に探してみるとハナイグチがちらほら、このヌメリがいい感じではありませんか?




1本目、採ったど~!




僕たちは旨いんだぞ~と、まるで自己主張しているように見えませんか?




この子も肉厚でいい感じです




3時間ほど山を徘徊して下山する頃には深い霧も晴れていました




松姫峠からちょっと下った林道脇で山飯です
今回の収穫はタマゴタケ1本とハナイクチ6本、昨年に続いてありえない超の付く貧果でございます




先ずは湯がいて冷水で冷やしたハナイグチをモミジおろしとポン酢で、これが一番美味しいかな




1本だけのタマゴタケはホイル焼きに、とろっとろの傘としゃっきしゃきの茎が美味しゅうございました




雨の後の黒部、寅さんとヒロキチちゃんはさぞかし好釣果にほくそ笑んでいることでしょうね~
でも数少ないキノコたちのお蔭で僕も満足の一日となりました




〆はなんといってもハナイグチのカルボナ-ラ
ボルチ-ニ茸に似たハナイグチにぴったりのパスタでございます



これからまだ1ヶ月、キノコの季節は続きますよん!



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ハナイグチ不発

2019-09-30 00:18:48 | キノコ狩り
9月最後の土曜日、キノコと岩魚に遊んでもらおうと瑞垣の森に向かった。
午前8時、岩魚の棲むこの沢を渡ってキノコの森に入山する。




清々しい空気を吸い込みながら苔むした雑木林を進み、、、、




ミズナラの林を過ぎると、、、、




ハナイグチが篭いっぱいになるカラマツ林、、、なのだけれど、、、3~4年前から気になっていることがある。
間伐が進んでカラマツの木がめっきり減って、、、今年は以前の2割程度になってしまったような気がする。
間伐は決して悪いことではない、樹木更新といって古い木を切ることで光と風を入れ新しい木を育てることで健全な森になってゆく。




風の通りが良すぎるのか台風の強風によってカラマツや雑木の大木が薙ぎ倒されている。
ここまでカラマツの数が激減するとさすがにハナイグチの菌床も絶えてしまうのだろうか?




いつもは1時間ほどで篭が一杯になるのに今回は2時間探してたったの7本しか見つからなかった。
それでもキノコを探してゆっくり森を徘徊するこの速度感が仕事の疲れを癒すにはちょうどいいと感じる。

 



午前10時過ぎ、沢畔のミズナラの林にダイニングを設えて




先ずはハナイグチの下ごしらえ




熱湯で湯がいて冷たい沢水で〆てからモミジおろしとポン酢で




ハナイグチ料理を幾つか計画していた今回は酒肴を何も用意していない、たったこれだけでビールと缶酎ハイ(寂しい)

 


〆は貴重な茎まで使ってカルボナ-ラ、美味しゅうございました。




自然相手の遊びはこんな番狂わせも常の事。
来年からはアチラの森に河岸を変えることに致しましょうかね?
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チタケ完敗

2019-08-12 16:37:10 | キノコ狩り
10日の土曜日、チタケを求めてブナの森を歩いてきました。
毎年この時期には大型のタマゴタケと肉厚のチタケが森を賑わすのですが
今年は早くから猛暑が続いていたのでイヤな予感がしていたのです。




案の定、タマゴタケもチタケも1本もなし!
毒キノコさえ生えていたのは2本だけ、私のほかに6人の入山者も肩を落として山を下りた次第です。




仕方なく源流の沢水で〆た只のそうめんをば、、、、
これはこれで美味しいのですが、、、、いやぁ敗北感に打ちのめされながら飲るビールもまた旨しでございます。




このリベンジは、この同じ森か、瑞垣の森か、はたまた黒部か、、、、、、(泣)
それまではク-ラ-の効いた部屋で仕事に勤しむ所存でございます!
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チタケの季節

2018-08-14 17:15:48 | キノコ狩り
夏の貴重な1日を山で過ごすことができた。
牛の寝どおりの涼しいブナの森を歩きながらチタケを摘んだ。




今はタマゴタケとチタケの盛期でほんの1時間で篭がいっぱいになった。



 



ヒラタケやブナハリタケも目に付くけれど今日の目当てはチタケだけ。
こんなブナの森をのんびりチタケを探して歩けるのが嬉しい!




今日摘んだチタケのほんの一部、余ったチタケは持ち帰って麺つゆを作り置きしよう。




午前10時、イワナの沢に下りて、沢水で冷やしたビ-ルで火照った体をク-ルダウン!




ビ-ルを飲りながら麺つゆを作ろう。
チタケを炒めてダシを抽出し、その出汁を茄子に吸わせる。
チタケと茄子をじっくり茹でたら麺つゆが出来上がる。

 



沢水で〆た冷たいソ-メンをチタケの出汁の効いた熱々の麺つゆで頂く、これも真夏の楽しみのひとつだ。




昼寝のあとはこの沢を釣り上がりながらイワナと遊ぼうと考えていたのだけれど
1時過ぎには積乱雲が空を覆って暗くなり冷たい風が吹き始めた。
轟音が轟き稲光が走り始めたので怖くなって急いで山を下りた。

今年は昨年以上に天候が不順で、果たして黒部に行けるのだろうか?
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ナメコ完敗

2017-11-20 00:43:23 | キノコ狩り
今日はブナの森でナメコを摘みたいと峠に車中泊した。
寝酒をやっているときも寝ているときも目覚めてからも車が揺れるほどの強風が吹いていた。
覚悟を決めて入山の準備を始めたら幸運にも強風はピタリと止んだ。
キノコの入山者は僕を含めて4人、30分ほど歩くと鶴寝山、ほぼ快晴の富士が美しい。




殆どの木々の葉は落ちて残っているのはモミジだけ
冬枯れの山にモミジの朱色がいいアクセントになっている。




牛の寝通りはブナの森、何百年と生きてきた古木を抱きしめると心が穏やかになり優しい心持にしてくれる。




これはと言う4~5年の倒木を見て回ったけれどナメコの痕跡は見当たらなかった。
沢筋にある倒木も同様で4時間ほどのナメコ探しは徒労に終わった、




鶴寝山に戻ったのが11時30分




ブナの切株に腰かけてカレ-うどんで山飯にした。
どうしたことか、それから30分ほどのうちに山頂は昼食を取る30人ほどの登山者でいっぱいになっていた。




下山の道すがら登山道をちょっと外れで落ち葉を集めて少し眠った。
厚く敷き詰められた落ち葉は空気をいっぱいに含んでとても暖かく心地よい眠りを誘う。



ナメコは不発に終わったけれど陽だまりに眠る心地よさを久しぶりに味わえた一日となりました。




<業務連絡>
毎年恒例の焚火会のご案内です。
日程は12月9日(土)
場所は昨年と同じ
集合時間は午後5時頃から随時
参加できる方は当欄かヒロキチちゃんに参加表明頂ければ幸いです。
年に一度、焚火を囲んで盃を交わしつつ今年の山旅や沢旅の思い出を語り合えたらいいですね!

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みずがき逍遥

2017-10-09 18:11:32 | キノコ狩り
今年最後のキノコと決めてみずがきの森を歩いた。
午前6時半、この小さな沢を渡ればこの先にはカラマツ林が広がっている。

       


もうハナイグチは終わってしまったのであろうか?
篭を肩にかけた人たちはみな広葉樹林に入山してカラマツ林を歩いている人は誰もいない。
食べる分くらいは何とかなるだろうと誰もいないのをいいことに隅から隅までのんびりじっくり探してみようか。




数は少ないけれど丹念に探すと可愛いハナイグチにいくつか出会うことができた。
夜のうちに殆どが鹿に食べられた後、林床には芽を出し始めた幼菌が赤茶色の美しい姿を見せてくれる。
この子は恥ずかしそうに草の陰に身をひそめていた。



 
 
 




こんなに茎の太いものを初めて見た、茎も美味しいのだ。




ハナイグチを摘んだあと二つ目の沢を渡って小休止、小さな水たまりにはペアリングのイワナが見えた。




沢からひと登りすると林道に出くわす、樹木更新のために切られた唐松が整然と積まれている。
古い木を切ることで新しい木々が育って世代交代し森が健全に保たれる、恩賜林ゆえに管理が行き届いている。




更に歩いて、この湿地帯を渡れば広葉樹林に変わる。




木々は少しずつ色づき始めて、しばらくすると妖艶な姿に変貌する。




沢山の人が歩いた後でもサワモダシ、ウスラヒラタケ、ムキタケなど数種類のキノコに出逢えた。
これで今夜のきのこ汁の具材も何とか揃えることが出来た。

 

 

 




午前10時半、下山途中の登山道脇にテントを張って山飯の準備を始める。

 


下準備のあとのハナイグチは、色もぬめりも何と美しいことか!




ビ-ルのアテにハナイグチのポン酢あえは外せない、ベ-コンとズッキ-ニもなかなかイケる。
毛嫌いして口にしたことがなかったいたズッキ-ニ、寅さんにごちそうになった川飯のお蔭で開眼した。




ハナイグチにはカルボナ-ラが一番相性がいいと思う。
今回は炒めたズッキ-ニとベ-コンを具に加えて一段と深みが増したように思う。




早めの昼飯の後はテントに籠って『余命10年(小坂流加著、文芸社文庫刊)』を読んだ。
二十歳の茉莉は不治の病に倒れ余命10年と宣告される。
命の期限を突き付けられた人生、何かを始めるにはとても短くて何かを終わらせてしまうにはとても長い。
それでも茉莉は親友と一緒に夢中になれるものに没頭し、恋も、、、、、



僕はこの本を読みながら考えていたことがある、これからの人生は余命1年と思って生きて行こうと。
65年間生きてきて、僕なりに人生は満たされている、家庭を持って息子が生まれ棲む家があり
おじいちゃ~んと言って抱き着いてきてくれる可愛い孫たちを授けてくれた息子と嫁のまこちゃんにも心から感謝している。
孫の花嫁衣装を見るのはムリだけれど、僕は本心から幸せを感じていて、もういつこの世を去っても構わないという境地にある。
だから頑張って生きようとするのではなくて、余命1年と思いつつ好きなことを存分に楽しめる日々を1年々々過ごしたいと心から思う(この本のお蔭かな)





午後4時半、残りのキノコ全部とネギをぶち込んだきのこ汁で一杯やったあと、稲庭うどんを投入して簡単に夕食を済ませた。

 


陽が傾いて長い陰がテントに伸びる頃、近くにテントがひと張り立った、物好きな輩もいるものである。



久しぶりの山泊、これから朝までたっぷり眠って山から木々から大地からたくさんの気をもらいましょう!
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山は危険がいっぱい!

2017-08-28 00:38:24 | キノコ狩り
今年の夏も天候に振り回される結果となってしまった。
釣友5人で黒部に入る計画が天候悪化で南ア大井川源流に変更したら前日に60ミリの大雨であえなく中止になった。
悪天を押して黒部に突入した寅さんと大井川源流奥西河内に入ったS川さんだけが増水した沢でイワナ祭りの目くるめく釣果を得た。

取り残された僕とヒロキチちゃんは1日だけ甲州の渓に遊んだ。






過日の大雨で大出水があったのだろうか、僕の入った渓はなぎ倒された倒木が何か所かで渓を塞いでいた。






ルア-マンが先行していたこの渓でまともな岩魚に出逢えたのはこの1尾だけであった。




渓を下って、呑みながら聞いてみるとヒロキチちゃんが入った沢は先行者がなくて好釣果だった由。
まあそれでも久しぶりに釣友と呑めたことでメデタシめでたしということで、、とりわけヒロキチちゃんの塩モツが旨かったなあ!









さて、夏キノコのシ-ズンもいよいよ終わろうとしている今週も濃霧の森を歩いてみた。




今回は早朝に入山したので笠が開く前のタマゴタケに幾つも出会えた。

 
 




先ずはチタケソ-メンを味わう、いつもながら良い出汁に満たされる。
パスタのゆで汁で作ったタマゴタケのコンソメス-プも美味しかった。

 




タマゴタケを具に使ったペペロンチ-ノもなかなかのものでございます。





お腹も満たされ心地よく酔ったところで、
さあ昼寝を楽しもうと横になろうとしたら目の前にこの子がトグロを巻いておりまして、もうビックリしたのなんのって、、、
僕が山飯を楽しんでいた1時間半ほど、動いて見つかったら襲われると考えたのでしょうか、この子もじっと我慢していたのでしょうねえ?




ひとつ間違えればマムシと添い寝するところでございました。
山は危険がいっぱい、皆さんもくれぐれもご注意下さいませ!


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夏きのこは霧の中

2017-08-14 16:13:40 | キノコ狩り
気が付けば既にお盆とは、行く夏の足取りの何と早いことでしょうか?
この夏もそれなりに遊んではいたのですが、どうも満足感が乏しくて、、、
神の川のイワナはワカサギサイズ、南アルプスではつ抜けはしたものの7寸前後ばっかし、、、





今回は夏きのこを探しながら牛の寝通りを歩いてみました。
午前8時半、峠の車止めには地元の車が4台、少なくとも4人のきのこ採りが先行しているようです。

ブナの森は深い霧に包まれて、時折差し込む日差しには虹が立ったりして良い雰囲気を醸しておりました。





先週歩いたこの道には1本のきのこも見つけられなかったのに
先行者がいても今回はそれなりにお目当てのチタケとタマゴタケに巡りあえました。

 
 
 



チタケはこの森の中でチタケそうめんに、タマゴタケは持ち帰ってパスタの具に使います。





昼頃にはすっかり霧も晴れて





いつものダイニングに腰を落ち着けて山飯の準備です。





ビ-ルを空けながら、先ずはチタケをじっくり炒めてから茄子に出汁を吸わせます。

 
 



夏はやっぱりこれですねえ。
チタケの出汁はほんのり甘く絶品でございます。





満足して気分よく昼寝を決め込んでいると、突然の大雨!
雨具も羽織らずに、スプ濡れになって歩くブナの森もなかなかどうして気持ちいいものでございます。




峠に下山する頃にはすっかり雨も上がって、さあ温泉に浸かっ呑み直しという一日でございました。

山釣りはこれから9月いっぱいが本番
会心の一尾に出会い、旨い刺身を味わえれば悔いはないのですが、さあどうなりますことか、、、、
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みずがき逍遥

2016-09-18 16:17:28 | キノコ狩り
この小渓を越えて緩やかな斜面を登るとカラマツ林がどこまでも続いている。
還暦を過ぎた故障持ちの男がふたり、そぞろ歩くにはうってつけの穏やかな林を選んで入山した。
瑞垣は恩賜林であるがゆえに広大な森は一様に良く管理されていて実に心地よく、幾筋もの小渓が清涼な空気を生んでいる。





もういい時期になったであろうと太っちょボブさんを誘って出かけたのだけれど
探せど探せどハナイクチが見当たらない、先行者の足跡もあるにはあるけれどそれにしてもおかしい。
キノコ採りに入っていた地元の方に話をきいてみると今年は1週間遅れているそうで合点がいった。





いつもより慎重に目を凝らしてさがしていると思い出したようにハナイグチが現れる。





一時間もすれば篭が一杯になると楽観していたのだけれど甘かったか?





数が少ないからこそ出会えたときの嬉しさもひとしおであった。





ボブさんもハナイグチの特徴を把握したようでそれなりに収穫できたようだ。





2時間ほどカラマツ林を散策してからミズナラの林を抜けて沢の畔に向かう。
左肩を痛めているためか、たった20Lのザックが重く感じて、しかも鈍痛が続いて辛いこと辛いこと。
レントゲンの所見によると60肩ではなくてもっと厄介な症状だそうでしばらくは重いザックを背負えなくなった。





例年に比べたら余りにも貧果ではあるけれど山飯の分だけはなんとか確保できた。





小渓の畔で思い思いに山飯を作る。

 
 



友と語らいながらの山飯ならこれだけで十分なご馳走になる。
いつもならビ-ルの後でたっぷり午睡を楽しむのだけれど、、、、、、





せっかくだから岩魚の顔も見てみたい、この小渓ならウェ-ディングシュ-ズの必要もないお手軽な釣りになる。





先行者がいたのだろうか、この小さなながれも渋かった。
ボブさんも僕も可愛い岩魚を一尾づつ、それでも頬がほころんでしまうのは60男の寛容さのなせる技かと自画自賛である。

 


逍遥というのにふさわしい瑞垣のそぞろ歩きが楽しかった。
次は紅葉の牛の寝通りかな、、、、、
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夏の遠征?

2016-08-15 00:18:42 | キノコ狩り
山や源流を旅しながら遊ぶ我らは、天のご機嫌を伺いながらの旅となる。
この夏は釣友と黒部最源流の小屋に4連泊して奥の廊下とその支流を隈なく釣ろうという企画であった。
ところがである、山の天気予報は無慈悲にも計画していた5日間すべてに雨マ-クをつけやがりました。
山や渓は、そこを訪れる人に震えるほどの感動をくれもすれば凶暴な牙を剥くこともある。
山には善意もなければ悪意もない、我らはただ天の采配に黙って従うほかはない。


せめて1日だけでも山を歩きたくて親しんだ牛の寝どおりのブナの森にやってきた。
午前8時、好天の下界とは裏腹に標高1400mのこの森は深い霧に覆われて幻想的な雰囲気を醸していた。





鶴寝山に辿り着くと粉糠雨にベンチが濡れている。





森のあちこちに夏きのこが顔を出していて観察するのが楽しい。





イグチ科のキノコが多いけれど判別できないので写真を撮るだけでパス。





スギタケモドキ







大きなタマゴタケ、今日は10本ほど





僕の手のひらほどもある、パスタの具、天ぷら、汁物が美味しい





タマゴタケの幼菌が可愛い





これも僕の手のひらほどの大きさ





ウスラヒラタケ、これも天ぷらと汁物がいい





この森のチタケは茎が太くて笠も肉厚の上物ばかり





さあ下山してチタケそうめんを味わおう!





今日の収穫の一部、この森を8月に歩くのは初めてなのだけれどこんな上物に巡り会えるとは、、、、





小さな沢の畔に腰を下ろして





先ずはチタケを油で炒め、次に茄子を投入してチタケの出汁をじっくり吸わせてから





麺つゆを作ります





チタケそうめん、絶品でございました。
やはり年に一度はこれを味あわないとあきまへんね!




7月も8月も雨の襲来で長い山旅は叶いませんでしたが、夏きのこを探してブナの森に遊ぶのも楽しいものでございます。
(あぁ、こんなに採れるならハ-レ-乗りのボブさんを誘えばよかったかなあと後悔)
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森の妖精たち

2015-09-13 22:41:02 | キノコ狩り
たらればを言っても詮無いことではあますが
予定では、今日は黒部に入って2日目、
最源流を釣って岩魚の刺身となめろうでイッパイやりながら三俣山荘泊
明日は鷲羽岳に登ってから雲の平経由で岩苔小谷でちょっと釣って高天原山荘泊と
今頃は夢のような9日間の山旅の途中を楽しんでいた筈なのでございます。
あぁそれなのにそれなのに、って誰かの口癖がついつい口をついて出てきてしまいます。



3~4回の釣りを交えた9日間の山旅となると準備も覚悟もそれなりに必要となるのですが
緊張の糸がぷっつり切れた土曜日、腑抜けたゆるゆる気分で森の妖精と遊んでまいりました。




みずがきの森の苔むしたふかふかの腐葉土の中から可愛い妖精たちが姿を見せてくれています。




きのこに興味のない方にとっては、どうってことない画像なのでしょうが

 


姿も形も色も表情も、、、、




皆ひとりずつ違って、、、、

 


気持ちがほっこりしてしまいます、、、、




若い親子三人家族のハナイグチ、これは完璧な容姿です。




4人ほど先に入っている方がいましたが、ほんの2時間で十分な収穫になりました。




きれいな沢水で石突の泥を落とし、傘や柄についたゴミを洗って食べる分だけ下ごしらえをしたら、、、




早くビ-ルを呑みたいので
さっと湯がいて水で〆てからポン酢ともみじおろしで先ずビ-ル、、、




ビ-ルを飲りながら、油でかるく炒めてから、、、




麺つゆと醤油を加えて汁気がなくなるまで煮詰めると
ご飯のおかずにも酒肴としても結構イケちゃうのです。
これを酒肴に缶チュ-ハイとア-リ-タイムズの水割りを追加です。



〆は、ハナイグチの幼菌とフリ-ズドライの大根おろしを使って
ナメコおろし風ソ-メンを味わったのですが何故か画像が残っておりません(残念)
(なぜかって、酔いが回ってて忘れただけなのでございます)





今日の日曜日は孫たちが遊びに来てくれました。
3歳と1歳、僕の膝に乗って僕のデスクを思う存分にかき回してくれています。

小さな子は見ていて実に面白いですねえ。
目に触れるもの何にでも興味を示して、
手あたり次第に触ってみて、使ってみて、そして納得するのです。
(今、ゴム印をおもちゃにして忙しそうに仕事しているところです)




7つあるデスクの中で僕のデスクは一番乱雑なのですが
嵐の去った後はもう収集のつかないほどの有様になってしまいます。
それでも僕は、やりたい放題のこの子たちを目を細めて眺めていることに幸せを感じている次第です。



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ブナの森の夏きのこ

2015-07-13 22:52:54 | キノコ狩り
山にも釣りにも見放されてあっという間にひと月が過ぎようとしています。
ようやく山に馴染みはじめていた体もまた振り出しに戻ってしまいました。






なんとなく時間の空いた日曜日、大好きなブナの森を歩いてまいりました。
下界では35度を超す猛暑だというのに、一面に葉を茂らせたブナの森は清涼な空気に包まれて爽快そのものです。





ブナの森への登山道でみつけたハナビラタケの老菌、これはパス





ヌメリスギタケかモドキか、ミズナラの倒木からニョキニョキ



虫食いの少ないものを10本ほど摘んで今晩の汁物の具にします。






今回の狙いはこのヒラタケ、これは摘まれた後の幼菌ばかり



これも殆ど幼菌です





おっ、見つけちゃいました、苔むしたブナの古木の幹に鈴なりです。




枯れ枝で届く範囲をこそげ落として、食べる分ならこれで十分ですよね。





体を山に慣らそうと更に2時間ほど歩くと、ちょっとした高台にいい感じの平を見つけました。





先ずはバタ-炒め、最後にコショ-と醤油を少しだけ加えます




肉厚の食感がたまらん、ビ-ルにあうのです!





次は、コンビ-フにマヨとコショ-を和えて、、、、




炒めます!
ここ、右側がスパっと切れ落ちて200mほどオ-バ-ハングした崖なのですが結構テン場にもいいかも、、、




2回ほど裏返したらこんな感じ、なかなかの味でございました。





ヒラタケラ-メンで〆たあとは気持ちよくお昼寝





現地調達の夏きのこを楽しんだ束の間の山遊びでございました。
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小さい秋

2014-10-06 08:50:03 | キノコ狩り
山はもう秋の気配に包まれています。
爽涼の森を大菩薩に向けて歩き始めると
2組の初老のご夫婦が山栗を拾っていました。





僕も足を止めてほんの10分ほどでこんなにたくさん集まりました。
山栗は小粒なのですが、茹で栗や焼き栗にするととても甘いのです。





この日も何人もの地元の人たちがキノコ採りに入っていました。
この人たちは舞茸を探すそうです、僕にはちょっと舞茸探しはムリだな。





ミズナラの森に入ると雑きのこがいっぱい、これはヒラタケ、てんぷらやキノコ汁が美味しい。





ナラタケ、これもきのこ汁に。





クリタケの株、今回はパスタの具に使いました。
これからクリタケのシ-ズンが始まりますね。





ハナイグチ、寂しいけれどこのキノコのシ-ズンも終わりです。
カラマツと雑木が混生するこの森はハナイグチや雑きのこの種類が多くて楽しい。





幼馴染のオ-ちゃんが付知川で釣った鮎を届けてくれました、ついでに秋の山の打ち合わせ。





さっそくご相伴にあずかります。
背の身を一口、時間をかけて焼いた鮎はふっくらとして実においしい。





渓流シ-ズンも終焉となり、色づいた山をのんびり楽しむ季節となりました。

今回も沢山のキノコを収穫できました。
登山そのものにも十分に満たされるのですが
秋の恵みを収穫して味わうことも山ならではの楽しみ方のひとつでございます。




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大菩薩へ?

2013-10-29 01:34:29 | キノコ狩り
雨がやんだ翌日、大菩薩に向けて歩いてみました。

車止めへの道すがらサルの一群に遭遇、どこにでも生息しているようで、、、






三点確保、これなら剱のタテバイもヨコバイもちょろいものでしょうね。
20代のころに登った剱も今は怖くて足が竦みます、お猿さんが羨ましいなあ。









穏やかな起伏の牛の寝通り、まだ紅葉していないブナの緑が目にも体にも優しくて僕の好きな尾根道のひとつです。






この日はクリタケ狙いの人が4.5人入っていて、話を聞くとハナイグチもまだ残っているとか、、、
カラマツ林も結構あって雨上がりの登山道脇にはハナイグチがにょきにょき顔を出していました。






雨のあとのハナイグチはぬめりが強くて美しいのです。






これは帰り道のもの、乾きはじめています。






今年最後のハナイグチ、キノコに目がくらんで大菩薩峠まで辿りつけませんでした。





ブナの古木に癒されるのはなぜなのでしょうか?
しみじみ抱きついてブナの優しい気をもらいました。






途中の炭焼き釜跡にどっかと腰をおろして遅めの山飯にしました。






最近はやる気がなくてちょっと手抜きです。








途中ですれ違った若い3人家族、この山なら孫との最初の山歩きにちょうどいいかも。






いい季節なのになかなか山に出られなくて、なまり気味の体にはちょうどいい山歩きになりました。


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